こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
早いもので今日から9月ですね。
本州でも夏休みが終わる頃でしょうか?
(私が生活している札幌は、夏休みが短く冬休みが長くなる地域なので、お盆明けあたりから学校が始まっていますね。)
カウンセリングの仕事をしていて、この時期になるとよく耳にするのが9月1日は、中高生の自殺者が一番多くなると言うこと。
私自身、高校卒業の時にうつ状態になり、自殺(と言うか「死ぬこと」)を毎日考えていたので、学生時代の辛い気持ちは、どこか他人事では無いのです。
自分自身の学生時代を振り返ってみると、それなりに勉強して、それなりに遊んで、でも、どこか本気では無くて・・・
その結果として、卒業を間近に控えた時には、自分の周りには何も無くて。
将来に対して、自分の人生に対して絶望を感じたことを今でもハッキリと覚えています。
カーテンを閉めた暗い部屋の中で独り。
ただただ、寝て、起きて、泣いて。
食欲も無いし、外に出る勇気もない。
人と会うこと自体が怖かった。
何もできない自分、何も無い自分を他人が見下してくるような気がしたし、友人や知人に会うことは、自分の僅かに残ったプライドを完全にへし折られることになる気がして…。
そんな状態を1カ月以上は続けていたように思います。
そして、高校卒業と同時に社会に出て、芸能の道で活躍することを再び夢見ることが出来るようになるまで少しずつ少しずつ回復していったのですが。
そのきっかけになったのは、高校を中退して音楽活動をしていたバンドメンバーでもあった友人の一人。
彼も一人でもがき苦しんでいた。
その苦しみが自分と重なって見えて、「一緒に頑張ってみよう」と思えた。
それがあったからこそ、あのまま自宅に引きこもる生活から抜け出して、人とかかわることにもう一度挑戦出来た。
心理学や脳科学に出会って、カウンセリングの勉強をするのは、もう少し後の出来事ですが、18歳の頃の自分から見ると、今の自分は想像していなかった未来の上にいるんだろうなと思います(笑)
でも、一つだけハッキリと言えることは、生きていて本当に良かった。
あの時、「死」を選択しなくて本当に良かったということ。
カウンセリングの中で、多くの方の人生に関わらせていただいて、笑顔も涙も共有させていただき。
本当にカウンセラーと言う仕事を天職だと感じているし、これからもずっと続けていこうと思えていること自体が幸せだなと。
独りきりでもがき苦しんでいた18歳の自分に伝えられるとしたら、
「大丈夫。そこから一歩踏み出すだけで世界は変わるから。」
そんな言葉をかけてあげたい。
本当に漠然と不安だったし、自分自身の中で「自己肯定感」が崩れてしまった時には、こんな未来が待っていることは考えられなかった。
その経験から感じるのは、「何も考えられなくても良いんだ」と言うこと。
「あなたに合う環境」=「あなたの居場所」は、必ずどこかにあると言うこと。
そこに辿り着くためには、「一歩」踏み出すことから始まる。
もしも踏み出す勇気が持てない時には、誰かに頼ってみると良い。
私が、その「誰か」に選んでもらえるなら、全力でサポートしていきます(^^)
学校は確かに大切な場所かも知れませんが、もっと大切なのは「あなたの人生」=「あなたの命」です。
焦らないこと、自分の価値を自分で決めないこと。
今、自分の居場所が無いと感じるなら、あなたが「必要」とされる場所に行けば良いんです。
少しずつ、一緒に見つけていきましょう(^^)
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵