コロナ疲れがコロナうつにならないための考え方〜心理カウンセリング視点で考える日常〜 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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コロナ疲れがコロナうつにならないための考え方〜心理カウンセリング視点で考える日常〜

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

緊急事態宣言が延長され、5月末まで様々な自粛が継続する見通しとなりましたね…。

正直なところ、心理カウンセラーとして日頃から「ストレス対策」を意識している私自身もかなり「疲れ」が溜まっているな…と実感しています(汗)

もちろん、心理カウンセラーだから「偉い」「凄い」ということではなく、私たちカウンセラーも一人の人間ですので、日常生活の中でも様々なストレスと向き合って生きています。

その上で仕事柄、皆さんにストレス対策やストレス軽減の方法をお伝えしている立場なのに「コロナうつ」になりました…というのも色々と説得力がなくなってしまうので必死です(苦笑)

そこで今回は、「コロナ疲れ」と「コロナうつ」の境界線やその境界線を踏み越えないためのヒントをまとめてみようと思います(^^)

矛盾する矢印

◆コロナ疲れとコロナうつの違いは?

そもそも「コロナうつ」という言葉もここ数ヶ月で耳にするようになった「造語」ですので、医学的な意味合いで表現すると「うつ病(大鬱病)」や「抑うつ状態」になるのだと思います。

その原因が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるものだと考えられる場合に「コロナうつ」という表現が使われるイメージでしょうか。

カウンセリングルームは、「診断」や「診断書の作成」などの医療行為を行うことはできないためご相談いただいた場合に「あなたはうつ病ですね」といった断定をすることは良くも悪くもできません。

この「病名」という考え方自体がデリケートなもので、何かのウイルスに感染してなるような病気であれば、「◯◯感染症」などと診断された方が「原因」がハッキリするので良い“きっかけ”になりそうです。

その一方で“心の病”と呼ばれる「うつ病」や「不安障害」「適応障害」などは「結果」や「傾向」に対しての「病名」であるため心療内科や精神科病院、メンタルクリニックでも「原因」を明確にしてくれるわけではありません…。

もちろん、これが発達障害や他の病気からの影響だった場合には、原因特定できることもあるかもしれません。

しかしながら、ほとんどの場合は日常生活で溜めた「ストレス」や幼少期の体験を土台とした「価値観」「考え方(捉え方)」「習慣」などが絡み合って「原因」となることが多いため医師の立場からも「これが原因ですね」と断言することは難しいのではないかと思います。

可能性としては、予約で数ヶ月待ち…となるような心療内科や精神科病院だと的確な原因把握もできるのかもしれませんが…恐らく病院での問診時間(一般的に数十分)では原因特定には至らないケースが多いのではないかと感じます。

私の独断と偏見では、予約が埋まっている病院の場合は、話を聴く姿勢がカウンセリングマインドなどとも呼ばれる相談者さまの心に寄り添う姿勢があるかお薬の処方や減薬が上手などの理由が多いのではないかと思います…。

話が脱線してしまいましたが…

このように「うつ病」などの気分性障害と呼ばれる症状だったとしても「原因」は人それぞれ様々なものになります。

実際に今まで数千件のカウンセリングを担当させていただきましたが、「うつ病」という診断を病院で受けている方でも「原因」と思われるものは十人十色で様々でした。

「うつ病」に関する考え方を先にご紹介させていただきましたが、「病気」と診断される状況になる場合には「症状」と「期間」が重要な指標となります。

まず、「症状」についてはメンタル系クリニックの場合「SDS うつ病評価尺度」などを用いて軽い段階なのか重い段階なのかを判断することが多いようです。

そして、「期間」が数日であれば「うつ病」ではなく「抑うつ状態」という診断になる可能性がありますが2週間や3週間以上となると「うつ病」という診断になる可能性が上がってきます。

このあたりは、もちろん医師の独断ということではなく「ICD-10」や「DSM-5」という医学書に記載されている診断基準に照らし合わせて「診断」するべきかどうかを決めていきます。

※繰り返しになってしまいますが、心理カウンセリングでは「診断」は行うことができませんので、「診断」や「診断書」をご希望の場合は予約が混み合っていたとしても「心療内科」か「精神科」「メンタルクリニック」と名乗っている「医療機関」をご利用くださいませ。

つまり、「コロナ疲れ」を感じている状態で更にストレスが増加したり、「コロナ疲れ」を感じている期間が長くなってくると「コロナうつ」(=うつ病)になってしまう可能性が高まるということになります。

自己正当化するパグ

◆コロナ疲れがコロナうつにならないためには…

このブログでもこれまでにもご紹介してきましたが、「ストレス」をコントロールすることが重要です。

「ストレス」は…

こころにかかるストレスである「心理的ストレス」と体にかかるストレスである「身体的ストレス」があったり…

辛いことや苦しいことからだけ「ストレス」が発生するのではなく、嬉しいことや楽しいことでも「ストレス」を感じるなど…

人生のなか、日常生活のなかのいたるところで溜まっていきます。

つまり、「ストレスを感じないこと」は現実的に難しいため、“感じない”(ストレスをなくす)ではなく“減らす”(ストレスを軽減する、解消する、対処する)ことが重要になります。

これは、「ストレスコーピング」(ストレスに対処すること)とも呼ばれ、心理カウンセリングのなかでも重要なテーマとなります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連した外出自粛や休業など、様々なストレスが日常生活の中で増加していますが、それを軽減するだけ「ストレスコーピング」も意識していくことが「コロナ疲れ」の範囲で留まっているためには非常に重要なのです。

自分自身でストレスとの付き合い方を上手にできている方は、そのまま継続していただければ…と思いますが、もしも「ストレスと上手く付き合えていないな…」と感じた場合は、早めにカウンセリングなどへご相談くださいね。

ストレスコーピングとは→(外部サイト:厚生労働省e-ヘルスネット)

コーピングのヒント→(コロナ関連のストレスと上手く付き合うために…

カウンセリングをしている女性カウンセラー

◆自分は「コロナうつ」かもと思った時には

大切なのは“早め”に専門家へ相談することです。

もちろん、身近にメンタルヘルスなどに詳しい方がいる場合は、その方への相談でも大丈夫だと思いますが、「知り合い」の場合は状況を“予測”で考えてしまう可能性もあるため「考えすぎだよ」「気にしない方がいいんじゃない?」などの言葉をかけられてしまうかもしれません。

それが適切な判断であればOKなのですが、実際には深く落ち込んでいるような心境だったり、相談の時点で「相手の負担にならないように…」などの気遣いが生じていた場合には効果的な相談にはなりにくいかもしれません。

ここで言う「専門家」はカウンセリングルームもそうですが、メンタル系の病院や産業医、スクールカウンセラーなどあなたにとって身近な「心理職」であればどなたでも大丈夫だと思います。

ただし、心理職でも相談者さまとの相性が悪い場合には「セカンドオピニオン」の考え方を忘れないようにしてください。

具体例だと…

・心療内科を受診してみたが「大変なのは皆同じだから気にすることはない」と言われてショックを受けた。
→薬の処方がなかったようであれば、心理カウンセリングを利用してみても良いかもしれません。

・心理カウンセリングを利用してみたが「うちでは判断できません」と言われてしまった。
→判断できない理由がカウンセラーの経験や知識不足によるものなのか、医療行為になる内容を求めていたため応えられないなのかを確認した上で他のカウンセリングルームか医療機関を利用してみる。

このように専門機関の特徴を把握しつつ、最適な相談相手を見つけることはストレス軽減にもつながる重要なポイントです。

いかがでしたでしょうか?

友人や仲間との会話で「このままじゃ“コロナうつ”になるわ」などと冗談っぽく話せているうちは大丈夫なのかもしれませんが…「本当は、眠れないくらい不安…」「みんなの前で明るく振る舞うこともしんどくなってきた…」という場合には、そろそろ専門家へ相談してみても良いタイミングかもしれません。(汗)

いずれにしても悩みを自分一人で抱えていると不安やストレスは、どんどん膨らんでいくもの。

『カウンセリングこころの羽』では、電話やZoom、Skypeを活用した「オンラインカウンセリング」も予約受付しておりますので、対面でのカウンセリングに不安がある場合でもお気軽にご利用くださいませ(^^)

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『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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