こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽』のスタッフ小田です。
突然ですが、みなさんの体、柔らかいですか?
学生時代の体力測定で、「体前屈」って種目がありましたよね。私の学生時代は「立位体前屈」という名称で、毎年、体の柔軟性を測定していました。台の面を0㎝として、そこから上下に1㎝ごとの目盛のものさしが付いた台の上に、かかとを付けて立って両手を揃えて前屈する、アレです。
ちなみに、平成11年以降、台の昇り降りや前屈終了後のふらつき防止のため、「立位体前屈」から、座って行う「長座体前屈」に変更になっていることを知りました∑(゚Д゚)ナント
私は、昔から体が硬くてガッチガチでした。普通は、「10㎝」とか、ちょっと体が硬めの人でも「−2㎝」とか、そんな感じで、両手の先が足の先端に届かない人は少数派だったのですが、中学生の時には、「−20㎝」という驚異的な数値で周囲をザワつかせていました。
「−20㎝って、ふざけてんの?真面目にやれよ。」
ハイ、いたって真面目にやりましたが…。
でもさ、しょうがないじゃん。小学校1年生の時から、ずっと「−マイナス」なんだから、筋金入りの硬さなんだもん。生まれつきそういう体型なんだもん。努力しても「−マイナス」なのはずっと変わらなかったもん。
◆回復期の運動
回復期に入った頃、ほんの少しでも、習慣的にできることがないかなと考え始めました。主治医に相談したところ、調子が良い時には散歩をしてみてはどうかとオススメされました。うつの回復期の過ごし方でも、推奨されていることが多いのが散歩で、日光を浴びることで不眠にも効果があるとされています。
早速、「早朝散歩ゆっくり1時間コース」を始めてみました。
公園の綺麗なお花を見たり、散歩中のワンコを楽しみにしたり、閑散とした繁華街を歩いてみたり。
でも、2週間くらい続けた後に、なんとなく気が乗らずに飽きてしまったんです。もともと、散歩よりランニング派だったということもありますが、当時は、全身の倦怠感と息切れがあったので、ランニングほど強度がある運動をする体力はない状態でした。
◆何かを変えてみよう
“これまでの生き方が間違っていたとは思わない。でも、今までの「何か」を変える時期にきているんじゃないか。今までの考え方と真逆の考え方で過ごしてみたらどうだろう”
そんなふうに感じていた私は、「迷ったり、気乗りしないことはやめる。」「疲れたらやめる。」「自分の違和感や直感を信じてみる。」をスローガンにして、続けることにこだわらず、あっさりと散歩習慣を手放し、近所のスポーツジムに通ってみることにしました。もともと、スポーツジムや、ヨガに通う習慣は、転勤で住所が変わっても、その先々で続けていて、うつ発症の2ヶ月前までは、ヨガに週1〜2回くらい通っていたのです。
平日昼間のスポーツジムは、私の父母と同世代のパワフルな方々がひしめき合う空間で、現役世代の私は異質な存在でした。
かつての自分は、複数のプログラムをこなせて「当たり前」でしたが、音や光の刺激が少ないゆるめのヨガ1つだけ参加して、終わったらシャワーも浴びずにそそくさと帰ることを当面の目標としました。
そんなある日のこと。70代くらいの男性がふぅふぅと苦しい息づかいをしています。その男性に目を向けると、とても苦しそうにポーズを取っていて、一見して肩甲骨まわりが硬そうです。
「きっと定年退職までデスクワークで、がっちり固まちゃったんだろうなぁ。わかるわかる。私もガッチガチだもん。でもスゴイなぁ。自分が同じ年代だったら、あんなに苦しそうなのに、ヨガなんてやらないよ…。」そんなことを思いながら、鏡にうつる自分の姿を見てみると、「あれ?なんか、柔らかくなってる!?」→②に続きます。
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』小田真実