あなたはどっち?コロナうつになりやすい人となりにくい人の特徴〜心理カウンセリング視点で考える日常〜 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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あなたはどっち?コロナうつになりやすい人となりにくい人の特徴〜心理カウンセリング視点で考える日常〜

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

「もういいかげんにしてくれ!」そんな心からの叫び声も聞こえてきそうな新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響…。

遂に「緊急事態宣言」も全国が対象となり…

もはや年齢や立場を問わず誰もが感染リスクと向き合いながら日常生活をおくっているのではないかと感じます。

そこで今回は、「コロナうつになりやすい人」の特徴について心理カウンセリング視点で考えてみようと思います。

コロナうつで落ち込む人

◆コロナうつになりやすい人の3つの特徴

①先が見えないことへの不安が大きい

1年後、2年後…というような期間ではなく、最近の状況では、明日、明後日のことすら予測が出来ない状況になってきています。

人の脳には、「見えない」「分からない」ものごとに対して恐怖や不安を感じる傾向があります。

これは、未知の危険から自分や家族の命を守るために備わっているものだと考えられますので、「悪いこと」ではありませんが、極端に不安や緊張状態が強くなってしまうと体調を崩してしまったり、ストレス過多による免疫力の低下などにつながる可能性もあります。

一つのことをずっと考えてしまったり、不安を感じると眠れなくなるタイプの方はこの特徴に当てはまるのではないでしょうか。

②インターネットからの情報収集が習慣になっている

これは、スマホが普及しインターネット検索が一般化しているからこそ起こりやすい状況かもしれません。

「感染予防策」や「感染した場合の対処方法」など有益な情報だったとしても「欲しい情報」が見つかるまで検索し続けることは「大きなストレス」となります。

また、悲観的な情報が目に入りやすくなっている場合は、とくに注意が必要です。

人の脳は他人の体験と自分の体験の区別がないということが脳科学の研究により判明しています(この辺りの詳しい内容は、また別の機会に…)ので、共感力が高いタイプの方は自分自身が悲観的な状況に置かれているという認識が強くなりやすいかもしれません。

③ストレスを溜めやすい傾向がある

普段から、「愚痴を話すことに抵抗がある」「人の表情や顔色が気になる」「自分の意見を主張できない」このような傾向がある場合には、ストレスを溜めやすい傾向が強い可能性があります。

辛いときに辛い。苦しいときに苦しいと言える環境は、とても大切なもの。

愚痴や弱音を吐いていると嫌われるのではないか…と不安になることも自然な気持ちだと思いますが、溜め続けてしまうといつか爆発してしまうのもストレスの特徴です。

沢山のハート-人の気持ち

◆それぞれのタイプ別対処方法のヒント

①先が見えない不安への対処方法

正確かどうかにこだわらず、想定できる未来に向かって「行動」を起こしてみる。

「不安」は考えれば考えるほど膨らんでいきます。

この状況へ対処するための有効な方法としては、「思考を止めること」になりますが、実際に「考えないようにしよう」と思い浮かべても「考えないこと」を「考えている」という矛盾した状態になりがちです…(“思考のパラドックス”とも呼べそうですね…)。

日常生活のなかで「気分転換」「気持ちの切り替え」が上手なタイプの方は不安を感じないのではなく、不安を感じたとしても別の行動をとることで不安を膨らませにくいタイプと考えることができます。

②過剰な情報収集への対処方法

インターネットでは、企業、個人に関わらず様々な人たちが情報発信しています。

見つけた記事の内容を信じて振り回されてしまうと、つい先日のトイレットペーパー品薄デマのようなことになりかねません…。

政府が公式に発表している情報やテレビ、新聞などのメディア関連の中でも信頼できるものに絞り込むなど情報収集の自分なりのルールを決めてみることも情報に振り回されないための重要なポイントです。

③溜まるストレスへの対処方法

ここが「コロナうつ」対策の一番難しいところかもしれません…。

本来であれば、「趣味を思い切り楽しんでスッキリしましょう」などと言いたいところですが、そもそも外出自粛、行動制限の状況だと出来ることは限られて来ます。

ある程度多くの方にオススメできるストレス発散方法としては、部屋の片付けと料理です。

部屋の片付けは、整理整頓が進むことで自律神経のバランスが整うということを精神科病院の医師が書籍出版していたり、自分の潜在意識と対話しながら不用品を捨てていく片付け方法が世界的にヒットしていたりと様々な方々が効果を実感している方法ですので騙されたと思って(?)やってみるのも良いかもしれません(笑)

料理は、脳トレの分野でも効果が高いことが紹介されている方法です。

私自身もストレスが溜まっているな…と感じるときには、レシピを見ずに自称創作料理…という名の気まぐれ料理を楽しんでいます。

他にも家の前にある駐車スペースを活用してBBQをやるのも大好きな気分転換です♪

屋外で食べる食事は、脳内の快楽物質が分泌されやすく、「美味しさ」がアップするということも研究でわかっていますので、外食を自粛している方はご近所の迷惑にならない範囲で家の前で食事してみることもオススメです。

コロナうつにならない人

◆誰にでも可能性がある?!コロナうつ対策

コロナうつになりやすい人の特徴は、前述した通りですが…これに当てはまらないからと言っても油断は禁物です。

ここからは「コロナうつ」に限らず「うつ病」や「抑うつ状態」にも当てはまる考え方になりますが…

うつ病の主な原因となる「ストレス」

このストレスというものには大きく分けて2種類ありますが、コロナうつになりやすい方の場合は心にかかるストレスである「心理的ストレス」が大きい傾向がある一方でコロナうつになりやすい特徴に当てはまらない方でも身体にかかるストレスである「身体的ストレス」は通常よりも大きくなっている可能性が考えられます。

具体例をあげると…

現状では、外食産業が大打撃を受けている一方で家庭内で調理するための食材を扱う食品スーパーなどでは多忙な状況になっているようです。

この状況は、「売り上げ」という視点で考えるとプラスになる状況のため、忙しさに対応するスタッフへの対応として大手スーパーでは臨時報酬を支給するなどの対処を行なっているとのこと。

実は、この「収入が増える状況」になっている方々でも長時間の労働により「身体的ストレス」がたまることで「うつ病」や「抑うつ状態」に陥る可能性は十分に考えられるのです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により生活環境に「変化」が生じない場合は、ストレスが増える可能性も低いかもしれませんが、今現在の状況を考えると「そんな人いるのか?」と疑問になってしまいますよね(汗)

もちろん、医療関係者の方々や観光業、飲食業など直接的な影響が大きい方々と比べれば「まだまだマシな方」と思えることもあるかもしれません。

しかしながら、ストレスの大きい小さいは人それぞれの気持ちや価値観によって大きく異なります。

そして、生活習慣の変化は良い変化も悪い変化もストレスを生み出すことに繋がります。

「一般論」や「他者との比較」で気持ちを維持しようとするのではなく、自分自身に合った「ストレス対策」でこのコロナ影響を乗り切っていくことが大切。

あなたは自分に合ったストレス対策、見つけていますか?

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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