弱点と強みを把握~心理カウンセラー過去を振り返る③~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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弱点と強みを把握~心理カウンセラー過去を振り返る③~

こんにちは、『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』カウンセラーしみずこうこです。
今日は私が社会人になった頃、ノートパソコンもウィンドウズも無い30年前の昔話にお付き合いいただければ嬉しいです。
20225月ライラック

◆私の弱点

気楽な短大時代の終わりが見えてきて、世間の就職活動モードに焦りを感じ始めます。
バブル世代でございまして、周囲は銀行や証券会社、エネルギー関係、メーカーと呼ばれる名の知れた企業へと就職が続々決まっていきました。
やりたい仕事も特になく「ボーナスがほしいので、正規雇用で働きたい」ただそれだけの理由で就職活動をしていました。
そもそも「世の中に私ができる仕事はある?」そこがスタート地点。
私は「事務という仕事がむいていない」と、感じていたのです。

私の弱点。
字が書けないんです。
汚い、誤字脱字多し。
メモはぐちゃぐちゃで何を書いているのか意味不明。
それなのに当時はワープロが出回り始めた頃で、書類はほぼ手書き。

数字も苦手。
お金の計算は基本四捨五入。割り勘はどんぶり勘定。
今でも数字の羅列をPC入力する時は、何度も間違えます。
主人を含め我が家の男児は、何故か数字に得意。
友達の車のナンバーも覚えているのですが、私は自分の車のナンバーさえも覚えておりません。

以上のことを考慮すると、銀行や経理系の仕事は無理だろう。
きっちりしたファイリングや字を書く機会が多い事務も難しそう…。
そう思いながらも、ボーナスがたくさんもらえそうな会社を何社も「受けては落ちて」を繰り返していました。
20225月美しい字

◆設計補佐の仕事とデジタル化の流れ

そんな時に見つけた『建設コンサルタントの設計補佐』という業務内容の求人票。
「設計補佐?製図とかするのかな」数字は苦手でしたが、図形問題は結構好きだったな。
「この図形の角度は何度ですか?」という問題を解くのは得意だったし、地図を見たり、家の間取り図を見るのも好き。
そんな理由で応募、昭和感漂う3階建のビルで面接をし、無事卒業間際に内定をいただき、設計補佐として2年間勤めました。

建設コンサルタントって、ざっくりいうと土木工事の計画設計業務をする業種です。
川や道路を実施設計する部署もありましたが、私は『計画』を担当する部署に配属されました。
公共工事の必要性を調査して、計画書を作成する仕事です。
手書きからデジタル化に移行する時代でしたので、入社後の研修は、ワープロ、表計算、お絵かきソフトを覚えることでした。

字を書くことが弱点の私にとって、ワープロは強い味方。
表計算もPCソフトで作ると、どこで間違えたのか途中を見直せばすぐわかる。
お絵かきソフトは、1つ図形を描けば回転や対称移動ができたり何個もコピーさせたり、その便利さと自分の弱点を補ってくれることに喜びを感じ楽しく覚えていきました。

手書き文書をワープロで清書する、表計算に黙々と数字を打ち込む、川の略図を書く、地図に色を塗ったり、切ったり貼ったり。
「私にもできる仕事があるんだ」と安心しました。

◆さようなら大好きなルーティンワーク

さて半年くらい経つと、ルーティンワークをさせてもらえなくなりました。
「経費のかかる正規雇用の社員は、もう少し難しいお仕事をしてね」ということです。

お客様と打合せをし、相手の望む資料を作成する仕事を任されるようになってしまいました。
打ち合わせに行き、会社に戻って段取りをして、パートやアルバイトの人に指示を出して、チェックをする。
変更箇所ができたらまた打ち合わせをして作り直して、納期に間に合わせて納品する。
納品前は日付が変わる時間まで残業する日もありました。
でも、納品後数週間はしばらくのんびりすることができて、次の案件が来るまでは補佐的な大好きなルーティンワーク作業ができました。

大変でしたが仕事の波に緩急があり、忙しい日が続いても波が終われば穏やかになるのがわかっていたので、溜まったストレスを上手に逃しながら働けていたのだと思います。
職場の人間関係も良好で、職場の仲間達と温泉やキャンプ、泊りでスキーにも行っていました。
楽しいことも多かったので、不満はそれほど感じていなかったですね。

ただ、体調管理の為に細々習い続けていたダンスですが、段々「ダンスの発表会に出てみたいな」と思うようになっていたのです。
その為には、定時で帰る必要があり、定時で帰ることが可能な職場に転職したくなっていました。

その頃上司の退職や、会社の組織変更等があり、社内がバタバタしていました。
ノリで「私も残業のない会社に転職したいな」と口に出したところ下請け会社の方の耳に入り、「うちに来てCADを覚えてみないかい?」と声をかけてもらったのです。
20225月CAD

◆自分の特性を活かす仕事

当時の会社にもCADが1台ありました。
しかし、専用の男性オペレーターがいて私はきっと使わせてもらえないだろうなと諦めていましたので、「残業無しなら覚えたいです!」と転職しました。
お絵かきソフトで略図程度の河川図を描くのも大好きでしたので、「大丈夫CADもきっと覚えられる。毎日CADで図面を描いていられるのも魅力的。」と、CADを覚えるために転職いたしました。

CADとは、製図をコンピューターで描くものです。
「デザインをコンピュータで支援する」という意味のCADですが、土木の製図にデザイン性が必要なのは稀です。
それまでドラフターを使い手書きで書いていた図面をデジタル化する道具という位置づけ。製図用のワープロでした。
「この図面を基本に、こことここのサイズを○○に変更して作成して」と、朝に指示を出され昼間は一人で黙々とマニュアル片手に、操作を覚えながら図面を作成していました。
残業があっても30分程度、毎日ダンスの練習に通えるようになり、発表会への出演も可能になりました。

字を書くのが苦手、計算が苦手、事務作業が苦手という弱点を持っていた私でしたが、「デジタル化」の流れに運よく自分の特性を活かす仕事を見つけられたなと当時を振り返ってみました。
30年も昔のことですが、不思議と鮮明に思い出しましたね。
学生から社会という新しいステージに移行し、『考える』を意識し始めたからだったのかもしれません。

新人社会人しみずの『思い』や『考え』、また次の記事でも詳しく書けたらなと思っています。

『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』カウンセラーしみずこうこ。
20225月カエル

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