こんにちは、『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』しみずこうこです。
入学や進学の春ですね。子供はもちろん親の生活にも変化が生まれます。
我が家の次男も春から高校生。
私も2年ぶりにお弁当生活が始まってしまいました…。
栄養のバランスが計算された給食のありがたみを痛感。
私のお弁当持論は、「お弁当は空腹を満たすもの!」。
ご飯の上には、タレで味付けした肉(豚、牛、鶏のローテーション)、隙間のメインは卵焼き。
そのまた隙間はカニカマ、ベビーチーズ、冷凍食品のローテーション。
お母さん達、気負いせず頑張りましょう(^O^)/。
◆演劇に夢中になっていた高校時代
みなさんは、どのような高校生活を過ごしましたか?またはどのように過ごしていますか?
しみずは高校時代演劇部に所属していました。
中学校に演劇部はありませんでしたが文化祭のクラス発表の時、自分たちで脚本を作成し、みんなで一つの舞台を作り上げることを経験しました。
その作業がとても楽しかったのです。
人前に出るのは割と好きな方でしたが、中学生の頃からリアルな友人の前で自分の思いを伝えることが、徐々に苦手と感じ始めていました。
だからこそ劇(脚本)を使用し、何回も練習を重ね『表現』をすることに魅力を感じたのかもしれません。
当時、石狩管内の高校演劇部が集まって1つの舞台を作る、『高文連石狩支部演劇合同公演』が年に1回開催されていました。
各学校の熱心な顧問の方を中心に演出や制作部門を立ち上げ、GWにキャストオーディションをし、夏休みに教育文化会館の大ホールで公演する。
当時は約30校150名が参加していた、本格的な公演でした。
セリフは無かったのですが、女子16名でダンスや歌で舞台に華を添える「ダンシングチーム」というものに私は選ばれました。
毎日学校からバスに乗って練習場に行き、他校の子と一緒にダンス経験者のOBや先輩に指導してもらうのが楽しくて、夢中になって参加していました。
おかげで成績はガタ落ち、親の反対もあり高校2年生の1回だけの参加となってしまいましたが…。
◆当時抱えていた劣等感
学校では、周囲の同級生に対して気後れする感じがありました。
自分の意見がはっきり言える友達、素敵な彼氏がいるかわいらしい子。
勉強が優秀な子は遊んでいても、テストではきっちり上位に入ってくる。
「言いたいことも言えず、彼氏もいない、勉強も苦手な自分は何の価値もない人間…」。
自分でそう勝手に思い込み、今まで感じたことのない『置いてけぼり』になったような劣等感に襲われていたのです。
通っていた学校の校風なのか、たまたま私たちの学年がそうだったのか、友人関係が全体的に『広く浅く』の傾向がありました。
バスが一緒で通学時の友達、クラスの友達、お弁当を一緒に食べる友達、「恋バナ」する友達、放課後一緒に勉強する友達。
その場面場面で一緒に過ごす子はいるけど、「心からの本音を語れる深い友人は誰か」そう言われると答えられない。
これでいいの?そんな疑問と寂しさがありました。
facebookの広まりでコロナ前はプチ同窓会も時々開催されるようになり、当時を懐かしむ機会がありました。
同窓生が集まると「一番仲良かった人は誰?と聞かれると答えられないけど、それはそれでよかったのかもしれないよね」という話題になります。
『広く浅く』の感覚は同級生共通の感覚だったようです。
深い会話ができなくても、不安や悩みを抱えながらもふざけたりくだらない事に笑いあい、揺れる思春期を一緒に過ごした友達はかけがえのないもの。
ある時、高校時代の合同公演の舞台を観てくれた友人から、
「こうこちゃんは、学校で誰かとつるんでいた印象がない。でも合同公演を観てどうしてそうだったのか腑に落ちだ部分があったよ。夢中になれるものがあったんだね。うらやましく思えた。」と言われたのです。
「なんですと!」私が周りに思っていたこと、私に対してもそう見ていてくれていたんだ。
私と同じようなこと、周囲も悩んだり感じていたんだ。
30年も過ぎて気が付きました。
春からの新しい生活に、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
人間は新しい環境に対して不安を感じます。
あなたが不安な時、隣にいる子も不安に感じているはずです。
その笑顔の下に不安を抱えているかもしれません。
心の成長過程だった35年前の自分に、
「人の『心の成長』はそれぞれ、自然と大人になるよ。」
「周りと比較なんかしなくていいよ。」
「自分の好きなことに夢中になって、ただただそれを楽しんでいていいんだよ」
そう伝えたいですね。
新しい制服に身を包み高校へ通う次男を見て、自分の高校時代を思い出す。
カウンセリングルーム『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』しみずこうこでした。