こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』の小田です。
やっと雪がとけて春が近づいてきました。
4月は、新入社員が入社してきたり、転勤や部署異動があったりと、環境の変化が大きくて何かと緊張感が高まる時期ですね。
みなさん、調子はいかがでしょうか。
小田はボチボチです。
4月は緊張感によるアドレナリン効果で、何とか乗り切ることができても、5月の連休明けにガクッとそのツケが来て、体調を崩しやすくなりますので、週末にはたっぷり寝たり、お風呂にゆっくり浸かるなど、休み休みいきましょう。
そんなに急がなくても大丈夫。
今、走れたとしても、未来の体力を先に使ってしまっているだけかもしれませんよ。
何となく「人疲れ」したら、自然の中でボーっとしたり、動物を眺めてみるのもおススメです。
今回の写真は、春休みの円山動物園で撮影した動物たちです。
なんか癒されませんか(*‘∀‘)
(↓サバンナ出身なのに雪って…のブチハイエナ)
◆頑張り過ぎだったあの頃
「うつ」での休職を経験してから、今までの考え方や働き方を見直して、現在に至る小田ですが、上司によく言われていた言葉があります。
「そんなに頑張らなくてもいい」
その言葉を聞くたびに、「いや、別にそんなに頑張ってないし…」と頭の中で否定していたことを思い出します。
別にドM体質ではないのですが、よく聞く「褒められて伸びるタイプ」ではなかったんですよね。
もちろん、褒められたら嬉しいのは間違いないのですが、「自分はまだまだだから、調子に乗ってはだめだぞ」と戒めていることが多かったと思います。
実際に、デキる上司や同僚はたくさんいましたし、上も見ても下を見てもキリがないのなら、上を目指して歩いていこう、成長しようという気持ちが大きかったと思います。
今考えると、本当に思いあがっていたなぁと恥ずかしくなるのですが、「自分はどのような環境にいても、働きアリでい続けるタイプだ」と思っていたんですよね(;^_^A
「働きアリ」の法則はご存知でしょうか。
ざっくり言うと、「働きアリの集団の中には、常に2割程度の働かないアリがいて、その2割のアリを除いて働くアリだけのグループを作っても、そこからもまた2割の働かないアリが生まれてしまう」というものです。
この有名な法則が、北海道大学大学院の長谷川英祐准教授による証明であることは、道民として誇らしいですよね。
(↓ミーアキャットは、背中のしま模様が10本あるそうです)
◆働かないアリの存在意義
働きアリの法則を聞いた時、「生き物というのは、あえて自分がやらなくてもいい状況と判断したら、手を抜く個体が生まれるものなんだなぁ。」という風にとらえて、そんな風にうまく手を抜けたらいいけれど、何度働きアリと働かないアリを選り分けたとしても、自分は最後まで働きアリとして働いてしまうんだろうなぁと思っていたのです。
「最後まで働きアリとして残ってやるぞ!」みたいなテンションじゃなくて、「働いちゃうんだろうなぁ…多分」みたいな、あきらめの境地に近い感じ。
きっと定年退職の最後の日までペースを落とさず働いてしまい、定年後はちょっと物足りなくなるような、そんなイメージでした。
それなのに、あぁ、それなのに、働きざかりの管理職時代に、ガッツリとうつになって休職することになってしまい。
休んでいる間、この働きアリの法則や、折に触れて「そんなに頑張らなくていい」と周囲に言われてきたことを思い出していました。
働きアリの話は、私が考えたような「集団の中には一定数のサボり部隊が生まれるものだ、それが生き物というものだ」というような浅い話ではなかったのです。
全員が働きアリだと、仕事効率が高くなる分、全員が疲れて働けなくなる時期がかぶって、仕事が途切れるリスクがあります。
一方、働かないアリがいる場合は、働きアリが疲れて動けなくなったら、今まで働かなかったアリたちが穴埋めするので、長期的に見て仕事が途切れにくい、つまり「集団を維持して絶滅を防ぐ」ためのシステムだったのです。
周囲の人が「そんなに頑張らなくていい」と声をかけていたのは、私の絶滅?を防ごうとしてくれていたんだなと…。
(↓オニオオハシのくちばしは、10円玉3枚分の軽さらしい)
◆アリたちに聞いてみたいなぁ
実際にアリたちがそこまで考えて、力を温存しているのかはわかりませんが、人間世界で考えてみても、「まぁ、今は自分がやらなくてもあの仕事は回りそうだな」と考えて、様子見することもありますよね。
アクシデントが起こったり、急病で人が少なくなれば、その場にいる人でカバーするしかないわけで、なんやかんや回っていくものなんです。
現在、うつでお休み中の人は、働きアリとしての疲れが溜まってしまったので、今はいったんお休み。
また働けるようになったら、集団に戻って働けばOK。
ずっと働きアリで頑張っている人はいませんか。
たまには働かないアリとして、様子見したっていいんですよ。
『カウンセリングこころの羽・札幌中央店』小田真実
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