被災時におけるカウンセリングの重要性~北海道胆振東部地震の被災経験から考えるカウンセリングの役割とは~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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被災時におけるカウンセリングの重要性~北海道胆振東部地震の被災経験から考えるカウンセリングの役割とは~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。

今回、地震による被害を実際に体験し、ひとまずの日常生活に戻った上で感じることとして「心と体の負担」があります。
先日、テレビ番組に出演していた「災害アドバイザー」の方がおっしゃっていたコメントで印象に残ったのが、
「被災した時には、些細なことにイライラしてしまったり、人にきつくあたってしまうことがあるかも知れませんが、そういった状態は被災時には自然な心の状態で、一時的なものなので自分を責めたりしないようにしてください。」
「そういった心の状態を感じた時には、周囲の人と話をすることなど気を紛らわすことが大切です。」
という内容でした。

このことは、カウンセリングを仕事にさせていただいている立場として非常に共感できる内容でした。
イライラしてしまったり、人に厳しくあたってしまう状態の背景には、「ストレス」が考えられます。
この「ストレス」には一般的にイメージしやすい「心理的ストレス」の他に「身体的ストレス」があります。
被災時には、心理的ストレスと身体的ストレスの両方がかかることで「ストレスの許容範囲」を超えてしまい、些細なことにイライラしてしまったり、言葉や態度に出てしまう要因となることが考えられます。

被災時にかかる2種類のストレスの具体例は、次のようなものが考えられます。
※今回の経験の中での具体例を挙げさせていただきます。

◆心理的ストレスの例

  • 復旧への不安
  • 余震への不安
  • 友人、知人などの安否への不安
  • 食料や飲み水の残量への不安
  • 携帯電話が圏外状態になっていることによる心理的負担
  • 電気が使えないことによる心理的負担 など

◆身体的ストレスの例

  • 日常生活とは違う生活サイクル
  • 入浴ができないことによる疲れの蓄積
  • 交感神経優位(緊張状態)が続くことによる負担
  • 余震の揺れに警戒する際の身体の緊張状態
  • 緊張状態が続き、睡眠の質が低下することによる負担
  • 地震被害の片付けなどによる疲れ など

思い当たるものを書き出しただけでも沢山のストレス要因があることが分かります。
この他に日常生活でも感じているストレスも重なってくるので、個人のストレス耐性を超えてしまうことは当然なのかも知れませんね。

冒頭に書かせていただいた災害アドバイザーさんの言葉の通り、これらの影響によるストレスは一時的なものではありますので、とくに気にし過ぎる必要はありません。
ただ、ストレスが溜まった結果としての「普段の自分らしくない行動」を自分自身で責めるような気持ちを持ってしまうと、そのこと自体がストレスになる可能性があります。
自分で自分を責めるのでは無く、身近な方やカウンセラーなどの専門家に「不安な気持ち」や「イライラしてしまう気持ち」を打ち明けてみることが有効な対処方法になりますので、一人で抱え込まずに人に頼ることも意識してみてくださいね。

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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