「仕方がない」の向こう側 ~うつ病体験記⑯~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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「仕方がない」の向こう側 ~うつ病体験記⑯~

【うつ病・うつ傾向になりやすい思考パターンとは】

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』のスタッフMです。

前回までのエピソードはコチラ↓

うつ病体験記1
うつ病体験記2
うつ病体験記3
うつ病体験記4
うつ病体験記5
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うつ病体験記15

私の「仕方がない」の根源を紐解いていくカウンセリングは、48日間で12回行われました。

カウンセリングに何を求めるのか、どこまで自己開示するかは、全てクライアント側の自由であり、何ら強制されることはありません。

私が4日に1回のハイペースで岡本さんと会って、今回の原因を一緒に掘り下げていきたいと思ったのは、休職前日に上司に言われた「Mさんの経験が今後、心の病気で苦しむ後輩達の相談に活かすこともできるかもしれない。」という言葉が心に強く残っていたからです。

うつ前もうつ中も、常に真剣に物事に取り組む…それがうつ病になる人の性格と言えるかもしれません。

 

まずは、休職1か月前の勤務状況について、自分が記録していた帰宅時間から時間外労働を計算してみると約137時間であったことがわかりました。

発症前1か月間におおむね100時間を超えると過労死ラインと言われていることからも、体力面だけでも十分なダメージがあったのです。

加えて、人事異動による転勤、昇進、職務の変更、収入の減少がありました。

 

また、部下が総入れ替えに近い状況となり、自分も部下も不慣れな状況の中、部下のミスを防げなかったという責任を強く感じてもいました。

一般的にうつ症状の中には、自責思考がありますが、私の場合、もともと自責思考を強く持っており、うつ症状がそれに拍車をかけました。

この自責思考については、カウンセリングの中で、「直近1か月→過去1年間→20年前→幼少期」と過去を遡り、起きた出来事とその時の自分の気持ちを岡本さんに説明していく中で気づくことができたのです。

 

過去1年間には、セクハラとパワハラと言っていい出来事がそれぞれありました。

それらは、ショックで失望した出来事でしたが、「仕方がない」こととして自分の中でひっそりとしまい込んでいたもので、現在から過去に遡っていく過程で、苦痛を感じ、ダメージを受けていたんだなと認識した出来事でもありました。

脳では、入力された情報に対し、約0.2秒で好き(快楽)か嫌い(苦痛)を決めて、感じ取ったことを元に理性的な決定を下し、行動を行うそうです。

 

この一連の「情報→認知→判断→行動」にかかる時間は実に1秒未満と言われています。

私の場合は、「認知」の部分で「嫌なこと」を「仕方がない」と変換する癖がついていました。

0.2秒で苦痛を感じているはずなのに、それを「嫌なこと」と認識することに抵抗がありました。

 

たいていのことは我慢できることであり、我慢することにより、自己の精神が強化され、自己成長に繋がる。

人に期待するよりも自分を鍛える方が生きやすい。

そのように考えていたのです。

 

そのように考える要因は私の成育過程にありました。

(次回へ続く

 

◆岡本から、ひと言コメント

Mさんが書いてくれている通り、うつ病になる方の傾向として「自責思考が強すぎる」ことがあります。

「自責思考」があることは問題ないのですが、「強すぎる」ことが自分自身の負担を大きくし、ストレスへの許容量の限界を超えてしまうことに繋がります。

このように極端な価値観、自分自身を苦しめる価値観のことを心理カウンセリングでは『認知の歪み(にんちのゆがみ)』と呼びます。

この『認知の歪み』は、“きっかけ”を作ることで変えていくことができます。

 

しかしながら、変えるための“きっかけ”は、本人=自分自身が“気づく”ことなのです。

それまで「当たり前」だと思っていた価値観に対して、「本当に当たり前なんだろうか?」「こんなに苦しむ必要はあるんだろうか?」と改めて考えてみることで、自分自身の価値観の傾向性へ気づくことにつながります。

この「違う視点に気づく」とも呼べる体験は、なかなか自分ひとりで実践することが難しく、途中で挫折してしまう=自分は変わらない、変われないのだと諦めてしまう場合があります。

そのサポートをすることこそが、カウンセラーの仕事と言えるのかもしれませんね(^^)

 

Mさんの場合は、幸い私が力になることができました。

もちろん、カウンセリングではカウンセラーと相談者さまとの相性が重要です。

たとえば、私との相性が合わないと感じる場合は、他のカウンセラーに相談してみることも大切なことです(^^)

 

「相性が合わない」と感じている相手に、自分のプライベートな話しをすることには抵抗がありますよね?

それは、カウンセリングが合わないのではなく、カウンセラーとの相性が合わないだけなのかもしれません。

過去の出来事や価値観を振り返りながら、客観的に見つめながら、「今の自分」を少しずつ取り戻していく…。

 

そんな時間を一緒につくっていくことが、カウンセリングの一つの流れかもしれません。

 

もちろん、「ただお話をする」ということが効果につながる場合もありますので、身構えすぎず、あなたに合ったカウンセリング方法を見つけていくことをオススメします(^^)

私たち『カウンセリングルームこころの羽』がお手伝いできることは、遠慮なくお申し付けくださいね。

 

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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