こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
私は「心理カウンセラー」と言う肩書きの他に「話し方カウンセラー」と言う肩書きも名乗らせていただいています。
この「話し方カウンセラー」を名乗ろうと思ったきっかけとしては、心理カウンセリングをご利用いただく相談者さんの多くがコミュニケーションに悩んでいる方が多いのだと気付いたこと。
そして、自分自身がカウンセラー資格やメンタルケアの経験以外に「プレゼンテーション」や「演劇」など言葉や声で表現する活動を以前から行って来たことが「話し方カウンセラー」にたどり着いたきっかけになりました。
例えば、カウンセリングをご利用いただく場合に多い「人間関係の悩み」についても「この人が嫌いで悩む」と言うよりも「この人とうまくコミュニケーションがとれなくて悩む」と言う方が多いように感じます。
それはそうですよね?
生理的に嫌い、絶対に無理。となれば、その方との距離をとることが自然です。
この「距離をとること」が出来ない状況や相手の人間性の全てが嫌いなわけでは無いのだけれど、どうしても噛み合わないことがある。と言う「思い通りにならない」と言うシチュエーションで悩みは膨らんでいくものです。
多くの悩み相談でも職場やプライベート、家族など様々な場面の「コミュニケーション」に悩んでいるように感じます。
この「コミュニケーションの悩み」のきっかけは、相手の話し方や口調が「合わない」と感じたのかも知れませんし、ご本人が「うまく言葉が出ない」「伝え方が悪いと怒られそう」などと感じているのかも知れません。
どちらの可能性もあると思いますし、両方の場合もあります。
ただし、これらのコミュニケーションの悩みを解決していく時に「壁」になることが一つあります。
それは、「自分自身が話しているところを客観的に見ることが出来ない」と言うこと。
動画撮影などを行なって後から見返すことで「客観的に」見ることは出来るかも知れませんが、リアルタイムなものではありませんし、何より日常生活で常に動画撮影を行うことには無理があります。
そんな時に「話し方カウンセラー」の出番です。
実際に様々な内容のお話しをしながら、改善点や課題を一緒に明確にしていく。
そこで明らかになったものを基に練習や考え方の軌道修正を繰り返していく。
そのような流れでコミュニケーションスキルの向上を図っていきます。
コミュニケーションや話し方の苦手意識は、大きく分けると3つの要因であることが多いです。
1つ目は、心理的な要因
2つ目は、技術的な要因
3つ目は、経験不足
それぞれの具体的な内容としては・・・
◆心理的な要因
「話すことが苦手」「コミュニケーションスキルが低い」「この人が苦手」「この状況が苦手」「失敗したらどうしよう」など
心の中に「不安」や「恐怖」が膨らんでいる状態です。
これらが原因の場合は、心理療法を応用したカウンセリングで原因特定を行いながら、対処方法をカウンセラーと一緒に見つけていくことが有効です。
◆技術的な要因
「声がこもっている」「声が小さい」「滑舌が悪い」「話がまとまらない」「何を言っているか分からないと言われてしまう」など
「話すこと」、「伝えること」の技術が不足している状態です。
この場合は、心理的な要因が重なっている場合もあるので、両方に対してアプローチしていくことが多いですが、技術面に対するアプローチとしては、「考え方(=知識)」を伝えていくことからスタートし、実践を行うことで「知っている」だけでは無く「使える」状態にしていくことが有効となります。
◆経験不足
これは、「どうすれば良いか分かっているけど、出来ない」と言う状況になっている場合に当てはまります。
上記の技術的な要因の最終段階とも言えるかも知れません。
経験自体が不足している場合は、実践的に繰り返していくことが重要となりますが、その際に「小さな成功」をしっかり自覚して積み重ねていくことが重要です。
そうすることにより、自分の考えや技術に問題が無いことに気付き、自信を持って話せるようになっていきます。
実際には、これらの要素が深く絡み合うことが多いのですが、それらを一つずつ紐解きながら、練習方法を見つけていくことが遠回りなようで一番の近道かも知れませんね。
「話し方」は、自己客観視をすることが難しいものの一つです。
「自分で何とかしよう 」と言う気持ちは、焦りが大きくなってしまう可能性も考えられますので、「なんだか上手くいかないなぁ」と感じた時にはお気軽にご相談くださいね。
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵