家族にカウンセリングを利用してもらいたい…そんな時には~うつ病やうつ状態、家族としてのサポートとカウンセリング~ | 札幌のカウンセリング こころの羽

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家族にカウンセリングを利用してもらいたい…そんな時には~うつ病やうつ状態、家族としてのサポートとカウンセリング~

こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングこころの羽・札幌本店』の岡本です。

私自身も数年前に実の父が「うつ病」になってしまい心療内科へ付き添ったことがあります。

その時は、お恥ずかしながら「うつ病」=「病院」と考えていたので、「心療内科に行くべきか、精神科病院に行くべきか」しか頭になかったというのが正直なところでした。

その後、父が自殺してしまい、改めて心理学や脳科学の勉強をしていく中で「カウンセリング」の存在を正しく認識し、自分自身が「心理カウンセラー」になることで父のように孤独の中で苦しむ方が一人でも少なくなるための活動を継続して今に至ります。

黄色い壁と女性

◆うつ病サポートの最初の壁

私自身や私の家族(母と姉)が直面した問題として、「何をして良いのか分からない」というのがうつ病一番最初に直面した「壁」でした。

「頑張って」という言葉が「ダメ」なことは、一般的な知識の範囲として認識しているけれど…「じゃあ、何て声をかけたらいいの?」というのが当時の私や私の家族の悩みになったのです。

今になって振り返ると、この時点で「カウンセリング」に相談するという選択肢をとっていれば…と後悔する気持ちが今でも残っています。

もちろん、私自身の「心の課題」として、父に対する気持ちや後悔の気持ちは、ある意味では「乗り越えている」のですが、それでも「あのとき、こうしていれば…」という気持ちはなくなるわけではありません。

うつ病やうつ状態に対するサポートは、いかに方向性を把握するのかが重要になるのです。

サポートが必要な落ち込んでいる女性

◆家族としてのサポートに限界を感じた場合…

実際に「家族」の立場としてうつ病の父をサポートした経験として思うのは、出来るだけ早い時点で「専門家」のサポートを得ることの重要性が高いということです。

心理的な側面、精神的な側面としての「うつ病」(うつ状態)もそうですが、物理的や金銭的な側面で考えても専門的なサポートは「早い」ことは非常に重要です。

例えば、「うつ病」の初期段階であれば、お仕事にも普段通り行けているかもしれません。

それが、「自己判断」の状態で日常生活を続けていくことで仕事での人間関係やストレス環境が悪化していき…お仕事に行けない状態になってしまうと、どうでしょうか?

もちろん、「休職」という判断であれば、一つの選択肢としてOKなのですが、無断欠勤や衝動的に退職してしまう状況になると精神的な苦痛は、経済的な苦痛へと姿を変えていきます。

この状態になってから「よし、お金をかけてカウンセリングに行こう」と思ったり、「病院に行って薬をもらおう」と思えるのかというと…私の父が実際にそうだったように金銭面が気になるからこそ、専門家への相談は「後回し」や「最終手段」と思って先送りしてしまうことも少なくはないのかもしれません。

失敗に落ち込む少年

◆本人にカウンセリングを利用してもらうための重要ポイント

これは、ほんの一例ですが…

「うつ病」や「うつ状態」を初めて体験する方の場合、心療内科や精神科病院はもちろんのこと、カウンセリングルームに対しても「不安」や「恐怖」を感じてしまう可能性が考えられます。

人は、「知らないもの」に対して恐怖を感じる生き物です。

「未体験なもの」というのは、心が元気な状態でも抵抗を感じるのに気持ちが落ち込んでいるときに「よし、行こう」と思えるかというと…

なかなか難しい場合があるのは想像できますよね?

だからこそ、ご家族をはじめ周囲のサポートが重要になるのですが、「カウンセリングに行った方が良いよ」「病院に行ってみたらどう?」では、本人の気持ちが変化することは少ないかもしれません。

そんな時にオススメなのが、まずは、サポートするご家族やパートナー、近い立場の方が「カウンセリング」を利用してみるという方法です。

これは、「病院」では当てはまらないかもしれませんね。(「妻(夫)が病気かもしれないのですが、どうしたら良いでしょうか?」と病院に相談したら、「じゃあ、まずは本人を連れてきてください」と言われてしまいそうですよね…)

「カウンセリング」に関しては、これが「可能」なのです。

まずは、サポートする立場の方がカウンセリングを体験して今の状況を相談してみる。

その中では、サポート方法のアドバイスをもらうこともできるかもしれませんし、カウンセリングルームの雰囲気やカウンセラーの人柄、悩んでいらっしゃるご本人との相性がどうなのかという面でも気付けることは多くあるかもしれません。

その上で、「カウンセリングは、こういうところだったよ」「このカウンセラーは、相性が良さそうだよ」とご本人へお伝えいただく。

それが、一番の近道であり、本人の負担を軽減できる効果的な方法なのではないかと、「家族」の立場と「専門家」の立場、両方を体験したうえで感じるのです。

もちろん、最終的には悩んでいるご本人がカウンセリングを利用することが効果的ですが、最初の第一歩としてご家族が相談してみる。というのも効果的な方法かもしれません(^^)

『カウンセリングこころの羽・札幌本店』岡本教兵

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