やる気が起きない…そんな時には。 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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やる気が起きない…そんな時には。

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

仕事や学校など、日常生活の中で「やる気が起きない…」そんな気持ちになることは、ありますか?
正直なところ、私はあります(^^;
もちろん、カウンセリングで相談者さまにお会いすることは、私にとって大好きな時間なので、やる気が起きないということはないのですが…。
一人で仕事を進める「事務仕事」や「書類作成」などは、結構、やる気が起きないことも多いのです…。

今回は、そんな「やる気」が起きないときに、「どんなことを意識するのが効果的なのか」について書いてみようと思います(^^)

◆そもそも、やる気やモチベーションって何?

やる気に満ち溢れた状態やモチベーションが高い状態を想像してみてください。
勉強でも仕事でもバリバリこなすことができて、楽しみながら集中力を発揮できる。
そんな理想的な状態がイメージしやすいかもしれません。

では、そんな理想的な状態をつくりだすには、何を意識したら良いのでしょうか?
私は、次の2つの要因があるのではないかと考えています。

①そもそも「やる気を発揮するための土台」が整っていない

②今、目の前のこと以外に気になる事がある

まず、①の「やる気を発揮するための土台」についてですが、これは、アメリカの心理学者アブラハム・H・マズロー氏が提唱した『自己実現理論』に当てはめてみると分かりやすくなります。
人の心には「欲求」(◯◯したい、◯◯になりたいという気持ち)があります。
この欲求には5つの段階があるという説を提唱したのが、前述のマズロー氏なのですが、この『自己実現理論』の特徴的な考え方が…
「人の欲求は下位の欲求が満たされることによって上位の欲求が沸きやすい傾向にある」ということ。
それぞれ、どのような欲求があるのかは次の通りです。

・1段階目の欲求『生理的欲求』

これは、3大欲求と呼ばれる人にとっての一番基礎になる欲求です。
睡眠不足が続いているときや極端な空腹時に「やる気を出せ!」と言われてもなかなか難しいですよね?
「やる気」「モチベーション」が高い状態を維持するためにも、体調管理が基本になるという表現もできるかもしれません。

・2段階目の欲求『安全欲求』

生理的欲求が満たされた後に沸いてくる欲求が安全に対する欲求です。
これは、「身の安全」「健康維持」といった物理的な安全もそうですが、「雇用の安全」や「道徳性の保証」などの精神的な面も含んでいます。
つまりは、安心・安全が大切と言えます。

・3段階目の欲求『帰属欲求』

「帰属」というと、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、何かの団体やチームに「所属」することや「仲間」がいる状態。
誰かと一緒にいたい。一人ではいたくない。と感じる欲求のことです。
これも当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、人にとっての大切な土台になる気持ちの一つです。

・4段階目の欲求『尊敬、評価の欲求(承認欲求)』

仲間だと思える存在、自分の居場所を手に入れた後に沸いてくる欲求が、承認されたいという欲求です。
確かに「仲間がいる」と思っていても「誰も認めてくれない」と感じてしまうと「やる気」は沸いてこない気がしますよね?
この段階には、他者から褒められたり認められることも含みますが、自分自身を褒めてあげる気持ちや「自信」を持つことも含みます。
自他共に認められている状態が理想的だとは思いますが、少なくとも自分自身が認めることや自分を認めてくれる誰かと接する機会を持つ事が大切と言えます。

・5段階目の欲求『自己実現欲求』

この5段階目が一般的に「やる気がある人」「前向きな人」と呼ばれるような状態です。
自ら問題解決をしようと思う気持ちや目標を達成しようと思う気持ちが溢れてくる段階なのです。
この段階を維持することが大切だというのはイメージできる方が多いかもしれませんが、この『自己実現欲求』の段階を維持するために「何を意識するべきか」は、「知らない」方が多いように感じます。
偶然、前段階の欲求が満たされていて自己実現欲求の段階=やる気が溢れている状態になっている。そんな方も多いですよね?

そうなってくると何かのきっかけで他の欲求が満たされなくなってしまったときには、「急にやる気が起こらなくなった…」「どうして、モチベーションが上がらないのだろう…?」と疑問を感じてしまうのです。

私の場合は、一人で進める仕事だと『帰属欲求』が不足してしまうことが多い傾向にあります。
そうなると「やる気」が沸かないなぁ…となるのです(^^;
ここまでお話するとカウンセリングの時間に私の「やる気」や「モチベーション」が上がる理由もお分かりいただけると思います(笑)
基本的に寂しがり屋なんでしょうね(照)

少し長くなってしまったので、今回は、この辺で。
次回は、やる気やモチベーションが上がらない2つ目の要因について書かせていただこうと思います♪

P.S.

私が担当させていただくカウンセリングの中では、相談者さまの心の状態で「どの欲求」が不足しがちなのかを意識することが多くあります。
『自己実現理論』自体は、相談者さまの性格や現在の心の疲労度によって説明する場合、説明しない場合を使い分けていますが、私の頭の中では意識しているものです。
そうすることで、「今、足りていないもの」「これから意識するべきもの」がハッキリしてくるのもこの『自己実現理論』の特徴かもしれません。

自己分析で解決策が考えられる方にはカウンセリングは不要なのかもしれませんが、うつ病の状態になってしまっている方やその前段階としてうつ傾向になってしまっている方、そもそも理論理屈が得意では無いと思う方はカウンセリングの時間を通して自分自身のことを客観的に把握できることがあります。
『うつ病』以外でも人間関係における信頼関係構築や不登校の改善につながるヒントになる場合もありますので、ご不明な点や使い方については、お気軽にカウンセリング時にご質問くださいね(^^)

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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