こんにちは。札幌市にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
これまでスタッフMと私、岡本の「うつ病体験記」を連載してきました。
実は私自身の体験記は、高校卒業時の一度きりではありません。
主な体験だけでも高校卒業時、正社員1年目、過剰労働時(20代後半)の3回ありました。
当時を振り返ってみると…よく抜け出すことが出来たなぁと思う反面、自分自身でその都度対処していたからこそ一度で寛解せずに何度も繰り返してしまったのかなとも思います(苦笑)
そこで今回から“うつ病体験記”の新シリーズとして「新入社員編」をスタートしてみます。
今のところ全5話になる予定ですが、出来るだけリアルな背景も含めながら掲載していきますので、お楽しみに♪
新シリーズ第1話の今回は、入社時うつを避けるための5つのヒントの一つ目をご紹介させていただきます。
◆方法その1.挨拶をしっかりとする
入社時につまづきやすいポイントに「挨拶」があります。
人は「第一印象」を重要視する傾向があり、「挨拶」は、正に第一印象を決定づける重要なイベントです。
ここを軽視してしまったり、タイミングを間違えてしまうと…上司や先輩からの風当たりは大きく変化してしまう…というのが私自身が経験した状況。
私の場合は、挨拶を軽視していたわけではなかったのですが…サラリーマン時代に正社員として採用されてから半年ほど経過した段階で新プロジェクトの立ち上げに立候補し、本社勤務となりました。
この「本社」の作りに落とし穴があったのです…。
配属された部署は、2階建ての社屋の2階にデスクがあり、私としては“当然”出社時に全員に対して挨拶をしていました。
しかしながら、この建物には1階部分に2階以上に大勢のスタッフ…しかも実務的には主要部署の役職者が揃っていたのです…。
そのことに気付いておらず、出社時の挨拶は結果として「漏れてしまった」ことになりました。
◆主要スタッフへの挨拶が漏れた結果…
自分自身では、挨拶が漏れたことに気付いていなかったのですが、1階にデスクがある中間管理職の上席(後に直属の上司になった方)から、「おはようございます!」と大きな声で挨拶をされ、「あっ!おはようございます!」と返答したものの…
「お前、出社したときに挨拶来なかっただろ!新人から挨拶しにくるのが常識だろうが!」と厳しく叱られてしまったのです…。
今振り返ると、「そんなん知らんかったし!」という想いと「1階の存在に気付けたはずなのに!」という想いの両方が浮かんで来ます(笑)
この上司とも後に信頼関係を構築し、非常に良い師弟関係になったので今でこそ笑い話ですが、当時は血の気が引くほど焦ったことは言うまでもありません…。
◆その後への影響
挨拶だけが理由ではありませんが、しばらくの間は「常識のないヤツ」というレッテルを貼られる結果に繋がった印象があります。
前述の上席からの信頼を得るまでにも1年以上の期間がかかってしまったのは、私の最初の時点の詰めの甘さがきっかけだったことは明らかでした…。
後になって振り返ると建物全体のスタッフに挨拶をすれば良かっただけの話なのですが、その時の私にとっては同じフロアのスタッフのことしか目に入っていなかったのです。
今振り返ってみると、私の入社1年目のうつ状態は、この時からカウントダウンが始まっていたのかもしれません…。
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵