うつ病になりやすい人、うつ病になりにくい人とは | 札幌のカウンセリング こころの羽

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うつ病になりやすい人、うつ病になりにくい人とは

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

「心理カウンセリング」と聞くと「うつ病で悩んでいる人が行くところ?」と連想する方も少なくないかもしれません。

実際には、うつ病やうつ状態に限らず、人間関係のコミュニケーションに関するお悩みや恋愛、ご夫婦に関するお悩み、職場や学校でのお悩みなどなど様々なご相談を担当させていただくことが多いのですが、もちろん、「うつ病」に関するお悩みも少ないわけではありません。

そんな中でつい先日、私自身も「あ…これは、場合によってはうつ病になり得る状態だな…」と実感する出来事がありましたので、その時のことを土台にしながら「うつ病になりやすい人」と「うつ病になりにくい人」の違いについて考えてみたいと思います。

カウンセリングをしている女性カウンセラー

◆そもそも「うつ病」って…?

このブログを読んでくださる方には、改めて説明することでもないのかもしれませんが、うつ病は、現代では代表的な「こころの病」の一つです。

ここ数年で「うつ病」と耳にする機会は増えているように感じますが、スマホやSNSの普及や家族、地域住民などの人間関係の変化が大きくなっていることも要因の一つかもしれません。

詳細な情報、教科書的な(?)情報については、厚生労働省のサイトに詳しく紹介されていますので、割愛させていただくとして…ここでは「うつ病」をあえてひと言で表現させていただくと…

「環境の変化や日々のストレスに心が耐えられなくなった状態」というものになるかと思います。

日常生活や職場環境、学校での環境の変化は、仮に“良い変化”であっても「ストレス」になりやすいものです。

他者から見て「恵まれた環境の人」だったとしても本人の中でその環境に慣れることができなければストレスを感じている可能性があると言い換えることもできますね。

もちろん、その環境の変化や日々のストレスがかかることで急に「うつ病」や「抑うつ状態」になるわけではありませんが、ストレスが強くかかっている状態が長く続くと誰でもなる可能性があるのが「うつ病」なのです。

参考サイト:厚生労働省・みんなのメンタルヘルス総合サイト

自己正当化するパグ

◆岡本が体験した「強いストレス」とは…

ここからが今回の具体例ですが、先日、お恥ずかしながら様々な要因が重なり喉をつぶしてしまい声が非常に出しにくい状態になってしまいました…(汗)

このご時世ですので、「新型コロナウイルス」などの誤解を招かないように少し状況説明させていただきますと…
(耳鼻咽喉科の医師の診断曰く…)持病の「アレルギー性鼻炎」が悪化→「副鼻腔炎(蓄膿)」になりかけ→睡眠時に口呼吸になってしまう→喉が荒れる→日々の仕事で声を使う→喉が潰れる
という流れになってしまったようです。

季節柄、空気が乾燥していたことも要因の一つかもしれませんね(汗)

そのような状況で声がガラガラに…。お聞き苦しい状況や日程の変更などご迷惑をお掛けしてしまった皆さま本当に申し訳ございませんでした。

お陰様でかなり回復することができたのですが、元々、休暇をいただく日程とも重なったため喉の不調がピークだったときの「休日」は家族ともまともに会話ができない状態になっていました。

この体験で気づいたこととしては、私自身の価値観として「人と話すこと」が物凄く好きなのだということ。

「人と話すこと」自体がストレス解消に大きく影響しているということでした。

それらが「当たり前」にできているときには、自覚することもほとんどありませんでしたが、いざ出来なくなってみるとそのストレスの大きさは想像以上でした。

相談するキリンたち

◆同じ状況でも全員が「うつ」になるわけではない

これは今回の体験でも実感したことですが、例えば、今回の私と似たような状況になった方がいたとしても「人と話すこと」が嫌いな人にとっては、それほど大きなストレスにならない可能性も考えられます。

「好きなこと」をやらないように我慢すること

「嫌いなこと」を我慢して実行すること

これらが重なってくると強いストレスとして心にかかる負担は大きなものになっていきます。

今回の私の具体例でいうと…

好きなことの我慢=人と話すこと、歌うこと

嫌いなことの実行=(不調ピーク時に)ご予約日時変更のお願いをすること
※ご予約日時の変更をこちらの都合でご連絡することは原則としてないように努めておりますが、原因が特定できるまではカウンセリングを控えさせていただく流れをとらせていただきました。

これが仮に声を出すこと自体が嫌いな人だったり、会いたくない人との予定キャンセルなどであればそれほどストレスを感じることもなかったのかもしれませんが、私の場合は、冒頭に書かせていただいたとおり「あ…これは、場合によってはうつ病になり得る状態だな…」と感じるレベルの強いストレスを実感するに至ったのです。

自分と向き合う女性

 

◆うつ病になりやすい人、うつ病になりにくい人は…

これらの状況も踏まえて、改めて「うつ病」になりやすい人、なりにくい人を考えてみると…

<うつ病になりやすい人の例>

  • ・日常的に環境の変化を体験することが多い人
  • ・「好き」や「嫌い」といった価値観が明確なタイプの人
  • ・複数のストレスが重なっている人
  • ・ストレス解消の機会が少ない人
  • ・ストレスの原因をコントロールできない立場の人
  • ・ストレスが溜まっている自覚がない人

矛盾する矢印

<うつ病になりにくい人の例>

  • ・慣れた環境の中で生活をしている人
  • ・「好き」「嫌い」が少なく柔軟な捉え方が得意な人
  • ・ストレス要因が少ない人
  • ・ストレス解消の機会が多い人
  • ・ストレスの原因をコントロールできる立場の人
  • ・ストレスに対して意識できる人

これらは、あくまでほんの一例ですし、「うつ病になりやすい人」に当てはまるから「変えないとダメ」ということでもありません。

日常生活のなかで少し意識してみるだけでも「あ…これもストレスが溜まる原因だったのか…」と気づいて“出来る対処”の範囲が広がる可能性もあります。

うつ病を体験する方に共通することが多い傾向として「何がストレスなのか分からない」というものがあります。

これは、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまい、心と体が限界を超えた時点で「うつ病」というカタチで自覚症状が発生するから…と考えることもできます。

「うつ病」は早期発見、早期対処ができれば早期回復に繋がる可能性も高くなってきますので、日常のなかでの「小さな変化」を見落とさずに心身共に健康な毎日を送っていきたいですね(^^)

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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