知らず知らずにやっている否定的反応~逆効果なリアクションをカウンセリング目線で考える~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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知らず知らずにやっている否定的反応~逆効果なリアクションをカウンセリング目線で考える~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

人生を振り返ってみたとき…「あのとき、こう言っておけば…」「ついついああ言ってしまったけれど、もっと良い言い方があったよな…」などと後悔することが一度はあるのではないでしょうか。

私自身も思い当たることが何度もあります(苦笑)

そこで今回は、心理カウンセラーが実践している「リアクションの注意点」について一緒に考えてみようと思います♪

NO-否定の言葉を持つ人々

◆ケース1.「そんなことないよ」

これは日常生活の中でも比較的良い関係のときにやってしまいがちなリアクションかもしれません。

例えば…「私には欠点が多い」という発言を友人や恋人から聞いたとします。

そのときにこの「そんなことないよ」を使っていませんか?

一般的な感覚としては、「普通のリアクション」に感じるかもしれませんが、冷静に考えてみると「否定」になっていることにお気づきでしょうか?

もちろん、相手を否定したい気持ちで出た発言ではないと思うのですが、無意識のうちに使っているとしたら注意が必要です。

大変な環境でもがく人

◆ケース2.「世の中には、もっと大変な人がいっぱいいるよ」

他人と比べてもきりがありません…。

彼や彼女は、自分自身の中で「辛い」と感じているのですから「辛い」のです。

その気持ちを世界や世の中の「もっと苦しい人」と比較したところで「軽くなる」わけではありませんよね?

むしろ、「人生は、もっと辛く苦しいことがあるんだ!」と追い詰めているようにさえ感じるリアクションです(汗)

ぜひ相手の辛い気持ちを他人と比べずに受け止めてあげてくださいね。

笑顔と肯定的な表情が書かれたボード

◆ケース3.「良いんじゃない?」

これは、絶対的に悪いリアクションというわけではありませんが…タイミングや相手との信頼関係によっては、「どうでも良いんじゃない?」に聞こえてしまうかもしれません。

肯定するのであれば、どこがどう良いのかを具体的に伝えることが重要なのです。

根拠のない評価は相手が受け入れにくいばかりか、あなたに対する不信感につながってしまうかもしれません。

相手が受け入れやすい根拠や理由をしっかり伝えて、その方に対して興味関心を持っていることを実感してもらいましょう♪

重要ポイントをまとめる

◆重要なポイントは…

「相手の気持ちを否定せずに受け止めること」

別の言い方で表現すると「相手の価値観を尊重すること」

これが非常に重要ではないかと私自身は考えています。

もちろん、人それぞれの価値観によっては、別の考え方があって良いと思います。

私の場合は、自分自身も「否定」されることが嫌だな…と感じますし、我が家の「夫婦喧嘩」の7割は相手の価値観を否定することにつながったときに勃発している気がします(笑)

もちろん、意図的に否定しているわけではなく…自分自身は冗談のつもりでからかってしまったり、深く考えずにとったリアクションが相手を嫌な気持ちにさせていたりと予想外のポイントですれ違ってしまうので焦るんですよね(汗)

今回ご紹介したNGリアクションは、ある程度万人に共通しているかなと思いますが、それとは逆に「効果的なリアクション」は人それぞれ異なるはずです。

もしも、「どんなリアクションをとったら良いのか分からない…」と感じたとしたら、カウンセリングの中でご質問いただければ、相手の方の価値観や性格を分析しながら効果的なリアクションについて一緒に考えさせていただきます(^^)

人と人の信頼関係は、銀行の預金残高のようなものだと私は考えています。

それまでに蓄積してきたものが大きければ、一度や二度のリアクション間違いで信頼がなくなることはありませんが、毎日繰り返されることで少しずつ信頼残高が減っていくことがあります。

残高0を下回った状態が「不信感」や「嫌い」という状態と考えることができます。

逆に言うと…残高0を下回る前であれば、相手が喜ぶリアクションや接し方の中で信頼関係を再構築することも可能ということです。

これまでの関わり方が「ヤバイ」「失敗した…」と感じた場合でも焦らずに一つ一つ積み重ねていくことで信頼関係は回復することができますので、肯定的なリアクションを日常生活の中でも意識してみてくださいね♪

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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