こんにちは、陽射しが心地よい季節になってきましたね。
紫外線対策しなくちゃ!と思っている、『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』のしみずこうこです。
◆はじめてのアルバイト経験
前回に続き今回も30年前の私を振り返ります。
高校卒業後の進学先が決まり、私は初めてアルバイトをすることになりました。
勤め先は、ホテル和食レストランの和装ウエイトレス。
当時の相場より100円高い時給に惹かれ、ホテル直営の和食料理店という敷居の高さと和装に躊躇しながらも、世間知らずの「なんとかなるさ」で応募し働き始めました。
最初の頃はお料理を出し忘れる、準備するお皿を間違える、職人気質の和食調理師さんとの連携もあり、怒られることも多かったです。
でも、「初めてのバイトだし、一番若いし、怒られても仕方ない。怒られたらごめんなさーいって謝っておけば許してもらえるし~」くらいの「なんとかなるさ」スタンスでした。
若かったですね(‘◇’)ゞ。
学校では、高校時代からの「自分の立ち位置がわからない」思考が続いていて、サークル活動もせず、短大で新しくお友達を作ることもせず、授業が終わり17時から21時、週5回ペースでアルバイトをしていました。
学校よりバイト先の方が、居心地がよかったのです。
「仕事」という役割を与えられると、「この場に必要とされている、ここにいていいんだ」そんな安心感があったのです。
◆女性の職場あるある
フロアマネージャーと副マネージャーの2名は男性でしたが、それ以外は全員女性スタッフ。
20代女性スタッフはホテルの正社員、30代~50代のパート女性、私のような学生アルバイト、様々な年代の女性が入り混じるスタッフ構成。
17時~21時の時間帯は、子育てがひと段落した自分の母親同世代のパート女性と私のような学生アルバイト、女性社員1,2名で営業をしていました。
女性社員のリーダーミサトさん(仮名)は、人の感情を感じ取るのが上手な懐の広い女性でした。
研修の時は、緊張を和らげる為ユーモアいっぱいフランクに接し、ミスしたときは厳く、お客様への接し方は品があり、調理師、ホール従業員、お客様との連携やトラブルの調整もできる。
そんな憧れの女性、ミサトさんと一緒に働く日が楽しみでした。
しかし、ミサトさんはリーダーという立場上、年配パート女性の陰口の標的になることもありました。
尊敬するミサトさんへの悪口、聞きたくないことが耳に入ってくる。
本人の前ではそんな素振りもせず、陰で悪口を言う女性の嫌な部分を目の当たりにする。
そして、悪口を聞くたびに「私から見えるミサトさんも表面だけで、本当は周囲が言うとおり嫌な人なのか」と、自分の思いを疑ってしまう。
そのようなことに悩む時期があったのです。
◆他人と自分の境界線に気づく
それでも、子供のような年齢の私を年配パートさん達は可愛がってくれましたし、仕事に慣れると調理場さんとの連携もスムーズになり、怒られることも少なくなりました。
居心地がよく短大時代の2年間、アルバイトとしては比較的長い期間を働いたのです。
長く働くと細かいことにも気が付くようになります。
ミサトさんのパート女性達への対応ですが、スタッフ間の不穏な雰囲気を察すると、積極的にコミュニケーションをとり不満や愚痴を聞いていました。
すると陰口を言っていた女性達の気持ちがおさまり雰囲気がよくなる。
しばらくすると不満が溜まってきて、悪口陰口がはじまり雰囲気が悪くなる。
ミサトさんは再び、コミュニケーショに気を配り雰囲気が良くなる、それの繰り返し…。
やがて私は、
「女性の陰口はお互いの思いを共有するためのただのツール」
「問題を解決したいという意図があるわけではない」
「自分が共感したくない事には共感しなくていい」
「聞こえてくる他人の悪口に対して、私が深く悩む必要は無い」と思えてきたのです。
そして、「ああ、やっぱりミサトさんは尊敬できる女性。私の見る目に間違えは無かったよ。」と確信し、他人と自分の考えに線引きが必要ということにも気が付いたのです。
与えられた仕事は自分の役割、役割があると居場所があると感じ安心する。
女性の多い職場もやっていけそう。
なんとかなるさと始めた学生時代のアルバイト、結果なんとかなったのだから次のステージもなんとかなる。
「社会」に対する自信が湧いてきて、その後しみずは短大生から社会人へと進むのでした。
偉そうに書いてしまいましたが、当時はこれらのことをぼんやりと感じていた程度なんですけどね。
次回は、社会人一年生のしみずを記事にしようと思っています。
『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』のしみずこうこでした。