こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。
突然ですが、あなたは大切な人とケンカしたとき、どのような反応をしますか?
私自身は、バツイチなので人並み以上には失敗体験をしている気がします(汗)
今回は、私の人生経験を例にあげながら夫婦ゲンカの対処方法についてカウンセリング視点で考えてみましょう♪
◆そもそもケンカの原因は…?
これは、夫婦、ご家庭それぞれで異なる部分だとは思います。
ただし、傾向として一言であらわすと“すれ違い”が多いのではないかと思うのです。
夫婦になった=結婚しようと思った間であれば、何かしらの相手を好きになる理由があったはずですし、本当の意味で相手のことを嫌ったり苦しめようと思ってケンカをする人は少ないのではないでしょうか。
それにも関わらずケンカになってしまう理由は、お互いの考えや想い、価値観のすれ違いではないかと思うのです。
これは夫婦喧嘩に限らず、友人や職場でのケンカでも共通している部分かもしれませんね。
片方が深く考えずにポロっと言った言葉が、相手の価値観を否定するような印象になり怒らせてしまう…。
そんなパターンがケンカのきっかけになりやすいのかもしれません…。
◆岡本の失敗体験
私自身、初婚のときは「ケンカしないこと」が仲の良い夫婦の基本であり、多少の出来事は我慢して自分の中で消化することこそが大人として当然の対応だと考えていました。
23歳の頃に結婚をして、30歳で離婚するまでの7年間でケンカと呼べるケンカは、2回だけ。
1回目は、相手の勘違いで浮気を疑われたときにケンカになりましたが、2回目のケンカは、そのことが発展して「離婚」に至ってしまったのです。
1回目のときは、相手の想像が飛躍しており、完全に空回りしていたように感じました(汗)
正直なところ、本当に浮気をしていなかったので、私にとっては寝耳に水の状態。
予想外のタイミングで責められているわけなので、私は腹を立ててしまったものの、最終的には相手が「勘違いだった」と理解してくれたので、和解することができました。
2回目のケンカは、今振り返ってみると私のワガママに相手の方が付き合いきれなくなったというのが実際のところかな…と反省しますが、その当時は、相手に対して小さな不満を日々、感じながらも、そのことには触れず…溜まりに溜まって爆発したような状態でケンカに発展してしまいました。
今思えば、逆によく「あそこまで」我慢してくれていたなと相手の方に尊敬や感謝の思いを感じるほどです(苦笑)
※当時、私の希望で音楽活動などを継続していたので、時間的、金銭的、精神的負担は、相当なものだったのではないか…と思います。
◆心理学&脳科学を大切にしながらの結婚生活は…
その後、学生時代から大好きだった心理学や脳科学を真剣に勉強しなおし、自分自身の欠点や課題、恋愛に対する考え方の見直しに力を入れました。
それに伴いかけた時間とお金は、なかなかのものだったと今振り返ってみても感じます(笑)
そこまで努力した成果もあってか、離婚してから約1年後には現在の妻と再婚することができたのです。
前述の通り、初婚のときは私自身も「我慢」することが大切だと考え、ケンカを避けて通っていました。
そのことを振り返りながらも現在の結婚生活のなかでは、意識的に「ケンカ」をしています(笑)
夫婦関係の中で蓄積されていくすれ違いの気持ちやストレスは、「火薬」のようなものです。
この「火薬」は、着火するまでは、どこまででも溜まっていくのですが、着火してしまうと一瞬で爆発してしまうのです。
私の初婚の体験は、まさにその通りでした。
1回目のケンカの時には、相手の誤解が発端だったこともあり、そもそも火薬が溜まっていませんでした。
だからこそ、大きな火傷はせずに何とか丸く収まったのですが…
2回目のケンカの時には、自分自身の心の中に「火薬」がかなり溜まっていたため、一度着火してからは歯止めが効かずに「離婚」という選択肢を選ぶ結果になってしまいました。
その体験を踏まえて、現在は、「小さなうちに爆発させる」ことを大切にしています。
つまり…些細なことでも「ちゃんとケンカする」ことを心がけているのです。
子供が二人になってからは、なかなかしっかり話し合う時間もとりにくくなっていますが、基本的なルールは「その日のケンカは、その日のうちに」(なんだか、洗剤のCMみたいですね。笑)
翌日に持ち越すのではなく、基本的にその日のうちにしっかり話し合って、お互いに納得できる状態にたどり着かせます。
◆お互いに納得するための心理学
「そんなこと言われても、それが難しいんだよ…」という声も聞こえてきそうなので、私が実践している考え方を一つご紹介させていただきますね。
これは、このブログの中でもお馴染みな考え方『自己実現理論(マズローの欲求段階説、五段階欲求説)』を使った方法です。
この理論の説明については、これまでも書かせていただいているので…下記の記事をご参照くださいませ。
心理カウンセラーが分析すると~うつ病体験記・岡本の場合・番外編~
この『自己実現理論』に照らし合わせながら、お互いの心理状況を把握することが「夫婦ゲンカ」を乗り越える第一歩になります。
※「その第一歩が難しいんだよ!」と感じた方は、お気軽にカウンセリングを利用してみてくださいね!
人は、求めている欲求が足りなくなる(欠乏する)とストレスを強く感じる状態になります。
このストレスを強く感じる状態にパートナー(夫婦間の相手)の言動でなってしまうことが「夫婦ゲンカ」の正体といえるのかもしれません。
逆に言えば、相手の足りなくなってしまった欲求を満たしてあげるような言動によって夫婦ゲンカは解消する可能性が高くなる…というわけです♪
いかがでしょうか?
慣れないうちは少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自分自身のことや相手のことを分析することもできるようになってきます。
喧嘩はしないに越したことはありませんが、お互いを理解するための大きな“きっかけ”です。
発生してしまったときには回避することも選択肢の一つですが、相手に歩み寄ることも大切な選択肢なのかもしれませんね(^^)
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵