こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が止まらない最近…。
札幌でもYOSAKOIソーラン祭の開催中止が決定するなど、影響の拡大は続いていますが、やはり気になるのは東京での感染状況です。
東京近辺には、オンラインカウンセリングで担当させていただいているご相談者さまも多数いらっしゃるので、心配になる日々です…。
世の中としても「緊急事態宣言」がいつ出されるかに世の中の注目が集まっていますが、実際に「緊急事態宣言」が出された北海道に住んでいるからこそ感じる変化について今回は心理カウンセラーとしての視点も交えながら書かせていただこうと思います。
◆「緊急事態宣言」は効果的だったのか
結論で言うと非常に効果的だったのではないかと実感しています。
それは、やはり数字的な根拠が必要な話となりますが、実際に北海道での感染拡大には一定の効果があったことは専門家の意見としても多く発表されているところですよね。
その一方で、緊急事態宣言が出されたことにより北海道以外からの住民への目線が変化したことには多少なりとも“抵抗”があったように感じます。
例えば「“緊急事態宣言が出ている北海道から来た”というだけで冷たい眼差しで見られるのではないか…」と感じて出張や旅行の日程をキャンセルするといった影響もあったのではないかと思いますし、ネット通販などを行っている会社では「北海道産」というブランドが通常とは逆の「マイナスイメージ」に変化したような影響はあったかもしれません。
これらは、あくまでも私の個人的な印象ではありますが、北海道での「緊急事態宣言」が住民の協力を得ることができて効果を発揮した背景には、鈴木知事のリーダーシップが大きなポイントだったのではないかと感じます。
鈴木知事の「私が責任をもつ」という強いメッセージは、安心感と尊敬の両方の気持ちが引き出されるもので、「北海道のトップがそこまで言うなら、協力するぞ!」と感じた北海道民は多かったのではないでしょうか。
それこそが週末の外出自粛において一定の効果を発揮する重要な土台になったものと振り返ってみても実感します。
◆「緊急事態宣言」の心理的な効果
これは、今、振り返ってみて感じることですが、緊急事態宣言が出たことにより「3月19日まで」という「期間」が明確になったことが大きかったと思います。
私自身としても一部、週末のカウンセリング予約受付を制限したり、カウンセリングルームの施設内の除菌や感染対策を強化したりという行動をとったのですが、「期日が明確」だったことでその行動への決断もしやすかったと思い出します。
これが、「当面の間」というような曖昧な表現だったとしたら、目先の収入や自分の都合を優先にしてしまうような気持ちも出てきてしまったのかもしれません。
新型コロナウイルスとの戦いが長期化するであろうことは、比較的近い時代で発生した新型インフルエンザやSARSによる感染症のときの影響と比較しても想定できることですし、住民にとって「いつまで警戒していたら良いの?」という不安は大きなストレスです。
このストレスへの向き合い方としても「3月19日」という期日が決まっていたこと、そして、その期日までに一定の成果が出て予定通り「終了」できたことは北海道民にとっても「達成感」というストレスの一部解消にもつながる出来事だったのではないかと考えます。
もちろん、この期日までに成果が出ず「あと一週間」「あと一週間」と延期されていたとしたら…少し想像してみただけでも住民への心理的な影響は大きく、ストレスによる体調不良を経験する人は現状よりも遥かに大勢になったのではないかと感じます。
◆「緊急事態宣言」が終了した後の札幌は…
これは、私個人として危機感を持っていることではありますが…どこか「気が緩んでいる」のではないか…と感じてしまいます。
もちろん、飲食店や宿泊施設などの業種の方々にとって、一日も早く日常に戻ってくれることは切実な願いであろうことは重々承知するところではあります。
なので、「外食する人は危機感がない」「外出自粛は継続するべきだ」と偏った考え方を主張するつもりは全くありません。
その上で、うがいや手洗い、アルコール消毒、心理的な面も含む健康管理など、感染を予防するための対策には手を緩めてはいけない時期ではないかと考えます。
この一週間を振り返ると東京での感染者数増加が連日テレビやインターネットで取り上げられる状況のためか『カウンセリングこころの羽』へのカウンセリング予約も体調不良や新型コロナウイルス関連の影響によるキャンセルも入ったり、オンラインカウンセリングへの変更があったりと自粛や警戒している方々もいらっしゃると感じます。
その一方で、札幌市中央区などの街中の人々を見ると少し気が緩んでいるような印象を受けることも事実…。
感染対策と経済対策、どちらも大切なものであり、その「バランス」が非常に重要であるのではないかと思いつつ、一番大切なのは住民の一人ひとりが「自分にできること」を確実に実行し、その日その日の「最善策」を選択していくことなのではないかと考えます。
ちょっと固い話になってしまいましたが、私自身も母が60代後半、祖母が90代というリスクの高い世代になりますので、「自分にとっての大切な人の命」が関わる問題なのだということを忘れずに行動していこうと考えています。
それと同時に家族、仲間、そしてお客様を守る立場でもありますので、しっかりとバランスを見極めながらカウンセリングルームの運営を進めて参ります。
『カウンセリングこころの羽』としての新型コロナウイルス感染症対策については、札幌中央店のホームページにまとめさせていただいておりますので、必要に応じてご確認いただけますと幸いです。
『カウンセリングこころの羽』の新型コロナウイルス感染症対策について確認する→
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵