人を呪わば穴二つの科学的根拠?~脳科学で考えることわざの意味~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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人を呪わば穴二つの科学的根拠?~脳科学で考えることわざの意味~

自己肯定感を下げる考え方の落とし穴

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

あなたは、「人を恨むこと」ってありますか?

「恨む」というと極端ですが、人のことを悪く言ってしまうことは、その時の機嫌や気分によって誰にでもあることかもしれませんね。
ことわざには「人を呪わば穴二つ」というものもあります。
これは、人を呪うようなことをすれば自分のための墓穴も必要になってしまう=自分にも呪いが跳ね返ってくるぞ。というような意味合いですよね。
このことわざ自体は、幼い頃から知っていましたが、今になって脳科学で裏付けできると気づき“ちょっと鳥肌”になってしまいました(^^;

誤解がないようにあらかじめお伝えしておきますが…
カウンセリングの中で本音を出すためには、誰かのことを批判したり、恨む気持ちを言葉にすることが必要な場面もあると思います。
これはこれで大切なことなので、今回のブログの内容は「カウンセリングで人のことを悪く言っちゃダメですよ」という意味ではないのでご安心くださいm(_ _)m
カウンセリングでは、自分自身の本音を吐き出すことでそれまでとは違った気持ちに気づけることもありますので、心の中に溜まった気持ちはどんどん吐き出していきましょう!

・・・と補足させていただいたところで、今回のテーマについてです。
人は脳内で物事を考える時に「◯◯さんは、◯◯だ」や「◯◯さんのこんな部分が嫌いだ(好きだ)」などと特定の人物を思い浮かべながら様々なイメージを持つと思います。

しかし!

深層心理では「◯◯さん」という主語が省略された状態で記憶されていくのです。
つまり、どういうことかと言うと…
人の悪口を言っているつもりが…
頭の中では、全部「自分の悪口」を言っていることと変わらない意味で蓄積していくのです。

逆に人を褒めたり、感謝したりすることが多い場合は、その「ポジティブ気持ち」も自分に対して向けられたものとして頭の中に蓄積されていきます。
この状況は、「自己肯定感」といった心理的な面への影響はもちろん、「免疫力」などの身体的な面へも影響してくるのです。
「人を呪わば穴二つ」
脳科学で考えると根拠のあることわざなのです(汗)
昔の人々は、脳科学の研究が進んでいない時代にも感覚的だったり、傾向性などをもとに人の心の仕組みに気づいていたんでしょうね(驚)

人を呪うほどの負の感情を持っていると、その感情は全部自分に対してのネガティブなイメージに変換されて蓄積されます。
そうすると無意識のうちに自分自身に対してもマイナスな面が目立つようになっていく…
というのが、現代の脳科学から見る考え方です。

脳科学から考える諺の根拠

この考え方を応用してみると、自分に対して自信がなかったとしても「あの人素敵だな」とか「◯◯さんの◯◯な部分は素晴らしい」と人を褒めていくと、自然と自分自身の良い部分にも気づきやすくなっていく。
というふうにも考えられますよね(^^)
もちろん、人の考え方は長い期間かけて蓄積された「価値観」が土台になるので、一瞬で変化するようなことは少ないかもしれません。
それでも日々、意識することで、気持ちは少しずつ楽になっていくもの。
日常の中で工夫できることから始めてみることが「自分を変えること」の一番の近道かもしれませんね。

P.S.

さらに豆知識。
人の脳は、ネガティブな言葉を否定しても「ポジティブな言葉」として蓄積されません。

具体的に言うと…
「今度こそ失敗しないぞ。」
と頭の中で考えていると「失敗」(ネガティブ)+「しない」(否定語)=「失敗しない」(ポジティブ)とはならず…
「失敗」というイメージだけが頭の中に蓄積されていきます。

言葉にしているのは一見すると前向きなものなのですが、蓄積されるのはマイナスなイメージという悲しい状況になってしまいます。
この場合、頭の中にポジティブ気持ちを蓄積するためには、
「今度は、成功するぞ」
と考えることが重要です。

日本人に多い価値観として「謙虚さ」というものがありますが、自分の頭の中で考えている段階では、積極的に「プラスの言葉」「成功しているイメージ」を蓄積していくようにしたいですね(^^)
もちろん、他にも様々なテクニックがあるので、色々と組み合わせながら自分自身に合った考え方を身につけていきましょう♪

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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