こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
インターネット通販が便利なこの時代…
ついつい溜め込んでしまいがちな『ダンボール』・・・皆さまは、どのように処分していますか?
◆便利な通販の弊害
私は、生活必需品の3分の1程度(子ども用のオムツやお尻拭きなど)と書籍、コンピューター関連の小物なんかは、ほぼインターネット通販で購入しているのですが…
気が付くと溜まってしまうのが『ダンボール』。
玄関、空いている部屋なんかに折りたたんだ状態とはいえ、結構な量が溜まっていました(汗)
「年末の大掃除に片付けよう!」と思いつつ、先延ばしになり…
「週末には片付けよう!」と思いつつ、他の予定を優先にしてしまい…
そうこうしているうちに月に数回(むしろ、週1回以上…?)宅配便が届き…「あぁ、またダンボールが増えた」と繰り返される日々。
仕事が終わって帰宅すると、まず最初に迎えてくれるのは『ダンボール』(汗)
そんな日々を気づくと数ヶ月過ごしていました(苦笑)
いやぁ、溜め込むこと数十箱分。
よく覚えていないのですが、恐らく3~4ヶ月は先延ばしにしてしまったのではないでしょうか(^^;
「また届くしなぁ・・・」なんて考えてしまうと捨てにいくタイミング逃すんですよね。。。
この時代ならではの話題だとは思いますが、結構、共感していただける方はいるのではないでしょうか?
私の場合は、最寄の『じゅんかんコンビニ24』(札幌各地でダンボールや雑誌、古新聞、小型家電などの回収をしてくれる無人リサイクルステーション)へ持ち込んで処分しているのですが、気軽に使えるものの、心のどこかで「面倒だなぁ」と考えてしまっているんですよね(汗)
しかしながら、つい先日、「よし!捨てにいこう!」と決めて一気に処分してみたところ…
「なんだ、この開放感!そもそも、こんなに広い部屋(玄関)だったっけ?!」
なんていう素敵な体験につながりました(笑)
ダンボールって、子どもたちが遊ぶには便利なんですが、大人にとっては「ゴミ」でしかないですもんね。
そんな「ゴミ」が毎日、視界に入っていたことを考えると少なからず心の負担=ストレスになっていたのだな…と改めて実感しています(苦笑)
『カウンセラー』という仕事をさせてもらっている人間でも「こんなもん」です(笑)
もちろん、「絶対にやらなきゃいけないこと」は心理学や脳科学のテクニックを使って、徹底的に達成させますが…
日常生活=仕事モードOFFだと、結構「ヘッポコ」なんですよね(照)
だからこそ、どんなお悩みを伺うときでも「上から目線」にならないのが私の特徴だと自負しているのですが(笑)
それはそうと…冒頭に書かせていただいた『カウンセリングと部屋片付けの共通点』ですが、どんな内容か想像できますでしょうか?
・
・
・
それでは、答え合わせ(?)です♪
人の頭=脳は非常に高性能でして、一見、気にしていないようでも「色々なこと」が目に入っているし、頭の中で考えているものなんです。
今回の私の場合は、『ダンボール』が無意識に気になっていたものの象徴でしたが、部屋の片付けや掃除、山積みになっている書類などでも同じような状況になっている可能性が考えられます。
◆気持ちの焦り、時間に対する焦りを生み出す『ゴールコンフリクト』
人の頭は、気になっていることが“片すみ”にでもあると、他の「集中するべきこと」にも集中できなくなるという特徴を持っているのです。
この状況は、専門的にいうと『ゴールコンフリクト』(目的の衝突)と呼びます。
例えば…
Aさんは、「仕事に集中しなきゃ」と頭では本当に考えているのですが、「机の上が書類で山積み」だとします。
Aさんの頭の中では「仕事」へ集中しようとするのですが、視界には「山積みの書類」が常に入ってきます。
こうなると「やるべき仕事」と「書類の片付け」が頭の中で「やらなきゃいけないこと」としてぶつかり合うのです。
同時にやることができれば良いのですが、今回の場合は、「同時に」は難しそうです。
そうすると「気持ちが焦る状態」に陥ります。
これが『ゴールコンフリクト』です。
私の場合も「プライベートのやること」と「ダンボールの片付け」で『ゴールコンフリクト』が発生していたのです。
だからこそ、無駄に「焦る」。
実際にはダンボールを捨てに行く時間は、せいぜい30分もあれば完了します。
車に積み込む時間や移動時間を含めても40~50分もあれば完了できるのです。
それが、毎日「あぁ、やらなきゃ」「ダンボール片付けなきゃ」と考えている時間、それによって効率が下がっている時間を合計すると…
1日3分だとして、30日×4ヶ月=360分
なんと!6時間もの時間を無駄にしてしまったことになるのです。
私の場合、「分かっている」のにやっていないのだから、たちが悪いんですが(笑)
人間って、そんなもんですよね?(自己正当化のために同意を求めてみます…笑)
今回は、「片付け」を具体例としてあげてみましたが、同じような状況は、「過去のトラウマ」や「劣等感」でも発生しているはずです。
本当は「やればできる」けれど、過去の体験や自分の価値観が邪魔をして、うまく「やること」ができない。
この状態が続くので、そのことが「常に気になっている状態」になる。
結果として、目の前のことにも集中できなくなる…。
日常生活のなかでは、誰にでも発生していることではないかと思うのです。
「もの」の整理は、“断捨離”(だんしゃり)精神で処分できれば「スッキリ」します。
◆心の整理方法は…?
では、心(=頭)の整理は、どのような方法があるでしょうか?
その選択肢の一つが『カウンセリング』だと私は思うのです(^^)
自分の中で溜め込んでいると前述の『ゴールコンフリクト』が発生して、自分の本来の能力が発揮できなくなります。
個人差はあるにしても統計的には、約40%しか能力を発揮できないようです。
心の中に「スッキリしない気持ち」を抱えていると、それだけで半分以下の能力になってしまっているかもしれない…
そう考えると少し恐ろしくなりますよね(汗)
そんな時には、一人で抱えるのではなくカウンセリングを上手く活用して、「心がスッキリする」状態を体験してみてくださいね(^^)
P.S.
ダンボールが片付いたことで、妻も「スッキリしたね!」と喜んでくれ、笑顔の相乗効果が生まれたように感じます。
これからは溜め込まずに、毎週末にでもダンボールを捨てにいこう!と心に決める岡本でした(笑)
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵