こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
昨日は、先日開催した2日間のセミナーの内、初日の内容について少しだけご紹介させていただきました。
本日は、2日目のテーマ『傾聴力向上講座』についてご紹介させていただこうと思います。
◆コミュニケーションとは
昨日の記事にも書いたとおり、私はコミュニケーションは「話すこと」と「聞くこと」だと考えています。
そのうちの「聞くこと」についてテーマにしたセミナーだったのですが、「傾聴力」の「傾聴」は「聞く」ではなく「聴く」と記載するものです。
ここに2日目のセミナーの重要なテーマが含まれています。
◆「聴くこと」とは
「きく」という言葉を漢字にしたとき、一般的には「聞く」と書くと思います。
これは、音や言葉などを耳で聞いている状態を表します。
それに対して「聴く」と表現する場合の「きき方」は、耳+目と心で聴くことを表します。
この2つの「きき方」の違いは、字にも表現されている通り、単に音や言葉を耳にするだけではなく耳以外(音以外)の要素も含めて情報を得ることが重要です。
そのことを前提として、セミナーの中では様々な体験を通して「聴くこと」の重要性とテクニックを学んでいただくことをテーマとして進めていきました。
◆アイスブレイク
2日目のアイスブレイクは、『他己紹介』です。
「自己紹介」は、自分で自分のことを紹介するものですが、今回の「他己紹介」は、隣の参加者へインタビューを行ってもらい、その内容を紹介する流れで進めました。
この時点では参加者の皆さんに「傾聴」のテクニックはお伝えしていませんので、それぞれ工夫しながらインタビューしていただいていました。
◆傾聴とは
ここから具体的な内容に進んでいきます。
この辺りは割愛させていただきますが、今回のセミナーでは傾聴を「質問力」「共感力」「肯定力」という3つのテーマに分けて体験していただく流れで進めていきました。
◆信頼関係を構築するための心の仕組み
ここからの内容は、心理学の理論である『自己実現理論』(アメリカの心理学者アブラハム.H.マズローが提唱したもの)を土台に活用方法についてをご紹介させていただきました。
この『自己実現理論』は、カウンセリングやカウンセラー育成の中でもご紹介させていただいている有名な理論なのですが、「使えている人」は少ないとも言えます。
これらの活用方法をお伝えすることも今回のセミナーの重要なテーマでした。
二日間にわたるセミナーでしたが、10名を上回る方に参加していただき様々な体験を持ち帰っていただけたように感じます。
普段のカウンセリングでは心理学や脳科学を基本とした考え方や日常のお悩みの解決に繋がるようなヒントをお伝えすることを意識しておりますが、セミナーでは、お伝えする内容+他参加者との交流などを通じて様々な視点を体験していただくことを意識しています。
カウンセリングとセミナー、どちらが優れていてどちらが劣っているというものではありませんので、今のご自身にとってどちらが適しているのかを意識しながら選んでいただけますと幸いです(^^)
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵