こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』の岡本です。
人生や日常のなかで仕事と同じくらい重要なのが「恋愛」なのではないでしょうか。
最近では、恋愛をしない若者も増えている…という話も耳にしますが、それでも悩んでいる人が多いかもしれませんね。
しかも、思うように関係を維持するためには相手を知ることも自分を知ることも大切ですし、様々なタイミングも大切になります。
自分なりに頑張ってみたけれど、相手からふられてしまった…最近、冷たい態度をとられている…そんなときにあなたはどうしますか?
今回のブログでは、失恋してしまったときに気を付けるポイントについてカウンセリングの目線でヒントをまとめてみようと思います(^^)
◆気持ちが焦っていませんか?
失恋してしまったときに気を付けたいのが“気持ちの焦り”です。
頭では分かっていても、なかなかコントロールが難しいことも多いと思いますので、難易度が高めかもしれませんが、復縁が上手くいった方の多くは落ち着いた対応ができていることが多いこともまた重要なポイント。
気持ちが焦っている状態だと正しい判断ができないことも増えますし、そもそも“タイミング”を間違えてしまう可能性が高くなります。
具体的な対策としては…
失恋(お別れ)から一カ月程度は連絡をとらないこと。
つまりは一旦、距離をおくことが大切です。
「それができれば苦労しない…」という声も聞こえてきそうですが、本気で復縁を望むのであればとても大切なことになります。
もちろん、「距離をおけば絶対にうまくいく」というような無責任な発言をしたいわけではないので、もう少し解説させていただきます。
ポイント① 失恋(お別れ)したときは、どのような状況でしたか?
とても重要なポイントになるのが、“失恋になったとき=お別れをしたとき”の状況がどのようなものだったかです。
例えば、落ち着いた状況のなかで二人でしっかり話し合いをして、納得してお別れをした…
ということであれば、前述した「一カ月程度は連絡をとらない」は、それほど気にしなくても良いかもしれません。
恋人ではなく友達として関わるという流れも新たな関係のスタートとしては一つの選択肢かもしれませんね。
(もちろん、友達のままで良い…という意味ではなく、あなたが復縁を望むのであれば適度な距離感で“そのタイミング”を待つということになります。)
ただ、突然の失恋になってしまったときなどは、相手と十分に話すこともできなかったり、一方的なお別れを言われてしまったり…ということも多いかもしれません。
とくに“ケンカ”の状態でお別れしたのであれば尚更です。
お互い嫌な気持ちになってお別れをした場合には、前述の「一カ月程度は連絡をとらない」は重要なポイントになりますので、意識してみてください。
人は、誰かから連絡が来ると、その「内容」よりも、そのひととの「関係性」によって感情が動きます。
あなたが意図したか意図していないかは別として、失恋、お別れのときに相手が嫌な気持ちになったとしたら、離れてから数日や数週間程度だと、「嫌な記憶」を思い出してしまい、避けようとしてしまったり遠ざけようとしてしまうことが考えられます。
そうすると連絡した内容が良い悪い以前に、あなたから連絡が来たことで相手としては「失恋」の辛い記憶が呼び戻されてしまい、無意識レベルでも「避けたい」「逃げたい」という気持ちがわいてしまいやすいことになるのです。
それとは逆に一カ月程度の期間を空けると「楽しかった思い出」が蘇ってきたり、「お別れしたことの後悔」などが頭に浮かびやすくなってきます。
このタイミングで「伝えそびれてしまったことがあったから、少し話せないかな?」というような“きっかけ”をつくると「やっぱりやり直してみようか」という気持ちがわいてくる可能性も高くなるというのが人の無意識レベルで生じる変化なのです。
ポイント② 相手とのすれ違いは、どれくらい生じていましたか?
これもとても大切なポイントになります。
ポイント①で説明させていただいたお別れした時の状況というのは、最終的にどのような時間を一緒に過ごしたかが判断基準になりますが、このポイント②は、日常やこれまでの期間のなかでどのような関係で過ごしていたか…ということに注目する視点です。
知らず知らずのうちに相手が我慢していたり、あなたの本音を伝えられずにいたり、“すれ違い”が多かった場合には、復縁の難易度は非常に高いものになってしまいます。
もしも共通の知り合いがいれば、その方に自分が想像していた相手の気持ちに大きなズレがないか話してみることも大切かもしれません。
そこで大きくすれ違いが起きていそうであれば、一定期間を空けてから伝えるべきことはすれ違いや誤解を埋めるための本音の話し合いになるでしょう。
ポイント③ 相手に別のパートナー(片思い含む)は既にいますか?
ここも気になる点ですよね。
あなた自身が把握しているか把握していないかも大切なポイントにはなりますが、相手に別の好きな人がいる場合は、一カ月程度の期間を空けても上手くいかない可能性が高くなってしまいます。
ただ、お別れした時点でそういった相手がいないのであれば、心配し過ぎが焦りに繋がってしまうので要注意です。
万が一、相手に気になる人がいるようであれば、その方との関係性がどうなるのかも見守りながら復縁のタイミングを見定めることになるので、長期戦を覚悟する必要があるかもしれません。
逆に言うと、長期戦になってでも復縁したい“理由”をあなたのなかで再確認することが大切になります。
もちろん、復縁をあきらめろと言いたいわけではなく、長期戦になると気持ちを保つことも難易度が上がるため、その支えにする“自分の気持ち”をしっかり自覚することが大切になるということです。
◆不安に対処するために
人の脳には、「見えない、分からない」と感じたときに不安を膨らませてしまう傾向があります。
もしも、相手に別のパートナーができてしまったら…など、考え出すと不安は、どんどん膨らんでしまいますよね。
そんなとき、実際にすべての出来事や相手側の情報を知ることは出来ませんが、考えられるパターンを見える化(ノートに書き出すなど)をして、漠然と不安という状況に陥らないようにすることは復縁を考えるうえでとても大切になります。
想像できる限りすべてのパターンを書き出してみて、それぞれの対処方法や対策なども考えておくことで落ち着いた対応がとりやすくなるでしょう。
◆そもそも相手が好意的に思ってくれた理由は?
最後にお伝えしておきたいのが、相手があなたに好意をもってくれた理由をしっかり把握しておきましょうということです。
人が誰かを好きになるには、いくつかの理由がある場合がほとんどです。
たった一つの理由で好きになるというよりは、本人が意識しているか無意識かは別としても2~3程度の“理由”を持っていることがほとんどなのです。
例えば、「優しいところが好き」「尊敬できるところが好き」「過去に似た体験をしているから共感できる」などですね。
これらの理由は、しっかり“維持”もしくは“成長”できるように意識しておきましょう。
相手と連絡をとるまでの期間に大切になってくるのは、この好意をもってもらえる理由をしっかり保っておくことです。
「尊敬できる」と思われている状況で、気持ちの焦りから幼稚な対応をしてしまうと相手にとってあなたを「好きでいる理由」が減ってしまうことになります。
そうなってしまうと復縁以前に、人としての信頼関係が崩れてしまう可能性すら考えられるのです。
たしかに恋愛における恋人や夫婦、パートナーは「特別な関係」です。
ですが、その背景には人として尊敬できたり、尊重したいと思える関係性があるということを忘れずに行動していきましょう。
長文になってしまい恐縮ですが…恋愛や失恋、復縁のためのポイントはケースバイケースで内容が全く異なるもの。
今回ご紹介させていただいたヒントを参考にしていただきつつ、自分ひとりでは対策が思い浮かばないときや不安を止められないときなどは遠慮なく心理カウンセリングを活用してみてくださいね。
今後の作戦を立てたいときには、あなたと相手の性格や価値観を客観視しやすくできる『心理分析プラン』の活用もオススメです(^^)
『カウンセリングこころの羽』岡本教兵