止まったらもう動けなくなる ~小田編⑬休職と復帰の判断基準とは~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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止まったらもう動けなくなる ~小田編⑬休職と復帰の判断基準とは~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』のスタッフ小田です。

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うつ病体験記12

休職してから4日後が3回目のカウンセリングでした。その間の私の症状は、過敏聴覚に加えて、終始心臓がドキドキとしていて、理由もなく不安を感じていました。
ケガや病気をしているわけでもないのに、この忙しい時期に仕事を休むなんて、サボっているのではないかという罪悪感が常にあったので、出かけることはほとんどなく、寝る前は特に不安な気持ちが強くなるため、寝つきが悪くなり、午前5時頃に眠って午前9時頃に起床する4日間でした。

今振り返ると、当時の自分の状態は心身ともに疲れきっており、とても職場に戻れる状態ではなかったのですが、病識が乏しいまま休職したため、このような状態でも、「数日休んだからもう戻れる状態に回復したかもしれない。このままちょっと長めの有給休暇を取得しただけで、何事もなく戻れるチャンスかもしれない。」と本気で思っていました。

岡本さんもこの展開には驚くかな…。1回目のカウンセリングでは、「できない。」を繰り返して、ほとんど泣きっ放しで目を腫らし、2回目のカウンセリングでは、打って変わってアドバイスを聞き入れて上司に相談し、冷静さを取り戻したと思っていた矢先に、三か月の休職に入っていたなんて。
そんなことを考えながら、岡本さんに前回カウンセリング以降の怒涛の二週間の経過をお話しし、率直に「仕事のストレスがかからなくなったし、少し休めたので、もしかしたら職場に戻っていい状況なんでしょうか。」と質問しました。
岡本さんは、「三か月休職して良いという環境があるのであれば、休んだ方が良いと思いますし、仮に一か月で戻ったとしても、治りきらずに再発する可能性が高いと思います。三か月というのも回復の最短期間で、職場の〇〇さんに会いたい、また元の仕事をしたいと思える時が戻る時だと思います。」と言いました。

正直なところ、「仕事をしたい」という思いは全くなく、「早く戻らなきゃ迷惑がかかる。」としか思っていませんでした。一方で、本格的に休み始めたら、二度と戻れなくなってしまうのではないかという焦りもありました。
その焦りの本質は、自分が不在である間に職場に居場所がなくなってしまうとか、経歴にレッテルが貼られてしまうというものではなく、例えるなら、小さな症状から念のために入院して精密検査を受けたところ、その原因となる病巣が新たに発見されてしまうのではないかといった漠然とした不安でした。

私は、これまでも、だましだましスレスレで乗り越えてきた自覚があって、一度走ることをやめてしまったら二度と動くことができなくなる予感があったのです。

(次回へ続く…)

◆岡本から、ひと言コメント

当時のことを思い出しながらこのコメントを書いていますが、小田さんから「休職に入りました」と伺ったときには正直なところ驚きました(笑)
それと同時に小田さんが「回復」に向けて本格的に一歩を踏み出したことを嬉しく思いましたし、そのためのサポートをしっかりしていこうと改めて使命感を再確認したことを今でも覚えています。

一度お休みに入ってしまうとそれまで「気を張っていた部分」が緩むことで、一時的には症状が悪化したように感じる場合もあります。
そのタイミングで「悪化」を恐れる結果として「焦って職場復帰してしまう」と結果的に回復を遅くしてしまうこともあるため油断は禁物です。

心療内科などで医師の診断を受けている場合は、医師の指示へ従うことが基本となりますが、カウンセリングの観点から考えても焦らずに「心のストレス」と「身体のストレス」を軽減した状態をつくることがとても重要です。
それが完了した目安が「人と会いたい」と感じる状態や「外出したい」と自然に思える状態になることとなります。

いずれにしても、まずは「焦らないこと」「ゆっくり休むこと」が重要なのです(^^)

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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