こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。
「恋愛」は、人類にとって永遠のテーマかもしれないな…などと考えることが多いのですが…
あなたにとっての「恋愛」は、好きになるから付き合い始めるのか、付き合い始めるから好きになるのか、どちらだと感じますか?
…と冒頭から、不思議な質問をしてしまいましたが(笑)
今回のブログでは、この「恋愛」をテーマに心理カウンセリング視点で掘り下げてみようと思います。
◆恋愛は理性的なもの?本能的なもの?
「付き合うこと」(恋人になること)だけが、恋愛のカタチではないと思いますが、それでも好きになった相手とは相思相愛になりたい…と思うのも自然な気持ちかもしれません。
その一方で、「実は、人を好きになったことってないのかも」と過去の恋愛を振り返ったときに漠然と不安を感じた経験を持っているかたも少なくないのではないかと感じます。
『カウンセリングこころの羽』では、“身近なカウンセリング”をテーマにしていることもあり、「うつ病」「抑うつ状態」などの気分性障害の相談や不登校の相談、家族関係の相談だけではなく、恋愛の相談も担当させていただいております。
だからこそ感じることとして、「恋愛」は人それぞれの価値観で大きく「カタチ」が異なるのだということ。
一緒にいられることを「幸せ」と感じる人もいれば、適度な距離感で自由でいられることを「幸せ」と感じる人もいます。
これはすごく自然なことだと思うのですが、「恋愛」のスタートの仕方というものも人それぞれ大きく異なるように思えます。
私自身も「初恋」は“一目ぼれ”だったことを今でも覚えていますが、ある程度大人になってからの恋愛だと、「あれって、本当に好きで付き合い始めたのかな?寂しかっただけかも?」などと振り返ったこともありました。
“一目ぼれ”の状態を具体的に心理カウンセリング視点(今回は、脳科学視点)で考えてみると、目から「視覚情報」が入った約0.2秒後に脳内の「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる部分で入ってきた情報を「好き」か「嫌い」かを感じ取った結果…「好き!」となった状態と考えることができます。
もしも、あなたにとって「好きな人」が“一目ぼれ”であれば、それは“本能的”に好きになったのかもしれません。
それとは逆に出会ったときには嫌いだったけれど、何度か話しているうちに好きになった…という場合には、“理性的”に好きになった可能性が考えられます。
◆心理カウンセリング視点で考える恋愛とは
前述した“理性的”に好きになった状態の代表例としては、「利害関係の一致」でしょうか。
例えば、「寂しい、一人でいるのが嫌だ」という感情を持っているときに「一緒にいてくれる」という価値を与えてくれる人が現れたとします。
そうすると「お互いにとって一緒にいることがメリットになる」と無意識レベルのところで認識されることで「好きかも」という気持ちが湧いてくる可能性があるのです。
もしかすると20代前半の頃あたりの私の恋愛は、これだったのかもしれません(笑)
もちろん、「それは偽りの愛だ」などと否定するつもりもありませんし、どのようなきっかけで“好き”になったにしても一度でも“好き”だと感じたのであれば、その気持ちに嘘、偽りはないのだと思います。
ここでポイントになってくるのが「どのような利害関係」が人間関係には生じるのか…ということ。
これをイメージしやすい理論として、このブログでも何度も登場していますが『自己実現理論』が非常に便利です♪
この理論自体の説明は、少し割愛させていただきますが、人の「欲求」は5つの段階に分かれており、下の段階が満たされるとその一つ上の欲求が現れやすくなる…という考え方を図式した別名『マズローの5段階欲求説』というものですね。
恋愛でこの理論を当てはめるときには、まず、相手の「欲求」がどの段階なのかを予測・分析する必要があります。
そのうえで相手が「今」求めている欲求を満たすような行動や発言をしていくことで、相手の方は「充実感」を覚える可能性が高まります。
これを次の段階、次の段階…と繰り返していくと、気がつくと相手の方にとって「あなた」は「掛け替えのない人」になっているかもしれません。
◆恋愛をうまくいかせる秘訣とは
では、実際に恋愛をうまくいかせるための「秘訣」が何かということにも少しだけ触れさせていただくと…。
一番のポイントは、「魅力レベルのバランスがとれていること」だと私は考えています。
この「魅力レベル」とは、単純に外見だけのことではなく…容姿、収入、性格、生活環境、体質など様々な面を含めた「魅力」のことです。
これらが自分自身と相手で同程度のレベル感であるときに恋愛はうまくいくことが多いと考えることができます。
逆に言うと、相手のレベルの方が高い場合は、「相手にされない」もしくは「ふられる」という結果になる可能性がありますし、自分のレベルの方が高い場合には「不満を感じやすい」もしくは「冷める」という状態になる可能性が考えられます。
もちろん、「恋愛は、そんな単純なものじゃない!」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、一つの具体的な「目安」として考えていただけると嬉しいです。
「恋愛がいつも上手くいかない」と感じる方の場合は、もしかすると自分よりも遥かに高い魅力レベルの人ばかりにアプローチをしているのかもしれません。
その方と相思相愛になりたいと心から願うのであれば、自分自身が同程度の魅力レベルになる必要がある…というのが大切なポイントだと感じます。
とは言え、自分の魅力レベルを正確に把握する…というのも難しい部分だと思いますので、我々、心理カウンセラーを上手く活用しながら「恋愛」を成功させていくのも今の時代の選択肢なのかもしれませんね(^^)
あなたは、好きになってから付き合うタイプですか?
それとも…付き合ってから好きになるタイプですか?
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵