こんにちは。札幌市北区にある『カウンセリングルームこころの羽』の岡本です。
昨日、私が担当しているカウンセラー育成の資格認定講座にて印象に残る気付きがありました。
私は現在、北海道 札幌市を中心として心理カウンセラーの仕事をしていますが、今の仕事を始める前は一般企業の会社員でした。
その時の仕事は、インターネット販売のお客様対応係（インターネットショップ店長）や物流センターの責任者など、カウンセラーとは全く違う内容だったのですが、今振り返ってみると会社勤めをしながらも自分が責任者を受け持つ部署内のスタッフに対して「カウンセリング」を実施していたのです。
会社から命じられた範囲としては、人材育成ですが、実際に話していた内容は、プライベートの悩み相談や今後の人生のことなど、まさに今「カウンセリング」で相談者さんとお話している内容と同じでした。
そんな周囲の同僚や上司とは異なるスタイルで仕事をすることになったきっかけは、20代前半の時に担当していたインターネット販売の部署で初めての「部下」を持ったときのこと。
その方は、当時18才の女性で面接から採用まで私自身が担当したのですが、見た目には華やかな印象もあるもののどこか元気がない。年相応の行動的な印象も感じない大人しい方でした。
十数人の面接を終えた後、採用を決めるのですが、その理由としては、「なんとか助けてあげられないか・・・」と言った企業の採用担当としては、少しずれたものだったかも知れません。
お話した印象として元々、すごく良い性格なのだけれど、その方の本来の良さが押さえ込まれてしまっているように感じたのです。
この状態だと他社で採用されることは難しいだろう。でも、働いて稼がないと生活は苦しくなってしまう。
それであれば、自分が採用して、何とか前向きになってもらえないだろうか。
そんな気持ちが自然と沸いて来た結果として上司の反対を押し切って「採用」を決めたのでした。
その後は、簡単な仕事から慣れていってもらい、面接当初に感じた元気のなさも少しずつ回復していったように感じていました。
そんなある日のこと大きな転機になったのが、彼女が突然無断欠勤をしたときでした。
それまで順調に出社してくれていたのですが、出社時間になっても彼女は現れません。
嫌な予感がした私は、履歴書に記入してあった電話番号へ電話。
話を聴いてみるとどうやらプライベートでショックな出来事があったらしく、うつ状態が悪化。
外出すること自体が辛い状態になり、出社時間になっても家から出られず、そのことが彼女の気持ちを更に落ち込ませてしまい悪循環に陥っているような状況でした。
当時の私は、手探りな状態で話をしていたことが記憶に残っていますが、「自分はあなたの見方であること」「今回の無断欠勤を怒ったりしていないこと」「心配せずにまた会社に来て欲しいこと」「自分は、あなたのことを部下と言うよりも妹や娘のように思っていること等を必死に伝えました。
たしか30～60分程度だったと思いますが、しばらくしてから彼女は落ち着き、翌日に出社してくれることを約束してくれました。
その後は、この出来事以前よりもどんどん明るくなっていき、仕事でも誰よりも力を発揮してくれる頼もしいスタッフへと成長していきました。
それからしばらくして、退職したいと相談されることになるのですが、それは、後ろ向きなものでは無く、「元気になった今、自分自身が本当にやりたかったことへ挑戦したい。自分がどこまで出来るのか試してみたい」と言うとても前向きなものだったので、喜んで背中を押したことを今でも覚えています。
その後は時々、連絡を取り合って近況報告を聞いていきましたが、アパレル系の販売員として採用され、結婚、出産と幸せな人生を歩んでいられるようです(^^)
気持ちが落ち込んで無断欠勤になってしまったあの時、見捨てずに支えることを選んで本当に良かったと今でも思います。
そして今、札幌で心理カウンセラーとして・・・
自分自身のカウンセラーとしてのルーツを探った時に10年以上前のこの出来事から「人と真剣に向き合って支えること」「相手の心を軽くするために相手の気持ちに寄り添うこと」の大切さを学んだのだなと改めて気付きました(*^^*)
私は人の可能性は無限大だと本気で考えています。
あなたには、あなたの生き方＝輝き方があるのだと思います。
それは、他者と違って良いんです。
一人で乗り越えることが難しいことは、私たち『カウンセリングルームこころの羽』と一緒に乗り越えていきませんか？
『カウンセリングルームこころの羽』岡本教兵