こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』の岡本です。
本日は、少し時間ができたので久々のブログを書いてみました(^^;
ここ最近は、『カウンセリングこころの羽』としても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でご予約のキャンセルや日時変更があるなど影響の大きさを実感しておりますが、心理カウンセリングの特徴として人それぞれの気持ちによって「不要不急」なのか「必要急用」なのかが変わってくる部分があるのではないかとも感じます。
私たちとしては、必要としていただけるのであれば、アルコール除菌やアクリルパネルの設置、検温など感染対策を徹底しながら通常の心理カウンセリングを提供し続けていきたいと考えておりますので、ご安心くださいませ(^^)
もしも「会って話すのは不安…」と感じる場合は、オンライン(電話やZoom、Skype)でのカウンセリングも引き続き受付しておりますので、ご希望にあわせてご検討くださいませ。
◆心理カウンセリングで話せば話すほど感じる「親」の影響力
今回のブログでは、私の「親」に対する考えや体験を少しだけご紹介させていただこうと思います。
私が感じていた親に対してのイメージとしては、父親=無関心、母親=過干渉というものです。
これは、実際に両親がどのように考えていたか…ではなく、あくまでも私の主観としての認識、とらえ方となります。
今現在、自分自身が「親」になってみて、「もしかしたら、あの時のお父さんもこんな気持ちだったのかな?」などと考える機会は増えましたが、私の記憶のなかにある「父親」や「母親」のイメージは、少し偏ったものなのかもしれません。
そんな気持ちを振り返ったり言葉にする機会は、心理カウンセラーという仕事の中では意外と多いのですが、多くの方々と「父親」や「母親」に対する気持ちやとらえ方をお話させていただくたびに「あれっ?!こんなところにも幼少期の体験が影響しているのか!」と自分自身が驚くことが多いのです。
◆自分にとって大きな存在になっている「父親」
そもそも、私が今現在、心理カウンセラーとしての仕事をしているきっかけや理由は、プロフィールでも書かせていただいていますが「父親のうつ病での自殺」です。
これは、家族としてうつ病に苦しむ父親を救えなかった後悔や自分の無力さへの悔しさといった感情もありますが、実際にはもっと複雑に絡み合っているようで…心理カウンセリング目線として自己分析してみると「父親から得られなかった愛情や承認を父親をきっかけとした行動で得ようとしている」気持ちの表れと考えることもできます。
もちろん、お会いするご相談者さまのお力になりたいと思う気持ちや世の中に心理カウンセリングをもっと普及させて、自分の人生を楽しく生きられる人々が世の中に増えていってほしいという気持ちも本音なのです。
ただ、その一方で深層心理(潜在意識)の根っこの部分には、「父親から認められたい」という想いが強く残っていて、その想いは父が他界した今となっては満たされることのない気持ちであるということも良い意味でも重要な要素であることは事実なのです。
◆自分がパートナーへ求めるものは…
仕事以外の場面でも父親の存在は、私の価値観に大きな影響を与えています。
私は、2回、結婚させていただいているのですが(つまりバツイチです…)、偶然なのか、必然なのか、そもそも単純な自分の好みなのかは分かりませんが、初婚と2度目の結婚の両方で「眼鏡」をかけている女性をパートナーに選んでいます。
「えっ?それのどこが父親の影響なの?」と思われるかもしれませんし、勘のいい方はすでにお気づきかもしれませんが、私の父は常に眼鏡をかけていたのです。
私にとっての「眼鏡」は父親の象徴であり、その父親と共通点を持った人物から受け入れられること、認められることは、心のどこかで父親に認められる感覚と類似している…というのが実際のところではないかと思うのです。
もちろん、今の妻も含め、今まで選んだパートナーは「眼鏡」だけを理由にしたわけではありませんが、私の潜在意識のなかでは非常に重要な「象徴」であることは間違いありません。
◆愛着障害とは…
この詳しい解説については、愛着障害の説明に優れたサイトが多数ありますので、そちらもあわせてご確認いただければと思いますが、現在のところ「大人」になった人々の愛着障害に関する研究は発展途上というところのようですが、親子関係の「愛情」が影響した価値観の偏りと考えると分かりやすいかもしれません。
特に日本においては、親子関係のなかにも「世間体」という家族とは別の価値観が大きく影響することもあり、その結果としてアダルトチルドレンや愛着障害と表現されるような価値観への影響を受けている人がかなり多いのではないかと感じます。
私自身の場合は、父が元々、典型的な「仕事人間」(平日は夜まで仕事、休日は接待ゴルフな時代でした…)だったことと、幼少期から単身赴任で離れて暮らすことが多かったため、一緒に過ごした思い出がすごく少ない傾向にあります。
実際に11歳以降は、事実上の「別居」状態だったため、「父に甘える」「父に頼る」といった場面がまったくなく、「自分に興味を持っていないんだろうな」や「どうかかわって良いかわからない」という気持ちの印象が強く残っています。
そういった体験によってつくられた自分への認識(セルフイメージ)や無意識(潜在意識)のなかで持っている年上、目上の男性に対するイメージが私の人生における様々な場面で影響してきたことは間違いありません。
それだけ親子関係というのは幼少期だけではなく、成人したあとにも大きく影響を持ち続けるものということになります。
心理カウンセリングでは、この部分についても専門範囲ということになりますので、幼少期の親との関係性を振り返りながら、「今現在」のあなたにとっての親との距離感やかかわり方を考える一つのきっかけにできるかもしれません。
もちろん、それを望む望まないも本人の自由ですし、必要性を感じるかどうかも本人の自由。
なんとなく生きづらさを感じていて、それが親との関係も影響しているのではないか…と感じられた場合には、一度、カウンセリングで相談してみることも選択肢かもしれませんね(^^)
あなたにとって「父親」「母親」は、どのようなイメージでしょうか?
『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』岡本教兵