あなたはマルチタスク?それともシングルタスク?~脳科学から考える効率の良い行動とは~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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あなたはマルチタスク?それともシングルタスク?~脳科学から考える効率の良い行動とは~

こんにちは。札幌市にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

ここ十数年でパソコンは一家に一台から一人に一台の時代へ変化し、ここ数年では逆にパソコンを持たない世帯が増加する傾向になっているようです。

確かにスマホやタブレットが普及することによって、以前ほどパソコンの電源を入れる機会は圧倒的に減ったように感じます。

私は、どちらかと言うとパソコンは少し得意な方なので、友人や知人、職場の仲間にパソコン関連の説明をする機会がありますが、説明をするたびにパソコンの構造や仕組みは人の脳の働きや人が仕事をするときの流れに似ていることを実感します。

パソコンパーツの役割を説明すると…

CPU:

パソコンの頭脳にあたる部分。人体でいうと脳の前頭葉(様々な判断をしたり、指示をする役割)にあたる部分です。

デュアルコア(コアが2つ)、クアッドコア(コアが4つ)などと言われるものはCPUに搭載されている情報処理をするためのパーツで、この数が多いほど同時に処理できるデータ量も多くなります。

その分お値段も高くなりますが(笑)

ハードディスク:

副記憶装置と呼ばれる部分です。

よく“机の引き出し”に例えられますが、容量が大きければ大きいほど沢山のデータを保管しておくことができます。

外付けのハードディスクを付け足す場合は、書類棚を買い足すようなイメージに近いかもしれませんね。

ハードディスクは、最近だとSSD(ソリッドステートドライブ)と呼ばれるより高速にデータのやり取りができるものが普及しつつありますが、昔ながらのHDD(ハードディスクドライブ)と役割は同じです。

メモリ:

主記憶装置と呼ばれる部分です。

“机の広さ(作業スペースの広さ)”に例えられます。

このメモリの容量が大きければ大きいほど同時に置いておける資料の量が増えるようなイメージです。

とくに最近の写真画像や動画を同時に編集するような場合や複数のソフト(アプリ)を同時に立ち上げておくような場合は、メモリの容量が重要になります。

※ハードディスクが副記憶装置でメモリが主記憶装置という表現を見たときに「逆じゃないの?」と感じた方は、私と似たような感覚をお持ちかもしれません…(笑)

最初にこの表現を知った時には「えっ?!メモリが副記憶装置でハードディスクが主記憶装置じゃないの?」と疑問に思ったものですが、基本的な考え方としては大量の情報をハードディスクに貯めておいて、使う時だけメモリに呼び出してくる。

この処理方法の関係上、メモリが主で、ハードディスクが副という表現になっているようです。

この仕組みを人の脳の機能に当てはめてみると…

①CPU→前頭葉

様々な指示を出す部分です。

沢山の体験やトレーニングを通じて状況判断や決断までの処理速度を上げていくことがその役割ですよね。

②ハードディスク→海馬(記憶を管理する部分)

過去の体験は、脳内の海馬と呼ばれる部分に蓄積されています。

人の頭では扁桃体と呼ばれる部分がこの海馬から情報を引き出すことにより「快」「不快」の感情を発生させていると表現しても良いかもしれません。

③メモリ→ワーキングメモリ

人の頭の中で一時記憶を管理する部分です。

具体的にいうと前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がその役割を担っていると考えられていて、ここが鍛えられることで物事を効率良く進められるとの見方もあるので、様々な「脳トレ」でもこのワーキングメモリを鍛えるようなアプローチ方法を意識しているものが多いように感じます。

◆ここで今回のテーマ…あなたは、シングルタスク?マルチタスク?

パソコンの場合、CPUの性能が高いものになるとマルチタスクに強くなると言われています。

つまり、同時に複数のソフト(アプリ)を立ち上げていてもスムーズにデータの処理が進んでいくのです。

例えば、Youtubeを見ながら、仕事の資料をメールで送信する。そして、家計簿をExcelで更新する。など、複数の処理を同時進行しても動画再生が途切れたりしないということです。

では、人の頭は、どうなのでしょうか…?

質問を投げかけておきながらも、先に結論を言ってしまうと…

基本的に人間の頭は「シングルタスク」仕様で作られているそうです。

私は昔、「自分はマルチタスクが得意だ」などと調子に乗っていた(?)のですが、後に脳科学をきちんと勉強してみると実際にはシングルタスクを細かく切り替えてマルチタスクに対応していたということが分かりショックを受けました(笑)

しかも、基本的には、複数のことを同時に行ってしまうと次の2つの弊害を発生させることも分かりました。

弊害その1.集中しなおすために時間がかかる

1つのことに取り組む場合に集中し続けられる時間は約15分などと言われていますが、同時に2つのことを進めようと思った場合には作業Aと作業Bを切り替えて、切り替え前の集中力に戻るまでに数分必要との研究もあります。

人によっては集中力を取り戻すまでに約7分かかることもあるそうなので、効率は低下してしまいそうですね。

弊害その2.気持ちが焦る

“やらなきゃいけないこと”が沢山になると「漠然と気持ちが焦る」という状態を過去に経験したことがある方は多いのではないでしょうか。

これは『ゴールコンフリクト』(目的の衝突)と呼ばれる現象で、実際には時間も足りる状況でも複数のことを“やらなきゃ”と思うことで「時間が足りない」という錯覚に陥ってしまうのです。

パソコンが複数の処理を同時に進めるときに“焦る”ことはありませんが、残念ながら人間がマルチタスクで物事を進めようとすると“焦り”という錯覚を発生させてしまうようです。

◆焦っているときほど、一つ一つを確実に…

いかがでしたでしょうか?

今回の内容は主にパソコンの説明になってしまった気もしますが…(笑)

あなた自身やあなたの周囲の方を見てみると、“マルチタスク”で取り返しのつかない状況に陥った過去をお持ちの方もいるかもしれませんね…。

悩みが深くなると本当は存在していない状況に対しても不安を感じるようになってしまいます。

そんな時には一度、立ち止まって自分自身の状況を振り返ってみたり、気持ちに寄り添ってくれる誰かに相談してみることが解決への近道なのかもしれませんね(^^)

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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