うつ病体験記〜中堅社員・岡本編③ 〜 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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うつ病体験記depression story

うつ病体験記〜中堅社員・岡本編③ 〜

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

『カウンセリングこころの羽』に在籍する心理カウンセラー自身の「うつ病体験」をもとに様々な角度から分析しつつご紹介するこのシリーズ。

「うつ病体験記〜中堅社員・岡本編」の第三話目は、2つの部署にまたがる“見習い”を抜け出してから「抑うつ状態」に陥るまでのエピソードをご紹介させていただきます。

見習い中のビジネスマン-書類の山

◆“見習い”からの脱却…しかし…

前回までのエピソードで「新規事業への抜擢」から「挫折」へ至った流れを書かせていただきました。

今の自分が振り返ってみると当時の私は「戦力外」であったことは間違いないと思いますが、「クビ(解雇)」になるほどの状況だったかというと…そうでもなかったのだなと感じます。

その一方で上司からの注意・指摘、叱られる場面というのは「基本的に毎日」になっており、精神的には相当追い詰められている状況でした。

それでも「ここで逃げ出したら後はない…」という思いで必死にしがみついていたなぁ…と懐かしく思えます(笑)

挫折した直後に一番辛かったことは、自分自身で頭の中が整理できていない状態の時に「で、岡本さんはどう考えているの?」「何をしようと思っていたの?」「伝えておかなきゃいけないことは何?」というような後任者が新規事業を進める上での確認事項を質問されることでした。

当時は「分からないよ!」と叫びたい気持ちを抑えながら、後ろめたさと罪悪感、無力感を隠して相手の方とお話ししていたように思えます。

その状態を抜け出したのちの「見習い」という立場…。

今振り返ってみると「結果(成果)」を出せていなかった私に対しての対応としては感謝しかないのですが、当時はとても苦しかったことを思い出します…。

その頃の仕事の進め方としては、数ヶ月間、2名の上司と一緒に行動したり、商談に同席させてもらったりと「見て学ぶ」「聞いて学ぶ」ことが多かったのですが、その合間に「私は、今後、どうなっていくのでしょうか?」と勇気を持って質問してみたのです。

その結果としては、「今の部署」での在籍になるとの返答で安心したことを今でも覚えています。

部署が固定になったからといっても急に仕事の能力が上がるわけではないので、相変わらず叱られ続ける日々が続いていきます…。

追い詰められて落ち込む男性

◆自分で自分を追い詰めていく日々

そんな日々の中で全体会議内でのプレゼンを任される機会が訪れます。

それまでは上司が担当していた仕事でしたが、出張で不在になることがわかり「やってみろ」という流れになったのです。

この流れ自体は自然なことでした。

ただ、当時の私は仕事に対して“必死”だったものの、すでに精神的な限界を超えておりうつ病一歩手前くらいの状態で自分自身を保っているような毎日だったため「新しい挑戦」をするためには、かなり無理をする必要がある精神状態だったのです…。

上司の立場から見える状況としては、周囲に先輩もいるし、今まで自分がやってきたことを隣で見ていたのだから「これくらい」はできるだろうと思われていたのだと思います。

しかしながら、私自身にとっては周囲の先輩もどこか「敵」のように見えており、「弱み」を見せるとまた「戦力外」の烙印を押されるのではないか…という不安や不信感を膨らませていました。

そのため、仕事の進め方が分からなくても「相談」が出来ず、先延ばし、先送りにしていきました。

そして、「まだやっていなかったの?」などと怒られることが恐くてさらに身動きがとれなくなっていったのです…。

(次回へ続く)

カウンセリング視点で振り返る-クエスチョンマーク

◆今の岡本が心理カウンセリング視点で振り替えると…

またまた登場の『自己実現理論』です♪

まず、二つの部署兼任での「見習い」という状態は、私自身としては「戦力外通告」を受けたような気分で、自己実現理論で表されるところの「雇用の安全」が揺らいでいるような気持ちになっていました…。

「いつクビになってもおかしくない」という捉え方ですね。

さらに当時は仕事の経験不足から来る業務過多で連日、深夜残業の状態だったので生理的欲求も不安定な状況でした。

例えば、このような心理状態になっていると職場の「上司」や「先輩」であっても「仲間意識」を持ちにくくなってしまいます。

この「仲間意識」は帰属の欲求で現れやすくなる気持ちのため、安全欲求や生理的欲求が満たされていない段階だとそもそも思い浮かばない心境となってしまうのです…。

もちろん、一度でも信頼関係が作られた状況で、相談すること自体が習慣化していれば、安全欲求や生理的欲求に低下しても「相談」することができたかもしれません。

ただ、当時の私は、「抜擢」によって有頂天になっていたところを「降格」でどん底に落ちていた直後だったため焦る気持ちや不安な気持ちがどんどん膨らんでいったことを今でも昨日のことのように覚えています。

次回は、この悪循環のなかから抜け出した時期のエピソードを書かせていただこうと思います(^^)

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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