師走を乗り切る心理的テクニック~心理カウンセリング視点で考える日常~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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師走を乗り切る心理的テクニック~心理カウンセリング視点で考える日常~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

12月も中旬に入り、2020年も残すところ僅かになってきましたね(汗)

今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が大きく、例年よりも「短かった」と感じている方も多いのではないでしょうか?

私自身も例外ではなく、体感としては例年よりも半分くらいの長さだったのでは???などと感じてしまうのです…。

そんな振り返りをしつつも、年末に向けての忙しさは例年通り(^^;

そこで今回は、こんな時にうまく乗り切るための心理的テクニックを少しだけご紹介してみようと思います♪

矛盾する矢印

◆優先順位を逆転させる?!

これは、私がサラリーマン時代に意識していたことなのですが…

通常だと

優先順位の高いもの=重要なもの、期日が近いものから手をつけていく

という流れを意識することが「普通」なのかもしれませんが、気持ちの余裕がなくなったときに「優先度」や「期日」を度外視して、
「完了することができるもの」から手をつけていくという方法です。

これはちょっとした雑務や期日が先のものも含めて、とにかく「手をつければ終わらせることができる」と考えることができるものから順番に手をつけていくという方法。

この方法を意識することで次に説明させていただく「心理的な焦り」を予防することができ、結果として全体の仕事の完了時間が早まるのです♪

焦っている女性

◆一番の落とし穴は気持ちの焦り

人の心(脳)では、様々な情報を物凄いスピードで処理しながら日常生活をコントロールしています。

通常では今までの経験や価値観から優先順位をつけたり、多角的な視点でモノゴトを考えて「最善策」を選んでいるのですが、「やること」が多くなってくると表れてしまうのが「気持ちの焦り」。

これは実際に時間が足りないということもあると思いますが、実は、物理的な時間が足りているときにも発生します。

この状態を「ゴールコンフリクト(目的の衝突)」と呼びます。

両立が難しい2つ以上の「やること」が目の前にある(頭の中にある)場合に実際には順番に対応すれば時間が足りる状況でも「時間が足りない」という感覚に陥ってしまい、結果として本来必要な時間よりも大幅に時間を使ってしまうという悪循環の状態のこと。

ここまでの説明でも「あぁ、思い当たることが…」と感じた方も少なくないのではないでしょうか。

具体例をあげると…

私の場合、普段の仕事でカウンセリングを一日5~7件ほど担当させていただいた後、ブログを書いたり、事務仕事(主に税務的な書類作成や関係各位への連絡事項)を行っています。

このとき、ブログを書く時間が仮に30分必要、事務仕事の時間が30分必要だったとします。

では、それらに対応するために必要な時間は、どれくらいでしょうか?

単純に計算すると60分になりますよね?

しかし…仮に“両方とも同じくらい優先順位が高い”と考えてしまうと順番をつけることが難しくなってしまい、迷ったり悩んだりします。

その結果として「あぁ、どうしよう、どちらから手をつけよう…あぁ、時間が足りない!」と実際には60分の作業時間を確保していても感じてしまうという状況が『ゴールコンフリクト』なのです(苦笑)

落ち着いて考えれば、どちらから先でも“とりあえず”手をつけてみて、終わり次第、次の仕事…と進めれば良いだけなんですけれどね(汗)

その“当たり前”のことができなくなってしまうのが心理的に焦ってしまう状況=ゴールコンフリクトの怖いところなのでした。

(最近、ブログの更新頻度が低くなっている原因の半分は、この『ゴールコンフリクト』が発生して作業時間を確保できていないことかもしれません…更新を楽しみにしてくださっている皆さますみません!)

目的地に向かう男の子

◆短期的な視点に陥らないようにちょっと先を想像してみる

スケジュールが過密になったときに不安になってしまうのが「終わらなかったらどうしよう」という状況。

実際に終わらなかったら色々な人に迷惑がかかる…とか、信頼を失ってしまう…とか、生活が成り立たない…などと不安な気持ちは膨らみだすとキリがないもの…。

そんな時にふと立ち止まって考えていただきたいポイントがあります。

それは…

“あとからリカバリーできるものとリカバリーできないものを見極める”ということ。

リカバリー=回復、復旧、元に戻すこと。

つまりは、一時的に「悪い状況」になったとしてもその後、元に戻す方法があるものは一時的に目をつぶる。

その代わり、元に戻す方法がないものに時間や集中力を使う。

人と人との信頼関係については判断が難しいところですが、後々、説明の機会があったり、事前に伝えておくことで「最悪の事態」が予防できるのであれば、申し訳ないけれど手が空いた時点で対応させてもらう…。

そういった判断や決断が必要になることもあるのではないでしょうか。

もちろん、このあたりの判断や決断を行うためにも心の余裕が多少は必要だと思いますので、「もう限界だ!」となってしまうちょっと前の時点でカウンセリングを利用して考えを整理するなど意識してみてくださいね(^^)

あなたは師走をうまく乗り切れそうですか…?

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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