“全校休校”で実感する日本人の価値観〜うつ病などでの休職との共通点?〜 | 札幌のカウンセリング こころの羽

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“全校休校”で実感する日本人の価値観〜うつ病などでの休職との共通点?〜

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

新型コロナウイルスの広がりに伴う影響は、大人たちだけでなく子供たちにまで広がっていますね…。

とくにテレビ番組を観ていて印象に残ったのが、全校休校になっている子供たちの過ごし方です。

「感染拡大防止」が目的であるため「自宅待機」が基本的な考え方になること自体はやむ得ないものだと思いますが、「公園で遊んでいたら近所のおじさんから怒られた」という状況も発生しているようです…。

あなたは現状の世の中で子供たちが公園で遊ぶことは反対派ですか?賛成派ですか?

モノクロのビル-うつ病での休職のイメージ

◆なんだか「うつ病などでの休職」への考え方に似ていませんか?

今回のニュースが印象に残った理由が、「うつ病などで休職しているとき」に対する“世間一般”の考え方と似ているのではないかと感じたからです。

正直なところ、現状での「公園の利用」はどちらの考え方も「間違いではない」と感じます。

子供側の目線、保護者側の目線で考えると「体調が悪いわけでもないのにずっと家の中にいる」というのは逆にストレスで体調不良になってしまいそうな状況ですし、子供の成長や発育、免疫力の向上という視点でも悪影響がありそうです。

その一方で、世の中が「新型コロナウイルス感染拡大防止」に一生懸命になっているなかで感染リスクが0ではない行動をとることは「お前ら危機感持ってるのか!」と怒りたくなる方たちの気持ちも自然なものに感じます。

これらは、お互いの価値観の違いという点で議論は平行線になりがちな問題なのかもしれません…。

では、私の専門分野になりますが、「うつ病」での休職の場合はどうでしょうか?

実は「うつ病」を経験する方々の多くは、「外出を自粛する傾向」が強いのではないかと感じています。

「仕事を休んでいるのに外に出るのは悪いこと」「外に出られる元気があるなら仕事しろと思われるのではないか」「この時間に外出していたら近所から変な目で見られるのではないか」と考えてしまいがちな方が多いのです。

膝をかかえる女性-うつ病で休職しているイメージ

◆日本人の性格が「勤勉」「真面目」だからこそ?

確かに「体調が悪くて休んでいる」という一面だけ見ると「家でゆっくりすること」は必然なように思えてきます。

その一方で、「うつ病」「抑うつ状態」と診断されているとき「心」は元気ではないのかもしれませんが、「身体」の元気は、また別の問題です。

若者を中心に増えていると言われている「新型うつ」の傾向の一つとして、「仕事には行けないが遊びには行ける」というものがあります。

この「行動(結果)」だけに目を向けると「遊ぶ元気があるなら仕事しろよ」と考える人がいることも自然だとは思うのですが、心理カウンセリングの視点から考えると「遊び」と「仕事」はまったく別物です。

「ストレス」という視点で考えると…

「仕事」=ストレスが溜まる環境

「遊び」=ストレスが減る環境

である可能性が高く、「うつ病」や「抑うつ状態」の多くの原因がストレスが強くかかっている状態だと考えると休職期間中でも「遊ぶこと」によってストレスが軽減されたり、ストレス解消に繋がるのであれば「遊ぶこと」=「回復のために効果的」になるのです。

もちろん、遊んでいるときでもご本人が「仕事を休んでいるのに遊んでいて良いのかな…」と罪悪感を覚える状況になるのであれば「ストレス解消の効果は低い」可能性が考えられます。

ここに「一般常識」という「うつ病」「抑うつ状態」回復を妨げる“壁”が現れるのです。

指をさされる女の子-うつ病のイメージ

◆「うつ病」「抑うつ状態」の回復には周囲の理解が重要

前述の通り「休職期間中」であっても「ストレス解消」を目的として外出することは非常に大切です。

自宅のなかでできる「ストレス解消」の種類や質と外出することでできる「ストレス解消」の種類や質では、やはり外出するパターンの方が豊富な方が多いようにも感じます。

このように心理カウンセリングの視点で考えると「肯定」することができる行動であっても「一般常識」に照らし合わせると真逆の評価をされてしまうこともよくあります。

これは周囲からの目線だけでなく、「うつ病」や「抑うつ状態」に悩んでいる“ご本人の考え方”も含めてということです。

「理想的な行動(思考)」と「理想的な環境」が揃った場合、初期の「うつ病」や「抑うつ状態」は約3ヶ月で寛解(かんかい:完治とは言えないが症状が治まっておだやかである状態のこと)する可能性があるとも言われていますが、3ヶ月以上「苦しい」状態が続いている場合は、「行動」(思考も含めて)が適切ではない可能性や「環境」とくに周囲の理解が得られていない可能性が高くなってきます。

例えば“家の居心地が悪いこと”がストレスだったとしても「生活環境を変化させる」となると引越しや住宅リフォームなど費用の面でも負担が大きく現実的に難しい場合もあると思いますが、「周囲の人たちの理解(家族の理解)」という意味での環境の変化では費用の面では負担が少ないかもしれません。

もしも周囲で「うつ病」や「抑うつ状態」で苦しんでいる方がいらっしゃったら「暖かい目で見守る」ことも大切なサポートの一つなのです。

もちろん「これは甘えではないのか」「こんな状態で本当に回復するのか」といった疑問を持つことも自然だと思いますので、疑問や不安を感じたときには心理カウンセリングや心療内科、精神科病院などの専門家に相談してみることが大切です。

今回のブログでは、「新型コロナウイルス」による影響という視点とうつ病や抑うつ状態などによる「休職」の共通点を考えてみました。

「一般常識」は“大多数の人が信じていること”なのであって、“絶対的な正解ではない”ということも見落としてはいけないポイントなのかもしれませんね。

あなたは、「効果的な休み方」できていますか?

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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