目標って必要ですか?~目標を持つこととストレス・心の関係~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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目標って必要ですか?~目標を持つこととストレス・心の関係~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

2019年がスタートして最初の1ヶ月間が半分経過しましたね…。
年々、時間感覚が早くなっていることに「面白さ」と「課題」を感じています(笑)
そんな日常の中で私の場合は、昨年立てた「目標」を忘れてしまわないように日々、意識することを大切にしているのですが、そもそも目標が必要なのか?という点を今回のブログのテーマにしてみようと思います。

当カウンセリングルームでも昨年の12月に目標設定をテーマにした小規模セミナーを主催させていただきました。
そのセミナーの中で目標を設定することのメリットや目標設定する際の注意点などをお話したのですが、今振り返ってみると、もっともっとお話するべき内容があったようにも思えます。

というのも・・・「そもそも、目標を持つことに向いている人と向いていない人がいる。」ということが一つのポイントになるのですが、セミナーの内容自体が「目標を持つこと」に偏ってしまったのかなと振り返ってみると感じるのです。
次回開催の際には、その辺りが変更点になる可能性が高いです(^^;

◆目標に対するイメージを把握する

「目標」という言葉を聞いたときに、あなたはどんな印象を持ちますか?
「ワクワクする」「やる気が沸いてくる」「前向きな気持ちになる」と答えた方は、目標を持つことが向いているタイプである可能性が高いです。
それに対して、「プレッシャーを感じる」「苦手」「好きでは無い」と答えた方は、目標を持つ事が向いていないタイプである可能性が考えられます。

ここで、誤解しないでいただきたいのは、目標を持つことも持たないこともどちらが「良い」どちらが「悪い」というものではないということです。
一般社会の中では、「目標を持っている人が優れていて、目標を持てない自分はダメな人間だ」と感じてしまうような価値基準や評価があるというのも事実ですが、実際の人生や人の生き方という視点で考えると「目標を持つこと=絶対的な正解」ではないかもしれません。

カウンセラーという立場の私がしっかり伝える必要があると感じるのは、「目標を持てなくても良い」ということ。
「目標」に対するイメージがネガティブなものであったり、プレッシャー(ストレス)を感じるのであれば、あえて目標を持たないことも大切です。

◆目標思考タイプなのか価値観重視タイプなのか

目標に対してネガティブなイメージを持っている場合、過去の体験の中で嫌な思いをしたことであったり、日常的に職場環境や学校、家庭などでプレッシャーをかけられている可能性があります。
その場合は、その要因になっている出来事に対して別の角度で見てみることやカウンセリングなどを通じて客観的な視点に気づくことが改善の大きなきっかけになります。
しかしながら、そもそも「目標」を持つことに向いている価値観と向いていない価値観があるというのは前述の通り。
職場などでスタッフ共有の目標を設定されている場合は、「目標」を意識せざるを得ないと思いますが、個人的な「目標」への考え方は自由です。

実際に、様々な方とカウンセリングやトレーニングを通じてお話していると本当の意味で「目標思考タイプ」と呼べる方は本当に少数だと感じます。
目標という言葉を聞いてワクワクする人は全体の20%未満ではないかな?というのが私の印象です。(あくまで個人的な印象ですが…)
では残りの80%は、どのようなタイプの方かというと「価値観重視タイプ」と呼ばれる日々の過ごし方やその時その時の充実感を大切にしているタイプとなります。

先日主催した『目標発見セミナー』の中で参加者さんからの意見で非常に印象的なものがありました。
例えば、目標思考タイプの方が登山をする場合、「〇時までに頂上まで登ろう」や「〇時までに〇合目まで登ろう」と達成する目標地点をイメージして計画を立てていくことになります。
それに対し、価値観重視タイプの方が登山をする場合、途中の景色や楽しめる場所・時間を大切にしながら「行けるところまで行こう」と考えることになります。
つまりは、「どこまで行けるか」よりも登山という行動自体を楽しむ、登山をしている時間をいかに楽しむのかという視点で考える傾向になるということです。

どちらの考え方も間違いではありませんし、「自分に合っている」と感じるのであればそれでOKです(^^)
自分自身とは違うタイプの人の考えを知ると「それは違う」「間違っている」と否定したくなる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、本来、人生の楽しみ方も時間の使い方も人それぞれでOKなのです。

◆目標を持つことよりも大切なこと

目標を持つことは時には大切かもしれませんが、時には心を窮屈にしてしまうことにつながるのかもしれません。
だからこそ、必要に応じて「目標」を持つか持たないかを使い分けることが出来れば理想的かもしれませんね(^^)
そして、自分とは違う価値観に触れたときに、そのことを否定するのではなく、尊重しながら受け入れることがコミュニケーションを上手くとるためのコツとも言えます。

私自身は目標思考タイプなので、将来の目標を明確にすればするほどワクワクしてしまいますし、日々の行動も活発になります。
しかしながら、パートナーである私の妻は価値観重視タイプなので、目標設定を必要としていないように感じます。
私よりも日々の生活や家事、育児など「やるべきことをやる」という意識が高いと尊敬しながら過ごしています。

そんな身近に自分とは違うタイプがいる環境だからこそ感じることなのかもしれませんが、目標を持つ持たないということよりも自分自身の行動を「肯定」していくこと。
つまりは『自己肯定感』を高めていくことがとても重要であると感じるのです。

社会人になった後は『目標思考タイプ』が上司になった場合は、目標を立てること、目標を意識することを強制されてしまう場面もあるかもしれません。
そんな環境に慣れてしまうと「目標を持てない自分はダメな人間だ」「目標を持てないから上手くいかないんだ」などとネガティブな気持ちが生まれてしまうこともあります。
この状況で一番大切なことは、実は「目標を持つこと」ではなく「自分を認めること」「ありのままの自分を受け入れること」です。

目標を持たなくても持てなくても良いんです。
あなたがあなたらしく、日々、ワクワクしながら生きていること。
この状態をつくる、維持することが人生を豊かにしていく一番の近道かもしれませんね(^^)

P.S.

自分にとって、どんな「価値観」を大切にしているか分からない。
それでもやっぱり「目標」は必要だと思う。目標を見つけたい。
自分を認めること、受け入れることが一番苦手。

と感じた方は、カウンセリングを通じて自分自身を客観的にとらえることが有効な改善手段になるかもしれません。
当カウンセリングルームでも目標に対する考え方の整理や自己肯定感の向上など、心理学や脳科学、ビジネススキルなどの視点を交えてサポートさせていただいておりますので、一人で悩まずお気軽にご相談くださいませ(^^)
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『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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