こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
日常生活の中で、「なんだか集中できないなぁ」と感じることはありませんか?
もしかすると、そんな気分になる時には、「ストレスを感じる状況」になっていたりしないでしょうか…?
「ストレスを感じる状況」というと、悩みがある、困っているという印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際には、一見すると些細な出来事の積み重ねによっても大きなストレスになってしまうことがよくあります。
明らかに大きなストレス(例えば、家族との死別やパートナーとの破局など)があれば、周囲からも「ストレスが溜まって当然よね」と思われやすいもの。
でも実際には、大きな出来事が無くても日常の中でストレスを強く自覚することはあるものです。
これは、ストレスが積み重なっていることが要因かもしれません。
ストレスには、心理的なストレス(人間関係や不安など、心の悩み)と身体的なストレス(身体の疲れや目の疲れ、病気などでの身体の負担)の2種類があります。
これらのストレスには、家庭や職場、学校など様々な環境や様々な人間関係が原因になるのですが、一つ一つは客観的に見ると小さなストレスかもしれません。
でも、これらが積み重なることであなたの心は悲鳴をあげてしまいます。
例えば、針金を何度か折り曲げては伸ばすことを繰り返していると、ある程度の回数で折り曲げた箇所が「ポキッ」と折れてしまいます。
これは、金属疲労と呼ばれる現象ですが、心にもこれと似たような側面があるのかもしれませんね。
1回の小さなストレスでは平気でも、それが何度も繰り返されると…。
しかも、人の心は、ある程度「ストレスを溜めること」が出来てしまいます。
この状態をコップ(心のストレス許容量)と水(ストレス)に例えさせていただくこともあるのですが、少ない量の水であれば、コップは受け止めることができます。
でも、更に水を注いでいくと…。
どこかの段階で限界が来てしまうことは明らかですよね?
このように例え小さなストレスであっても複数のストレスが重なったり、長期間で継続的に負担になったりすると心が悲鳴をあげてしまうことがあります。
この「限界」状態になる手前に現れる傾向が「集中力の低下」だと私は感じています。
私自身も当てはまるのですが、ストレスが増えてくると、最終的には体調に現れてしまうものの、その手前の段階では、日常生活の中での集中力が低下していることを実感します。
この段階で、ストレス解消に向けて対応をとっていけば、体調不良にならずに済みますが、そこで無理をしてしまうと例えば頭痛や不眠など体調面に影響が出始めてしまうのです。
風邪の予防には、早期発見、早期対処が重要ですが、心の風邪とも呼ばれる「うつ状態」などのストレス状態は、症状が悪化する前の対処を心掛けたいですね。
「なんだか最近、集中力が低下しているなぁ」と感じる場合は、原因は、「ストレス」かもしれませんので、些細なことでも小さなことでも早めの相談を意識してみることが、日常を楽しく過ごすために重要なのかもしれませんね(^^)
私が生活している札幌は、これから寒い季節になってきます。
身体が「寒い」と感じることもストレスの一つですので、冬の前に心を軽くしておきましょう♪
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵