こんにちは。札幌市にある『カウンセリングこころの羽』の岡本です。
あなたは、空き時間ができたときにスマートフォンを触ることが多いタイプでしょうか?
それとも、読書をするタイプでしょうか?
もちろん、どちらが良い悪いという話ではありませんので、ご安心ください(^^)
今回は、現代における「気分転換」の代表的なツールである「スマートフォン」と「読書」に関するちょっと違った視点を一緒に考えてみようと思います♪
◆スマートフォンは気分転換になるのか
ここ数年でスマホの普及率は一気に上がり、一人一台スマホを持っている状況に近付いていると感じます。
私の母は、機械の操作が苦手という意識が強いからか、あえてフューチャーフォン(ガラケー)を使っていますが、選べる機種が少なくて不便だと嘆いていたことが印象的でした…。
実際にスマホが登場する前のケータイもメールはもちろん、インターネットに接続してニュースを見たり、ゲームアプリをダウンロードしたり…と電話以外の使い道が沢山あったとは思うのです。
それでも、現在のスマホのように「大きな画面」で「動画」をサクサク見られるような状況ではありませんでしたし、ゲームアプリの操作も数字が並んだボタンを押して操作するという「ゲーム機」の劣化版のような印象がありました。
それがスマホの登場により動画の視聴やカメラ機能、ゲームや様々な機能を追加するアプリが登場するなど、「電話」としての機能よりも「パソコンの代わり」と表現した方が早いような性能がポケットサイズになりました。
日常の中で実際にスマホを使っていると時間を忘れてゲームに没頭してしまったり、仕事の合間やちょっとした家事をしながら動画を観る。
風呂に入りながら音楽を聴くなど、生活の中に密接に関わるまでになっていることに気づきます。
このように考えると「スマートフォン」は気分転換になっているのでは無いかと思うのです。
「ストレスケア」や「メンタルヘルス」の観点から、この「気分転換」は非常に重要です。
そうだとすると、「スマホ」の普及によってストレスが減少する人が増えてもおかしくはないのでは?と思いますが、現実的にはそのようになっていないと感じるのは私だけでしょうか…?
◆スマホで気分転換の落とし穴
前述の通りスマホを使うことで気分転換に繋がることも多いと思います。
これは、スマホを使うことで「ストレス解消」に繋がると言っても過言ではありません。
が、
「ストレス」には「心理的ストレス(心にかかるストレス)」とは別に「身体的ストレス(体にかかるストレス)」もあることは、このブログでも何度かご紹介させていただきました。
スマホを使うことで「心理的ストレス」は解消される可能性がある反面、「身体的ストレス」は「目の疲れ」や「手(腕)の疲れ」というカタチで増えてしまう可能性があるのです…。
そして、動画視聴などの受動的な情報入力は、頭(脳)に余力がない状態でも情報をインプットし続ける危険性があります。
つまりは、極端に負担がかかってしまう可能性も考えられるのです。
◆読書は気分転換になるのか
「読書」=「本を読むこと」により頭の中には様々な情報が入力されることになります。
この点では、スマホを使った気分転換と似たような部分を持っていることが考えられます。
その一方でスマホとの大きな違いは、「中毒性の低さ」ではないかと私は思うのですが、あなたはどう感じますか?
スマホを使う場合は、「疲れたな」と感じてもついつい使い続けてしまうことが私はあります。
読書の場合は、「疲れたな」と感じる前に「今日は集中力がないな」や「今は読むのが遅いから、また今度にしよう」と中断している気がするのです。
これこそがスマホと読書の決定的な違いなのかもしれません。
読書の場合も日常生活とは異なる「疑似体験」をすることができますので、気分転換には繋がると思います。
ただし、疲れ(=ストレス)が溜まった状態だと「集中できない」という感覚で、その行動自体を中断しやすい。
本を読んでいて夢中になれるときは、心身共に余裕がある状態な気がするのは私だけでしょうか?
◆スマートフォンと読書の違いとは…
・スマホの場合は、強制的に気分転換するのには便利。
ただし、頭(脳)に負荷がかかるため、使い過ぎると逆効果になる可能性も…。
スマホを使うときのポイントは、使用時間のコントロールにありそうです。
・読書の場合は、頭(脳)に負荷をかけ過ぎない気分転換として便利。
脳の疲労感が強い場合には、「文章が頭に入ってこない」状態を自覚できるからこそ、無理な負荷は予防しやすい。
これらの特徴を意識しながら、その時の必要に応じた使い分けができると便利ですね(^^)
『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵