【うつギフ】体、かたまってませんか②~突然の変化~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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【うつギフ】体、かたまってませんか②~突然の変化~

こんにちは。札幌市北区にあるカウンセリングこころの羽』のスタッフ小田です。

前回の①で、ヨガをしながら鏡にうつる自分の体が、柔らかくなったと感じたエピソードはコチラ

それは突然の変化でした。
鏡にうつる私の姿はいつもガッチガチで、特に前屈系の姿勢は、両足を揃えて長座の姿勢になった段階で、すでに太ももの裏が痛くて、上半身を少し倒した後は、腰と背中に板が入っているようにピーンと突っ張ったまま。足先に指先が付くなんて夢のまた夢で、タオルを足先に引っ掛けて少しだけ体を前傾させるのが精一杯でした。

それなのに、薄暗い照明の鏡の中にぼんやりとうつる自分の姿は、周囲の人とそれほど変わらない前傾姿勢に変化していました。小学1年生の時からずっと「−マイナス」だった前屈の距離が、ある日突然、なんの前触れもなく、両足に両手の先がついて、ちょっと追い越すような「+5㎝」に変わったのです。決して体が柔らかいとまでは言えず、すごく硬い人が普通レベルになっただけの話かもしれません。それでも自分にとっては目を疑うほどの変化で、夢のようでした。

ヨガ-うつ回復期運動

◆急に柔らかくなったのはなぜ?

ヨガをしたら、体の柔軟性は増すと言われています。これまでは、ずっとヨガに通っていたのに、足先に指先が付くどころか、どんなに頑張っても10cm以上離れていました。ヨガの先生は、「やっているうちに必ず体は柔らかくなるから継続しましょう。」とよく言っていましたが、一向に柔らかくなる気配がないまま、何年間も続けていたのです。6歳から2年間スポーツ少年団に入団し、柔軟運動をしていた頃から、前屈が苦しくてできなかった私は、6歳の時から硬いんだから、自分はそういう体型なんだと諦めていました。

帰宅後、恐る恐る前屈をしてみます。
やっぱり、指先が足先に付くようになってる。どうしてなんだろう。いくら仕事をせずに誰にも会わなくなったからって、いきなりそんなに緊張感が抜けて、体が柔らかくなることなんてあるの?

眠るハイエナ-脱力状態

(すこしは脱力できたってこと? 小田撮影)

◆一人検証タイム

こんな急激な変化には何か理由があるはずだとリアリストの私は考えました。服用している薬の中に、筋弛緩作用がある成分があって、その効果で柔軟性が一時的に増したのだろう。それが一番妥当な答えでした。
インターネットで薬の成分や、副作用などを確認してみたところ、私が服用していた薬は、筋弛緩作用が著しく低く、むしろ体がこわばるなどの副作用があるようでした→薬の影響があったとしても極小?

幼少期から体が硬い人でも、継続的にヨガなどを行なっていれば柔らかくなることに例外はないらしい。では、
①通うペースや強度に、なにか違いがあるか?
②うつ前に何年も通っていたのに、変化を感じなかったのはなぜか?

◆自分なりの答え

①うつ前〜ヨガに行く日は、開始時刻に間に合うギリギリまで仕事をして、会社からヨガに直行。ペースは月に3〜8回。強度は中間レベルのホットヨガ。時間がある時は二本続けて出たり、ヨガ後にオイルマッサージのエステや温泉に行くことも。意識高い系OLを目指してた?

うつ後〜午前11時〜午後2時の間に開始するヨガ一本だけ。行ける日は行くけど、動けない日はあっさりとやめて家から出ない。強度は初心者レベル。休むことが仕事と必死に言い聞かせる日々。
うつ後の方が通うペースはやや一定しているけど、強度や本数が少なく、うつ前に週1回ペースで通っていたオイルマッサージや温泉には行っていないので、体が柔らかくなる機会に違いはなさそう。

②運動量などにあまり違いがないなら、うつ前でも多少は柔軟になっていたはず。それなのにその実感を持てなかったのは、柔らかさを感じる前に、すぐに、体が硬く戻っていたのではないか。

【それほどまでに、毎日、全身を緊張させていたのではないか。】

私と一緒に仕事をしたことがある仲間からのフィードバック、岡本さんとのカウンセリングなどを通じ、これまでの生き方をゆっくりと振り返った結果、得られた私の仮説です。うつになって休んだら、体が柔らかくなったという他ではあまり見ないエピソードですが、これは私のリアルな経験なのです。

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』小田真実

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