こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。
最近では札幌もすっかり寒くなり、少しずつ「冬の訪れ」を感じています(^^;
本当であれば「秋」を感じる時期ではありますが、なぜだかこの季節になると「冬」を連想してしまう岡本でした(笑)
気温の変化と連動して日照時間も短くなっているこの季節ですが、「冬季うつ」と呼ばれる気分が落ち込む症状を感じる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、冬季のうつ病対策としていくつかヒントをご紹介させていただきます♪
◆季節性感情障害とは…
通称・冬季うつ病は『季節性感情障害(季節性気分障害やSADと呼ばれることもあります。)』の一種であると考えることができます。
(一種と表現させていただいた理由としては、人によっては秋~冬にかけてではなく夏にうつ状態になる方もいるため、季節性感情障害=冬季うつと決めつけることができないためです。)
この季節性感情障害については、基本的な症状は「うつ病」や「うつ状態」と同様のものがあらわれることがほとんどです。
若干異なる部分があるとすれば、うつ病の場合は「不眠」や「食欲不振」の傾向を感じる方が多いのに対して冬季うつの場合は「過眠(寝すぎてしまう状況)」や「過食」の傾向が多いとされている点となります。
これらは、個人差があるものですので、一概に「不眠」だからうつ病、「過眠」だから冬季うつと決められるものでもありません。
心理カウンセラーとして様々な方のサポートをさせていただいている立場としては、個人差の範囲内なのかな…と思うことがほとんどです。
◆冬季うつ病の原因は…?
ここで気になるのが“冬季うつ”になる原因ですよね。
これは、経験している方にとっては実感があるかもしれませんが、「日照時間」との関係を指摘させることが多くあります。
夏季と比べて秋~冬にかけて日が沈む時間が早く、朝日が出る時間が遅くなるため相対的に日の光を浴びる時間が短くなってしまいます。
仕事が終わった後の帰宅時間などもわかりやすいかもしれませんが、夏場だと18時過ぎでも明るくて「お、これからどこかに行こうかな」という気分にもなりやすい一方で冬場になると18時過ぎは真っ暗で「今日一日が終わってしまう」という感覚になることも多いかもしれません。
日照時間が短くなると普段の生活サイクルで作られている脳内物質『セロトニン』(幸せホルモンなどとも呼ばれますね)が減少する傾向があり、その結果として気持ちが落ち込みやすくなったり、ネガティブな気持ちになりやすくなるという可能性が考えられます。
それと重なって前述させていただいた夕方以降の時間の使い方が消極的なものになることによりストレス解消やストレス発散の機会が減っていくこともストレスを原因とした「うつ症状」を引き起こすリスクを高めることとなります。
◆冬季うつの対策は…?
では、どのような対策があるのか…というのが重要なポイント。
一つは、物理的な方法で「光」を浴びる機会を増やしていくという方法。
これには「光療法(高照度光療法)」と呼ばれる治療法にも用いられる「強い光」を意識的に浴びることが考えられます。
数年前までは、このような体験をするためには専用の機材を購入するハードルが高かったのですが、以前は1台数万円だった機材も数千円で購入できるまで低価格化が進んでいます。
実際にカウンセリングこころの羽でも所有しており、天気が悪い日で「気分が落ち込みぎみかな…?」と感じたときなどに活用しておりますので、非常にオススメな対処方法です。
これ以外の方法としては、冬期間でもできる「趣味」を見つけておくことも有効な方法です。
もちろん、ウインタースポーツでもOKですが、家のなかで気軽にできることを見つけておくことも非常に大切なストレス対策となります。
他にも「うつ病」の対策として有効な食事療法やカウンセリングで受けることができる心理療法なども有効なものとなりますが、冬期間特有の対策としては、「冷え」に対しての対処も大切となります。
体が冷える状態だと「緊張状態」となるため、ストレスが溜まりやすい状況となります。
体の内側や外側から温めることによって、「リラックス」できる時間を積極的につくっていくこともこれから訪れる寒い時期を健康に乗り切るためのポイントかもしれませんね。
あなたが冬期間に意識していることはありますか?
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵