失恋とうつ病の類似性とは~カウンセリング視点で考える失恋へのサポート~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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失恋とうつ病の類似性とは~カウンセリング視点で考える失恋へのサポート~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

「恋愛」は、ときに生きる目的を与えてくれたり、日々の充実を生み出してくれるものだと思いますが、人生のなかでは「いつも上手くいくもの」ではないこともまた現実ではないかと思います。

私自身も10代や20代の頃は、“失敗”の連続で恋愛に対して臆病になっていた時期もあったな…と振り返ってみると苦い思い出ばかりが思い出されます。

そして、自分ひとりで乗り越えようとしたときに「上手くいかなかった」という思い出も両手でも足りないくらいの回数は体験しているな…と思わず遠い目になってしまう状況…。

そこで今回は、心理カウンセリングの視点を使って失恋を経験した場合の対処方法やその注意点についてご紹介させていただきます。

心を開く鍵

◆失恋…そして、うつ病やうつ状態になっているとき…人の脳内では…

カウンセリングこころの羽で保有している専門書『カールソン神経科学テキスト 脳と行動』によると、うつ病になっている方の脳内では、帯状回(たいじょうかい)と呼ばれる感情や記憶、学習に関わる大脳の一部が過剰に活動している状態になります。

この帯状回(たいじょうかい)には、脳内の「偏桃体(へんとうたい)」という感情にかんする働きをする場所や「海馬(かいば)」と呼ばれる記憶に関する働きをする場所との連携をとる働きがあり、うつ病になるとその働きが過剰になっていると考えることができるのです。

「失恋」という体験は、非常に大きな精神的ダメージ(ストレス)を受ける体験であり、短期的には「うつ病」に近い症状(心理状態)になるとも言われています。

このような状況を人の「本能」に照らし合わせて考えてみると…

①「失恋」を体験することにより、大きなストレスを感じる状況になる=強い苦痛を感じる

②その苦痛を避けるために過去の体験を検索することにより「対処方法」を見つけようとしている

と考えることができます。

その結果として、脳内にある過去の記憶に関する部位が過剰に活動してしまい脳に負担がかかる…

そして限界に近い状態になると「思考停止」の状況へ陥り「燃え尽き症候群」のような状態になることもある。というのが失恋を体験したときの脳内の状態だと考えることができます。

失恋で落ち込む女性

◆失恋を上手く乗り越えるためには

心療内科や精神科病院で「うつ病」と診断されるときの状態と「失恋」の状態の違いは、その“期間”にあります。

うつ病やうつ状態と診断が出る場合は、通常2~3週間以上気持ちの落ち込みが続いていることが判断基準にされるため、似たような状況だったとしても“数日間”であれば診断には至らない可能性もあります。

とは言っても、「だから大丈夫」と考えるのは無責任な話ですよね…。

もちろん、お薬の処方によって気持ちを楽にする必要があるか否かという視点では、人それぞれの価値観や考え、医師の判断が関わってきます。

でも、心理カウンセリングで行われる「心理療法」の対象範囲には、「病気」なのか「一時的な気分」なのかの区別は必要ありませんので、気持ちを楽にするために活用していくことは良い選択ではないかと感じます。

前述した「うつ病」になったときの脳内の状態を例にあげると、うつ病が回復(寛解・かんかい)した状態になると脳内では、帯状回(たいじょうかい)の働きが減少して、代わりに前頭葉(ぜんとうよう)という脳の中で理性的な判断を受け持つ部位が活動的になっていきます。

この状態を失恋からの回復に当てはめて考えてみると、失恋の苦しみを乗り越え、次の一歩を踏み出している状態と表現できるかもしれませんね。

最終的な「ゴール」がこのような状態だったとして…失恋を経験した直後にどのようなことを意識すると上手く乗り越えることに繋がるのか…そこが大切なポイントですよね?

心理カウンセリングの視点から失恋を考えた時に重要なのは、「しっかり悲しむこと」ではないかと考えます。

この「しっかり悲しむ」というのは、「自分の悪かったところを反省して、ちゃんと落ち込みましょう」というわけではありません。

「何が悪かった」とか「誰が悪かった」という視点ではなく、相手の方と関わる機会が減ることを「寂しい」「悲しい」としっかり感じることです。

その上で「こんなに大切に思っていたんだな」とか「もっと一緒にいたかったな」などと自分の気持ちを素直に認めていく。

その時に沢山泣いても良いんです。

その時間が失恋を乗り越えるためにも、後々にトラウマのような状態にならないためにも大切です。

この「悲しむべきタイミング」で無理に我慢してしまったり、自分の気持ちに嘘をついてしまうと失恋のダメージは長く続くことになります。

もしも、落ち込む気持ちが2週間以上続く場合は、自分一人で対処しようとせずに心理カウンセラーなどの専門家に相談してみることも選択肢の一つになると思います。

恋愛には「正解」や「答え」がないからこそ、悩み、迷い、時には挫折を味わうもの…

その一方で、生きる喜びや生きる意味になる可能性もある素敵なものだと思います。

脳科学の研究では、脳の発達(脳トレ)に効果的なのは「運動」と「恋愛」だという考えもありますので、自分の気持ちに嘘をつくよりもしっかり向き合うことで自分自身の成長に繋げていきたいところですよね。

心理カウンセリングには、恋愛を含む人間関係に効果的な理論もいくつもありますので、恋愛の悩みも一人で抱えるより、まずは気軽にご相談ください(^^)

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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