オイル交換できていない ~小田編⑮・ストレスが溜まってしまう考え方とは…~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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オイル交換できていない ~小田編⑮・ストレスが溜まってしまう考え方とは…~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』のスタッフ小田です。

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産業医と主治医の双方から、生活面での負担を減らして環境を変える上でも、職場から離れた実家に戻るよう勧められましたが、幼い頃から実家での生活に居心地の悪さを感じ、常に両親に気を遣って生活をしてきた私にとって、実家に戻ることは病状を悪化させるだけだと思い、一人暮らしを継続することにしました。

休職前はリミッターを外した状態で働いていた私ですが、休職後はその反動のためか、何もできずに横になる日が続きました。天気が良いと、その天気に負けてしまいそうな気がして、より一層動く気力が失せるので、夕方以降に家事を行い、食事は、薬を飲むための最低限の栄養が取れれば良いと考えて、簡単なものを調理していました。

今振り返ると、最初の数週間はひたすら体を休めるために、「何もしない」ことが望ましいことだったと思いますが、何もせずにいることの罪悪感から、心療内科の主治医や岡本さんに会うと、「こんな風に何もしなくていいのでしょうか。」と良く尋ね、「今はもう少し何もしなくていい時期です。」と言われていました。

父が闘病中のため、月に1回程度、様子を見に帰っていたのですが、休職後に初めて帰省し、母と姉と一緒に食事に行くことになりました。

母と姉の会話を聞いているだけで疲れてしまい、体力ゲージは下限になって、ぼんやりと二人のやり取りを聞いていると、二人は、私の様子がおかしいと言い、母は「ガソリンは入っているけど、オイル交換できていない車みたい。」と言いました。

オイル交換できていない車…確かにその通りです。

大したことがあったわけでもないのに、心身ともに疲れきってしまっていることに自分自身が一番驚いていました。

ここ数か月のことではなくて、ずっと数年単位で疲れていたんだろうか。何がストレスだったんだろう。何が辛かったの?

もちろん、仕事だから緊張感もあるし、それなりにしんどいこともあるけれど、どんな仕事にも我慢をしなければならないことがある。

だから、だいたいのことを「仕方がない」と思ってきた。

「嫌だな」と思うことはないけれど、「仕方がない」と思うことは多かったかもしれない。

「仕方がない」と受け入れていると、「仕方がない」に耐性ができて、「仕方がない」状況が積もっていった。

こうして「仕方がない」と受け入れてきたことを、岡本さんとのカウンセリングの中で、一つずつ過去に遡り、丁寧に紐解いていく日々が始まりました。

(次回へ続く…)

◆岡本から、ひと言コメント

小田さんのように“仕事を頑張るタイプ”の方は、「休むこと」「何もしないこと」に対して罪悪感を持つ場合もあります。
もちろん、その考え方自体が悪いことではありません。
通常であれば、職場や周囲から頼られ、尊敬されることとも言えます。
ただし、うつ状態になっている時には、その「頑張ろうとする気持ち」自体を抑えていくことが回復への第一歩なのです。
「頑張ってはいけない」と考えてしまうとストレスが溜まってしまいますので、「頑張らなくて良い」「何もしなくて良い」ということをしっかりと肯定的に捉えていくことが回復への近道。

「仕方がない」という状態もストレスが溜まってしまう考え方の一つです。
この「仕方がない」と思っていたことを振り返りながら、別の角度から考えてみる、気持ちを整理していくことも回復の過程で大切なことになります。

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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