立場が変わると…~カウンセリングの視点から考える価値観の土台とは~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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立場が変わると…~カウンセリングの視点から考える価値観の土台とは~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』カウンセラーの岡本です。

4月も第2週に入り、「環境の変化」を実感している方も多い季節ではないでしょうか?

実は私自身も今年の春は、家庭内で大きな変化を体験することになりました(^^;
今年で4歳になる娘の幼稚園入園です。

幼稚園の積木で遊ぶ子供

昨年初めて知ったのですが、最近の札幌市内での主流は、「3年保育」だそうですね。
私自身も幼少期に「幼稚園」に通っていたものの「2年保育」が主流の時代だったので、「えっ?!うちの娘は、来年、幼稚園に通い始めるの?!」と驚いてしまいました(汗)
時代が変わると「常識も変化する」と改めて実感する出来事でした。

そして、ついに今週から実際に登園するようになったのですが、数日経過してみて自分自身の「気持ち」の変化を改めて感じています。

これまでの生活は「家族から見送られて出社する」パターンのみだったのですが、先日初めて「娘を見送る」ことを経験。
何とも寂しい感覚を初体験しました(笑)

もちろん「見送る」=「寂しい」というわけではないのですが、私の場合は、この「見送る」という立場を寂しいと感じる価値観があったようなのです。
これまで体験する機会が少なかったので気付きませんでした(^^;

カウンセリングのお仕事をさせていただいていると相談いただく内容の中で
「なぜか分からないけれど、気持ちが落ち込んでしまった」
「なぜか分からないけれど、イライラしてしまった」
「なぜか分からないけれど、不安になってしまった」
という戸惑いを伺う機会があります。

この「なぜか分からないけれど…」という状態は、「今、目の前で起こっていること」が原因のすべてではない場合がよくあるように感じます。
実は「過去の体験」で作られた「価値観」が影響している可能性があるのです。

今回、私が体験した「見送ること」を寂しいと感じた背景には幼少期の家庭環境が影響しているのではないかと自己分析しています。

私が育った環境は…
父:仕事で忙しく家を空けることが多かった
母:専業主婦で基本的には家にいて面倒を見てくれた
姉:2歳年上、面倒見が良く一緒に遊ぶことも多かった
でした。

恐らく恵まれた環境だったと思うのですが、私が3歳になった頃あたりで姉が幼稚園に通うようになったのだと思います。(正直なところ、あまりハッキリとは覚えていません。汗)

その時の私が「何を考えていたのか」(何を体験したのか)というと…
大好きな姉が幼稚園に通うようになってしまい、一緒に遊ぶ機会が減った。
産まれてからいつも一緒にいた姉が急に別の世界に行ってしまったような気がした。
…今振り返ってみると、そんな気持ちを感じていたのではないかと思います。

その時に感じた「見送る=寂しい」という気持ち(価値観)が今回の娘の幼稚園入園、そして登園の見送りという体験の中で無意識レベルで思い出した。

それこそが私が感じた「寂しさ」であり、「あれ?なんでこんなに寂しいと感じてしまったんだ?」という違和感の正体のような気がしています。

このこと自体、とくに何が「良い」「悪い」という話ではありませんし、今回のエピソードの場合は、とくに生活に支障が出るレベルのことではありませんでした。

しかしながら、実際の日常の中で生じる「違和感」は、このような数十年前の出来事が原因の一つになっている可能性もあるという実例としてご紹介してみました(^^)

後日談ですが、「見送る寂しさ」を日々感じることで多少なりとも「ストレス」が蓄積するのは嫌だなぁと思った私は、初日には妻にお願いした娘の送り出しを自分が担当することにしました(笑)

お迎えのバスが来るまでの娘との「ちょっとしたデートの時間」を楽しんでおります♪(笑)

『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵

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