【うつギフ】産業医との関わりについて | 札幌のカウンセリング こころの羽

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【うつギフ】産業医との関わりについて

こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。

冬に更新したうつギフも、気づけは春を迎えており…お久しぶりのうつギフです。
中央店ブログの方では、断薬について②抗うつ薬編を公開しました。

今回のうつギフは、このブログのサイドストーリー的なお話で、休職中に行っていた産業医面談のお話になります。
産業医との関わりについては、過去ブログにも記載していますが、「産業医」という存在自体、ピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当時の私も、いまひとつピンと来ていなかった「産業医」について、改めて振り返ってみたいと思います。

問診をしている医師

◆産業医って、何ですか?

職場において労働者の健康管理等を効果的に行うために、医学に関する専門的な知識が不可欠なことから、常時 50 人以上の労働者を使用する事業場においては、事業者は産業医を選任し、労働者の健康管理等を行わせなければならないことになっています。

小田が当時勤めていた会社には社内に医務室があって、看護師も職員として常駐していました。
保健室のようにベッドが置かれていて、休職前のしんどい時期には、お昼休みにフラフラとベッドで休ませてもらうこともありました。

産業医は、1996年の労働安全衛生法の改正により「労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める一定の要件を備えた者でなければならない」と規定され(安衛法第13条第2項)、「厚生労動大臣が定める産業医研修の修了者である」などの要件はあるものの、必ずしも精神科医である必要はありません。

常時50人以上で999人以下の一般業務に従事している労働者を使用する事業場では、産業医は、専任ではなく、嘱託(非常勤)で可能であるため、こうした要件を満たす開業医や勤務医の方が日常診療のかたわら産業医の業務を引き受けているのが実情のようです。

当時は、ちょうど前任の産業医が任期を終え、新しい産業医に変わったタイミングでもあり、どのような先生が産業医になったのかの情報がありませんでした。

というか、20年以上職場にいても、産業医に会ったことも関わったこともなかったので、「自分には関係のない存在」でした。

部屋のなかで落ち込んでいる女性

◆今、振り返ってみると

現在、カウンセラーとして、産業医面談を受けた方の話を間接的にうかがう機会がありますが、自分が受けていた産業医面談はかなり手厚かったし、産業医の先生も経験豊富な精神科医で、俗っぽい言い方になりますが、かなり「当たり」だったんだろうなと思います。

面談時間は1時間程度、じっくりと優しく話を聴いてくれたこと、投薬している薬についても、「その薬であれば平均の投薬量は〇mgなので、それに比べると現在の投薬量は若干少ないように思えます。調子を保つためにも減薬はせずに、寛解してからも半年から1年間は平均投薬量を維持する方が良いと思います」といった一歩踏み込んだ意見や、体重減少が止まらない状況の時には、「念のため甲状腺に異常がないかの検査をお勧めします。」とアドバイスもいただきました。

個人でセカンドオピニオンを依頼する場合は費用がかかりますが、当然のことながら産業医面談に個人の負担分はありません。

主治医とはまた違う視点で意見をいただけたので、アドバイスに従って、甲状腺の精密検査を行ったり、主治医と投薬量について再度話し合う機会を設けました。

主治医と話し合った結果、薬の効果が強く出やすいという体質上の特性などを考慮して、投薬量は平均の投薬量より少ない量を維持することにはなったのですが、「わたし」という1人の職員のために、真剣に考えてくれる存在が複数いるというのは心強いものです。

◆当時の心境

とはいえ、当時の産業医面談にはリモートという選択肢がなく、「会社の医務室に出向かなければならない」「職員である看護師も一緒に話を聴いている」「その後に上司がやってきて、実質上の三者面談になる」という三点が重くのしかかり、プレッシャーとなっていたことも否めません。

産業医面談の前の週あたりから、緊張とプレッシャーのため調子が下降し始め、産業医面談後には、あれやこれやと思いを巡らせて一人疲労する…。

そんなモヤモヤもカウンセリングで吐き出して、気持ちを整理して、今の自分にできることは何かを見極めて、切り替えていく。
当時の私は、そんな風にカウンセリングに助けられていたなぁと思います。
ですよね、岡本さん。

『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実
※ 小田の対面カウンセリングは、札幌中央店で行っています。コチラ→

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