【うつギフ】生きるということ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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うつ病体験記depression story

【うつギフ】生きるということ

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』の小田です。
コアな読者の方は、このうつ病体験記コーナーの始祖は、小田だということをご存知かと思います(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

最近は、岡本さんの連載が続いていたので、うつギフを途中で挟むのもなぁと「大人の遠慮」をしていましたが、岡本編⑧がなかなか生まれない……。
だったら、遠慮はいらないぜということで、闘病中にふと降りてきたキーワードについて書いてみようと思います。

私を支えたキーワードは、「のたれ死ぬことはない」です。
このキーワードが生まれた背景は、うつ病発症の数年前に訪れていた、インド旅行にあります。

コロナ禍で、世界の情勢は大きく変わりました。
しばらくは、海外旅行に行くことはできないでしょう。

自分や家族が病気になったり、行きたい国の情勢が不安定になることもあるから、行けるうちに遠い国からどんどん行ってやれ~と思っていましたが、コロナのような疫病で、海外旅行に行けなくなる日が来るとは想定していませんでした。

いやはや、やっぱり人生には何が起こるかわかりませんね。
だからこそ、「今」を感じて、「今」に生きていきたいです。

タージマハル

(↑タージマハルにて小田ちらり)

◆気力がない問題

私は、転勤後の職場で一日も休まずに働く中、自分自身の心身の不調に気づいて、会社の産業医に相談したところ、明日から三か月休みなさいとの休職勧告があり、休職生活がスタートしました。
いきなりの休職についてはコチラ→

今思うと、初面談で1ヶ月ではなく、3カ月の休職を言い渡されたのは、そこそこ重い状態だったんだろうなぁと思います。

この時、産業医が言っていた「体力のゲージが50%のうちに休むことができれば回復も早い。これが0%近くなってしまえば、回復には年単位の時間を要することになります。」の言葉を1年後にぼんやりと考えている自分がいました。

まさしく、私の闘病生活は年単位の時間を要することになったのです。
1年たっても、不思議と減り続ける体重。
気力も全くなく、職場復帰はおろか、やりたいことなど何も浮かばない日々。

「もしかしたら、このままずっと無気力なのかな。このままだったら、復帰はおろか、一生働くことができないかもしれない‥‥。」

◆生きるのに必死な人たち

ふと、インドのことを思い出しました。
私がインドを訪れたのは29か国目で、旅行の目的はタージマハルなどの世界遺産を見ることでしたが、実際に印象に残ったのは、「生きることに必死な国民性」でした。

王族が暮らしていた宮殿をホテルにした、豪華絢爛なホテルがある一方、砂まみれの道路の端っこに一家で寝ている人もたくさんいます。
日本にもホームレスはいますが、おじいちゃんから孫の代まで、一家総出で暮らしている様子がうかがわれ、逃れられないカースト制度の闇を感じました。

現地ガイドさん曰く「インドでは、人間よりも神の使いである牛の方が宗教的に大切だと思われています。インド人は猫が嫌いなので、猫は少ないですが、野良犬が多いです。そして野良人間もいます。」と。
野良人間って…。

確かに、人も、牛も、猿も、犬も、ゴミも、残飯も、フンも一緒の空間に分け隔てなくいて、少し歩くと、鼻の穴が真っ黒になりました。
当時の旅メモには、このように書いています。

「人生に行き詰って、日本で絶望的な気分を味わっている人がインドに来たら、何でもやれちゃう気になると思う。日本で下層にいると思っていても、レベルが違う。水道をひねったらきれいな水が出てくるんだもん。こっちはデラックスホテルでも、色付きの水だし、ぬるい時間もある。ここではたくましくないと絶対に生きられないし、人が道端で普通にのたれ死んでいたりするんだろうな。」

◆きっとのたれ死ぬことはないだろう

インドでは、生き続けるために、「私、ここにいますよー!!」と大声を張り上げないと、容易に無視されてしまいそうな雰囲気がありました。

物売りの少年たちは、ものすごい勢いで粗悪品を「10個で千円!!!!」と売りつけてくるし、その勢いに押されるのか、時々売れているという成功体験を手にしていました。
レストランのおじさんも、複数の日本人女性に猛烈アタックをしてくるし(;^_^A

そんなことをぼんやり思い出しながら、こう思いました。

あの時は、死にたくなったらインドに来て、目を覚ませ!とか思っていたけど、うつになったら、それは無理。
でも、あの空気感を思い出すことはできる。
もしも、この先、ずっと治らなくて、無気力のままで働けなかったら、国の制度を使おう。
大丈夫、そんなに大きな声を張り上げなくても、私の存在を無視する国ではない。
必要な助けを得たっていいじゃない。

大丈夫。
助けを拒否しなければ、のたれ死ぬことはないんだから。

『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』小田真実
※ 小田のカウンセリングは、札幌中央店で行っています。コチラ→

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