【うつギフ】もう治った?かもしれない〜休み中に浮かぶ考え~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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うつ病体験記depression story

【うつギフ】もう治った?かもしれない〜休み中に浮かぶ考え~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽』のスタッフ小田です。

私がうつ病で休職中、「もう治った?かも」と感じることが何度かありました。
あとあと、自分で「もう治ったかも妄想」と名付け、うつあるあるの1つだと思うようになりましたが、この「もう治ったかも妄想」は、休みはじめた4日後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後というスパンでやってきました。

今振り返ってみると、4日後と1ヶ月後は急性期でフラフラ、3ヶ月後と半年後は回復期に入ったものの、まだうつの小波しか乗り越えておらず、少し高い波が来たら、あっという間に溺れてしまうような初級サーファーでした。

サーファー-うつ症状の波

◆フラフラになりながら

前々回のうつギフで(コチラ)、療養のため道外の施設に行った時に、うつ中級サーファーの方に「あなたは全然休めてない」と言われた時期は、休んでから二ヶ月半後くらいで、状態としては急性期後期〜回復期初期くらいだったのではと思います。

抗うつ薬以外にも、抗不安薬、睡眠導入剤などを服用していた時期で、短時間の飛行機移動はなんとかできましたが、今振り返ってみると、多少無理があったかもしれません。

うつ発症1年前には、アフリカ旅行に行くなど、丸一日のハードな移動を難なくこなしていた自分にとって、道外への移動は簡単なはずだったのに、結構ギリギリで、移動中はなるべく目を閉じ、手をグーに握ってやり過ごしました。

施設で知り合った60代の女性と後に再会した時、「あの時はしゃべり方もゆっくりしてて、フラフラしていたもんね。」と言われました。確かに、いつもちょっとフラフラしていて、一瞬意識を失って倒れてしまったことが滞在中に二度あったのです。
倒れた時の衝撃を膝で受けたため、膝の皮がべろんと一枚むけました( >Д< )
倒れこむパンダ-うつ休養
(バターン… 小田撮影)

◆今の私はどこにいるの?

〜今の自分って、うつ病の中のどのあたりにいるんだろう?もう治ったかもしれない。もう治っているのに、もしかしたらサボっているのかもしれない〜

不眠の状態や体の倦怠感も改善されず、体重の減少が続いているのに、そんな気持ちが耐えず湧き起こってきます。
そう思うなら、主治医の先生に聞けばいいのに、自分の心の中で葛藤していました。先生に「はい。治ってますから働きましょう。」と言われるのも、「まだ、働ける状態ではないですね。」と言われるのも、どちらも怖かったんだと思います。

あくまで私の経験ですが、早く治らなければいけない、早く仕事に戻らなければならないという罪悪感に支配されて、サボっているのかもと自分を責めているうちは、まだ「休む」ということの入口付近でさまよっているようなものです。それが1ヶ月でも半年でも1年たっていても、入口なんです。

それがわからない、わかろうとしなかった休みビギナーの私は、結果的に長く入口付近でさまよってしまうことになりました。

自らの経験を通じて思うのは、罪悪感をいかに早く手放せるかが回復に進む鍵になるということです。一方で、自分一人だけで罪悪感を手放すのはなかなか難しいことだとも感じます。

カウンセリングがもう少し身近な存在になって、誰もが抱えている「罪悪感」を吐き出し、整理するお手伝いができればいいなと思う小田でした。

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』小田真実

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