こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。
ここ最近で何かと世間の話題になることが多い『タピオカドリンク』。
実際には“新しいもの”ではないのに流行しているのは、なぜなんでしょうか?
今回は、そんな身近な話題を実際の心理カウンセリングでも使われる心理学や脳科学の理論に照らし合わせて考えてみようと思います♪
◆タピオカドリンク…人気の理由は、食感?見た目?それとも…
そもそも、私自身の場合…タピオカに出会ったのは、20年近く前になります。
当時の札幌には、タピオカ専門店がいくつかあり、2〜3店舗を札幌市内で展開するお店で買ってみたのが初めてのタピオカ体験でした。
その頃はスマホもなければSNSもなかったので、友達から「タピオカが美味しい」という噂を聞いており、偶然通りかかった場所にタピオカ専門店を見つけたことが購入の理由だったと思います。
それまでのタピオカの認識は、ココナッツミルクに白くて小さなタピオカが沢山入っている中華系のデザートというイメージだったので、タピオカドリンクに入っている黒いタピオカを見たときには衝撃を受けました(笑)
白いタピオカは、どちらかといえば「プチプチ」とした食感だと思っていましたが、黒いタピオカは「モチモチ」とした食感。
モチモチした食べ物が好きな私としては、一度でハマってしまったのでした(笑)
ついついタピオカ愛が溢れてしまいましたが…(汗)
なぜ私がブログのテーマにタピオカドリンクを選んだのかを感じていただけたかと思います(笑)
ここからが本題ですが…
世の中で何かが流行するときには様々な要因が重なって「ブーム」のような状態ができるのではないかと思います。
今回のタピオカドリンクブームで考えてみると…
- スマホ(SNS)の普及
- 気軽に食べられるデザートに対する需要
- 台湾かき氷などに代表されるアジア系デザートへの注目
- 夏場の暑さに対する水分補給という需要 などなど
様々な要因が重なっていると思いますが…本当にそれだけの理由なのでしょうか?
◆人の心理に潜む傾向性とは…
そもそも、前述の通りタピオカドリンク自体は、数十年前から日本にあったので、「味」や「食感」という理由だけでブームになったとは考えにくいと思います。
ここで重要になるのが、スマートフォンの普及に伴うSNSの浸透です。
私自身もカウンセリングの仕事が忙しくなる前には、Facebookへの投稿を日々行っており、投稿するネタに頭を悩ませておりました(笑)
今現在もブログの投稿が不定期になってしまっているのはカウンセリング予約の合間を使って記事を書いているからですが、ブログ記事よりも短い投稿であっても毎日のこととなるとその内容には悩むことが多かったのです(汗)
そんな中で『タピオカドリンク』は、見た目にも“分かりやすく”、“水玉模様”にも見える可愛らしさがあります。
これらの側面からも“気軽”であり、“便利”だったのではないでしょうか。
そして、ここからが重要なポイントですが…
人の心には「行動原理」と呼ばれる何かの行動をとるときの価値基準になる考え方が8つあると言われています。
今回のタピオカドリンクブームは、この「行動原理」のうち『社会的証明の原理』が働いていると考えることができます。
◆みんながSNSをやっているわけではないけれど…
『社会的証明の原理』とは、“多くの人がやっていることが正しいと思えてくる”という考え(価値観)です。
SNSは、タピオカドリンクを飲んでいる全員がやっているわけではないと思いますが、情報発信力のある方々(インフルエンサーなどと呼ばれていますよね)がタピオカドリンクを飲んでいるところを投稿することによって、「自分もみんなの話題に入りたい」という気持ちが自然と沸いてくる…という可能性があったのではないでしょうか。
もちろん、他者がやっていることはやりたくないという価値観を持っている方もいると思いますので、この行動原理自体も全員に対して同じように当てはまるわけではありません。
しかしながら、大勢の人が関わっていくなかである種の「影響」は発生していたのではないかと思うのです。
これは『自己実現理論』の中にある「帰属の欲求(所属の欲求」とも関連する気持ちかもしれませんね(^^)
このように一つの出来事を取り上げてみても心理学や脳科学の様々な理論に当てはめてみると普段とは少し違う視点で考えることができますよね♪
これこそが心理カウンセリングの効果や役割の一つであり、悩みを解決するときに重要なポイントになる「客観視」の一つなのかもしれません。
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵