今年のお正月は~心理カウンセラー久しぶりに小説を読む~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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今年のお正月は~心理カウンセラー久しぶりに小説を読む~

こんにちは。『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』しみずこうこです。
すっかり新年のご挨拶が遅くなってしまいました。
2022年もどうぞよろしくお願い致します。

1月になったとたん雪がドカドカ降りだして、雪かきとツルツルガタガタ路面の運転に悲鳴をあげております。
若いころは、多少の吹雪もガタガタ路面も「おりゃ~」と毎日運転をして出掛けていたのですが、年々臆病(慎重?)になるのか、仕事以外は外出を控えております。

篠路店へ来る途中もハードな道路状況になっており、ご来店いただく皆様には大変ご迷惑をお掛けしているのではないでしょうか?
私も高く積みあがった雪山によって方向感覚が鈍ってしまい、道路だと思って左折したところが民家の庭先で、「ごめんなさーい」と慌ててバックすることもありました。

冬の風景

◆好きな作家、篠田節子さん

最近カウンセリングに関する本ばかり読んでいて、小説からは遠ざかっていましたが、この年末年始は図書館で久しぶりに大好きな篠田節子さんの本『長女たち』を借りてみました。

初めて手に取った篠田節子さんの本は25年くらい前、新刊の帯に書かれていた「サヴァン症候群」が気になった『ハルモニア』です。
夜寝る前に少しだけと読み始めたのですが、あれよあれよと話に引き込まれ、朝まで一気に読んでしまったのです。
続けて「神鳥」「夏の災厄」など、そのころ出版されていた篠田節子さんの本は全て読破していた。ハズです。

ファンになってしばらくし、篠田さんのプロフィールを見ると「ホラー作家」と紹介されていて、ビビリでホラーの類が苦手な私としては、「ホラー作家なんだ…」と微妙な気持ちになりました。
篠田さんの小説はあからさまなホラーではなく、読み進めて行くと突然ホラー的なシーンが出てくるんです。
「この作品にはホラー描写がありませんように」と、祈りながら読んでいます。

読書のイメージ

◆目にとまった題名『長女たち』

今回借りた『長女たち』は、3篇が収められた中短編集で、1編目の途中にホラー的要素がありました。
陽が暮れる部屋で独り「怖い怖いやめてよぉ」と思いながらも、「もう後には引けない!」と読み進みましたが…。

実家と仕事(自分の進みたい道)、また恋や異性との関わり合い方のバランスや心の揺らぎの描写。
親の病気、介護、孤独死、それに絡む母親の粘着性と先の見えない辛さ。
実は私、このような内容には「イラっ」と感じる傾向があるのですが、『長女たち』に登場する女性主人公達のしたたかさが心地よくて、久しぶりに楽しく夢中になって読み終えました。

篠田節子長女

◆わたし長女です

私も弟二人がいる長女です。
母は22歳で結婚し24歳で私を出産しました。
母性が空回りする、よく言えば「天然」でいつまでも少女のような人です。

そんな母が求めた「しっかりしたお姉ちゃんのこうこちゃん」、それが家庭内や親族内での私の立ち位置でした。
特に不満があるわけでもなく、子供の頃は誇らしくも感じていましたが、残念なことに私自身の気質は全然しっかり者ではないんですよね。
大雑把で忘れ物も多く、鉛筆や消しゴムはすぐ無くしてしまう。
給食袋を持ち帰るのをいつも忘れて、何週間も洗っていないしわしわのランチマットをいつまでも使っているような小学生。

中学以降の学生生活や社会人になってからは、相手に嫌悪感を抱かれないよう、最低限の事は気を付けるようにしています。
それでもケアレスミスや抜けが多く、きっちりとした事務作業や責任のある立ち位置が苦手。
眼鏡、スマホ、鍵、いつも何かを探しています。
全然しっかりしていません。

走る少女

◆母と娘の距離感

就職して10年間、親から離れて生活する期間がありましたが、長男の出産後から現在は両親と同居しています。

育児の一番大変だった時期に両親との同居はありがたい場面が多かったのですが、母親との距離感にズレを感じることも多々あります。
親子であるからこそ本音を我慢したり、ぶつけたり。
心に「ざわざわ」が生じます。

親とはいえ別の人格、価値観や感じ方が別々でズレは当たり前。
そんな時こそ「自分は今どう感じていて、何が嫌でどうしたいのか」自分の内なる状況をじっくり観察するチャンスだと、心のことを勉強して知ることができました。
それでも時々感情が渦巻いて爆発したくなる時もあり、私もまだまだ修行中ですね。
ただ、前よりは「今こんな感情が湧き出ているな自分」と、俯瞰できるようになってきたかな…。

親子関係にも「こうすべきである」「こうしなくちゃいけない」という公式や正解は無く、ただただ「自分の心地よい方向」へ進めばいい。
親に対して罪悪感を持つ必要もないし、子供に対して自分を犠牲にする必要もない。
「お互いが機嫌よく過ごせる距離感」、それを見つけ出すのがいいのでしょうね。

「自分の心地よい方向が見つけられない」「人との距離感が分らない」そう感じた時は、私達カウンセリングルームのカウンセラーと一緒に見つける。
そんな手段もあります。

『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』で、お待ちしております。

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