札幌のカウンセリングルーム『カウンセリングこころの羽 札幌篠路店・札幌中央店』しみずこうこです。
私らしくない小難しいタイトルになってしまいました。
『脳』という言葉を見て、皆さんどう感じましたか?
私はカウンセリング講座に通い始めたころ『脳科学』という言葉にビビりました。
脳科学なんてゴリゴリの理系で、医療系のイメージ。
「ハードルが高いゾ…」
しかし、心と脳を切り離しては語れない。
心や感情は、脳が受け取って、脳で考えて、脳が反応したことなんですよね。
理解していたようで、見落としていた脳の働き。
自分の心や感情について考えて、なんだかいつも同じことをグルグル考え迷路に迷ってしまう。
そんな時、いつもと違う角度から考えてみるきっかけのひとつとして、『脳』からの視点についてを書いてみます。
『脳とココロのしくみ入門』
ということで、今回ご紹介したい本は、脳内科医加藤俊徳先生著書『脳とココロのしくみ入門』。
中学時代陸上部だった加藤先生は、毎日部活で体を鍛えるトレーニングをしていました。
しかし、ある日ふと「体ばかり鍛えても体に指令を出している脳を鍛えてなくては駄目じゃないか?」と、思ったそうです。
視点が面白いです、加藤先生。
「自分の脳を鍛えたい、脳について学ぶには医学部だろう」と医学部に進学して脳を勉強。
その後、世界各所の研究所で脳研究をし、脳の仕組みをわかりやすく見える化して独自の診断治療法を行っている脳内科の先生です。
明石家さんまさんのテレビにも出演されていたこともあるので、ご存知の方もいるかもしれませんね。
『思考系、感情系、伝達系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系、記憶系』と同じような働きをする神経細胞は集まっていてそれを『脳番地』と加藤先生は名付けました。
その複数の『脳番地』が、複雑なネットワークでつながり相互に連携している。
得意分野のネットワークは広がりもはやく、脳番地も活性化される。
苦手であまり使わない分野の番地はその逆で、ネットワークの繋がりがゆっくり。
だけど、それが人としての個性ということなんです。
『脳番地』のことや、自分の苦手な『脳番地』鍛え方等、とても分かりやすく書いてあるので、興味を持たれた方は是非読んでみてください。
イラスト図解で、楽しく興味深く脳の仕組みについて読み進むことができる1冊です。
(イラスト、挿絵、読みやすさで本を選ぶしみずです。)
脳の成長
脳の神経細胞は3歳くらいでほとんど完成するそうですが、神経細胞同士や脳番地を繋ぐネットワークの成長はゆっくりで、20~40歳まで成長を続ける。
生後の早い時期から発達するのは運動、感覚、視覚、聴覚の番地。
個々の脳番地が単独で発達し、その後それぞれを結ぶネットワークが成長していく。
ハイハイや寝返りは運動系脳番地、抱っこや衣服の肌触りから感覚を受け取る感覚系、お母さんの顔を覚える視覚系、人の声大きな音に反応する聴覚系。
まず各々の脳番地が成長して、それぞれが複雑につながり、ネットワークが広がっていく。
脳のなかでは、そんな成長が行われているようです。
ネットワークの拡大が活発な10代は好きなこと、得意なこと、褒められたことなど、よく使う脳の番地とネットワークの成長は早く。
下手だね、向いてないねと否定されたり、苦手だなとやる気が落ちることに関わるネットワークの発達はゆっくり成長する。
特に判断する、計画する、コミュニケーション能力を管理する脳の場所の成長は遅く、20歳過ぎでも成長をし続けているそうです。
うちの息子がテスト勉強の計画が立てられないのは、計画性脳番地とそれをつなげる他の脳番地のネットワークの繋がりが発展途上ということなのでしょう、きっと…。
今どこの「脳番地」を使っているのかな
発達に個人差もありますが、見た目以上に子供の脳の中は、大人の私たちが思うよりもゆっくり成長しているようですね。
自分の得意なこと、楽しい事、好きなこと、ずっとやっていたいのにできない。
邪魔された、不快になる、感情の番地が暴走する。
判断する脳番地である制御装置とそれらのネットワークが未熟なので、ところ構わず泣く。
子供の脳の中が見えると、「ここの脳番地と、それをつなぐネットワークが未熟なんだな」と冷静に事実を見つめ、対策を考えられそうです。
が、現実は中々難しいところ。
思考系、感情系、伝達系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系、記憶系脳番地。
今、どこの脳番地が使われている?
活性化されている脳番地はどこ?
自分の苦手な脳番地はどこ?
子育ての不安、怒りや悲しみ、イライラ、そんな感情が迷宮に迷い込んだ時。
『脳番地』という視点から推測すると、違う道筋が見つかるかなと思って紹介したかった一冊です。
私も育児で悩んでいた時期、この本に出会っていたら、気持ちが少し楽になっていたかもしれませんね。