こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』の小田です。
岡本編⑧がなかなか生まれないので、(←プレッシャー?)、またまた中央店からブログの出張に参りました。
まぎらわしいかもしれませんが、小田のカウンセリングは札幌中央店で行っています。コチラ→
今回は、うつ病で休職中に感じた、交友関係について書いてみたいと思います。
振り返ってみると、うつになる前の私の交友関係は、わりと広めだったと思います。
前職は、20年以上勤務していたのですが、部署異動も転勤も多く、毎年、周囲の人間関係が変化する環境にありましたが、それほど苦痛に感じていませんでした。
飲み会にも積極的に参加するし、他部署の人を巻き込み、色々な種類の飲み会を企画して手配したり、社内だけのつながりだと偏るような気がしていたので、いわゆる異業種交流会に参加したり、ワイン講座で知り合った人たちと定期的にワイン会をしていました。
東京で出張がある時には、出張日程が決まるやいなや、東京にいる元上司や友人、知人に連絡をして、空き時間にテトリスのようにびっちりと飲み会を入れて、「予定がない日はない」ことが通常モードでした。
前職は、内部の人以外との交流が少ない「やや閉鎖的な堅い組織」だったので、自分の幅が狭くなるような気がして、自己啓発的な厳しめの宿泊型の研修に自費で参加し、さらに交流を広げていました。
◆店員さんと目を合わせることもできない日々
そんなどちらかというと、前のめり?な私が、突然3か月の休職を産業医から宣告され、自分でもよくわからない混乱状況のまま休職に入りました。
休職直後は、「あの仕事の進行状況はどうなっているだろう」「〇〇さんの仕事の期限は大丈夫だろうか」と仕事モード全開で、部屋の中をうろうろと歩き回ったり、落ち着かない気持ちで、なにか必要な買い物があっても、勤務時間中に外出するのはいけないような気がして、17時過ぎや土日に買い物に行くようにしていました。
休職して5日後には、「もう結構休んだから、戻っても大丈夫かも?」と思う自分がいるくらいに、「全く休めていない」休職初期を過ごしました。
休職して1週間後、それまでリミッターを外して頑張り続けていたツケがドーンと出たのか、些細な物音にも過敏に反応するような状態になって、外に出るのが怖いような、面倒くさいような、そんな体力も気力もないような無気力期間がやってきました。
当時は、「お店に行くと、店員さんがいる。店員さんがいらっしゃいませと言ってきたら、無視はしたくないけど、店員さんと目を合わせる気力がないから、お店には行けない。」という精神状態でした。
コンビニやスーパーでも、何となくのアイコンタクト的なものってありますよね?
日本では店員さんの人権が無視されているなぁと思っていて、定員さん的には、そんなこと気にしていないというか、慣れっこかもしれませんが、顔も見ずに下を向いて商品だけ受け取ることに抵抗があったのです(←真面目か?)。
そんな具合だったので、誰かにメールしたり、電話する気力もなく、休職したことを誰にも言えませんでした。
休職している事実は、上司が知っているのみで、同じ部屋の同僚や部下も「ちょっと休むことになった」くらいの、フワッとした伝え方しかされていなかったと思います。
◆また旅に出ているんですか?
自分勝手なもので、自分自身は誰にも連絡が出来ないくせに、同じ部屋の仲間から何も連絡がないことに一抹の寂しさを感じ始めていました。
転勤してきて、1カ月半しか経過していませんでしたが、同じ部屋には、かつて他部署で一緒だった同僚や部下もいたので、きっと誰かからは、2,3日中にはメールが来るだろうと思っていたのです。
そんなある日、違う階にいる元部下からメールが来ました。
休職前に、とある本をプレゼントしていたのですが、そのお礼と本の感想が書かれていました。
そして、メールの最後にこう書かれていました。
「小田さん、今、また旅に出てるんですか?最近いらっしゃらないような気が。言いたくなければ全然言わないでいいです。」と。
「また旅に出ているんですか」
このフレーズ、なんてオシャレなんでしょう。とか言ってる場合じゃないか(;^_^A
当時の私は、仕事をバリバリやって、部下に「有休はビタ1日残さないように計画的に取ろうね~」を合図に、自らガンガン有休を取って海外旅行に行っていました。そのイメージから、1週間ほど姿を見せないと、「また海外行ってる?」というイメージがあったのは確かです。
ですが、「言いたくなければ全然言わないでいいです。」の一文から、そうではないことを察して、オシャレな切り口でメールをしてくれたことがわかりました。
◆踏み込むのは怖いもの
今ならわかりますが、誰かがメンタルダウンしている時に、ましてや、仕事を休む事態になっている時に、連絡をとることは怖いことです。
会社のことを思い出させてしまうのではないか、何か負担に感じさせてしまうのではないか。
そんなことを考えると、二の足を踏んでしまうし、まぁ、面倒に感じる面もありますよね。
その人自身から連絡があれば、返すことはできますが、こちらからメールするのは至難の業。
ですが、そんな怖さをものともせずに、踏み込んできてくれたその部下とは、休職期間中、ずっとメールでやり取りを続けることになるのですが、そのあたりのサイドストーリーはコチラ→
中央店のブログの方にでも書かせていただきますので、ぜひ中央店のブログの方も、のぞきにきてください。
『カウンセリングこころの羽・札幌篠路店』小田真実
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