減点思考は、どんな体験で身につくのか【後編】〜心理カウンセリング視点で考える自己評価〜 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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減点思考は、どんな体験で身につくのか【後編】〜心理カウンセリング視点で考える自己評価〜

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

前回は、「加点思考」と「減点思考」という発想からどのような傾向があるのかをご紹介させていただきました。

前回のブログ:あなたは加点タイプ?減点タイプ?【前編】〜心理カウンセリング視点で考える自己評価〜

今回は、その続きになりますが、「減点思考」が身につくきっかけの代表例や「減点思考」の活用方法、「加点思考」との使い分け方法についてご紹介させていただきます。

この「減点思考」「加点思考」というものも「ネガティブ」「ポジティブ」などの考え方と同様にこれ自体が“ダメ”というわけではなく、使い方や使う場面が重要です。

具体的にどのような使い方や使う場面が考えられるのかを心理カウンセリングの視点から考えてみましたので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(^^)

テストを解いている人

◆学生時代に身についた“減点思考”の罠

前回と今回のブログでは、「ポジティブ」「ネガティブ」や「前向き」「後ろ向き」という表現ではなく、「加点思考」「減点思考」という表現を使ってきました。

この表現は、これらの考えが身につくきっかけをイメージしやすいように…という意図で使わせていただいたのですが…

「点数」を連想する場面で皆さんが思い出すのは、「学生時代」ではないでしょうか。

この「学生時代」を振り返ってみると「テスト」「試験」「通知表」など自分自身に対する評価に点数がつけられ、「100点満点」や「60点満点」など点数に上限が決められている中で、より良い成績になるために努力を重ねてきたのではないかと思います。

これ自体は非常に素晴らしいことで、努力をした方たちは「自信」を持つ事につながったり、「知識」が豊富になったり、もしかすると今現在の「仕事」に繋がっている方もいるかもしれません。

その一方で、頑張ってきた体験が強い方ほど「減点思考」になりやすい傾向もあるのではないかと感じます。

つまり、この「減点思考」というのは、獲得できる得点の“上限”は決められていて、全体としての成果を出そうと思ったら、“得意分野”を伸ばすことよりも“苦手分野”の克服が重要であるという捉え方と言い換えることもできます。

この考え方自体が間違っているというわけではありませんし、学生時代は、その考え方が「正解」だったはずです。

しかしながら、「社会」に出てみると学歴に関係なく活躍している人たちは沢山いるし、「自分の方が能力が高いはずなのに、評価されるのは他の人…」といった状況も多く感じるかもしれません。

これらの状況は苦手分野の克服こそが成果を最大化するという「減点思考」特有の考え方に囚われていると抜け出すことができないものではないでしょうか。

少しイメージを膨らませていただければと思いますが、世の中は実は「上限」が決められているものだけではなく「上限」が決められていないものも沢山あるということを理解していく必要があります。

例えば「収入」(お金)のことを想像してみても「年収の上限」は決まっていませんよね?

成果が出ればそれだけ収入が上がる可能性があります。

勤めている会社によっては給与の上限が決まっているような場合もあるかもしれませんが、その会社を飛び出してみれば、年収はどこまでも上がる可能性があるのです。

このように「自由競争」「上限設定無し」のルールの中だと“苦手分野を克服する”よりも“得意分野を伸ばしていく”ことの方が早く結果(成果)が出る…ということは多いのではないでしょうか。

せっかく努力しているのに成果が出ない…周囲から認めてもらえない…と感じる方は、「減点思考」で苦手分野を克服しようとしていないか?と自分自身に問いかけてみることも効果的なのかもしれませんね。

仕事が出来る人の基準

◆減点思考で捉えた場合に重要な“基準点”とは

前回、今回と繰り返し補足させていただいている考え方ですが、この「減点思考」や「加点思考」は一つの考え方の傾向性ですので、考え方自体に善悪や優劣はありません。

「減点思考」を上手く使いこなすことができるのであれば、「減点思考」のままでOKなのです。

その上で気をつける必要があるポイントとしては、“判断基準”をどこにするのかということです。

これは「世間一般の常識」や「親の発言」など人それぞれ異なる基準を持っているかもしれませんが、一番多いのは「自分」を基準にするパターンだと思います。

そのこと自体は特に問題は無いのですが、「自分自身に対する評価」をどのように考えているかという点が重要です。

例えば、自分の評価を“0(ゼロ)”ととらえてしまうと自分よりも実力が低い相手をマイナス評価してしまう傾向が現れやすいという点は見落とすことができません。

これが、本当に自分自身の評価が他者から見ても“0(ゼロ)”だったとしたら大きな問題にはならないのかもしれませんが、減点思考になりやすいタイプの人は、本人のセルフイメージとは真逆で能力が高い人が多いと感じます。

そうすると実際には、評価されるだけの能力がある人のことも「自分よりも評価が低い」という理由で評価マイナスと捉えてしまう可能性があるのです。

こうなってしまうと「何でこんなことも出来ないの?」「何回言ったら分かるんだ」「常識が無さ過ぎる」といった相手の評価を下げ過ぎたことによるストレスを感じる可能性が高くなります。

これは評価された相手にとっても、相手を低く見ている本人にとっても“幸せ”な状態とは言えない気がしますよね(汗)

だからこそ、減点思考をベースにする場合には、「自分自身に対する評価」をきちんと「正当評価」にしたうえで使っていくことが大切なのではないかと思います。

ポットに入ったサボテン-生活の立場

◆今の生活や立場に合っている考え方は、どちらの考え方でしょうか?

例えば、「減点思考」の考え方が向いている仕事としては、「経理」や「品質管理」「製造業」などある程度の「仕事の質」を維持することが必要不可欠なものがあげられます。

これらは、「こちらの部分は失敗しましたが、別の部分では必要以上に良い出来です。」では意味がないとされてしまう可能性があるため、ミスをしないように品質維持や向上を意識するといった考え方が大切になります。

このような仕事で「加点思考」で考えてしまうと周囲からは、「信頼できない人」「口ばかりの人」「ミスが多い」などと評価されてしまうかもしれません。

それとは逆に「加点思考」の考え方が向いている仕事の例としては、「営業職」や「販売員」「デザイナー」など自分の能力で成績をどこまでも上げることができるものがあげられます。

前述させていただいた収入の上限が決められていない、歩合給や成果報酬型のお仕事をしている方に向いている考え方と言えますよね。

このように考えていくと「減点思考」と「加点思考」では、それぞれに向き不向きがあるように思えてくるのではないでしょうか。

大切なのは、その時の状況や場面に応じて考え方を使い分けることや上手くいかないと感じたときにもう片方の考え方に切り替えてみる柔軟性を持つことではないかと感じます。

前回、今回と長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)

あなたにとっての「価値観」に気づき上手く活用するためのヒントになると嬉しいです。

あなたは「減点思考」ですか?それとも「加点思考」ですか?

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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